高品質な金属や複合材で構成された米国「RAM MOUNTS(ラムマウント)」のスマホホルダー。3つのパーツをボールマウントで組み合わせる構造のため、スマホをフレキシブルにホールディングできるところが魅力ですよね。昨年、バイクの振動からスマホを守るための新たな対策パーツが発売されたというので、今回はそのお話です。
ラムマウントは3つのパーツで構成
まずはラムマウントのスマホホルダーがどんなものなのかをご説明。
ラムマウントは3つのパーツで構成されておりまして、画像の左端はスマホをつかむマウント部、人体でいえば手の役割です。
そしてそのマウント部を保持するのが中央のアーム部で、腕の役割を果たします。
で、右端がベース部、ラムマウントを設置するためのパーツで、ハンドルにホルダーを固定するためのもの。人体ならば肩のようなものでしょうか。
マウント部、アーム部、ベース部は、すべてボールマウントで組み合わせる構造。だから好きな角度に調整して固定することができるというわけ。
マウント部はスマホ以外にタブレットやアクションカメラがマウントできるよう、サイズや形状の違うものが各種用意されています。
アーム部も、長いもの、短いもの、曲げられるものなど、いろいろと種類があります。
ベース部も、バイクのハンドル用、ハンドルクランプボルトと交換して取り付けるタイプ、クルマの内窓へ取り付ける吸盤タイプなど、種類が豊富。
これらのパーツはセット品でも、バラ売りの単品でも販売されているので「バイクを買い替えたからベース部だけ買い替えよう」とか、「新型iPhoneが大型化したのでマウント部だけ大きなものに買い替えよう」、あるいは「クルマでも使いたいから、クルマ用のベース部を買い足そう」なんてことも可能。
振動対策されたベース部
スマホをナビ代わりに使うのは便利だけど、バイクの振動で壊れるのは避けたい。ということで各社、いろんな対策をしているのですが、ラムマウントを日本国内で販売しているプロトが昨年リリースしたのがこれ。「PLOT防振クランプベース」。
ラムマウントを構成する3つのパーツのうち、ベース部だけを替えるという作戦です。φ22.2/25.4mm(ミリバー/インチバー)のハンドルバーに簡単に取り付けが可能。価格はオープンプライスで、大手ネット通販サイトでは4千円台。
商品内容は左から、防振クランプベース(φ25.4mm対応)、クランプ用M6キャップボルト、φ22.2mm用スペーサーセット、回り止め用M4六角穴付止めネジ。
ピーク時の振動を最大60%低減
左が今回ご紹介している防振クランプベースで、右は筆者がずいぶん長く使っている古いタイプ。
防振クランプベースは、赤で丸く囲っている部分に防振ゴムが組み込まれていて、本体クランプ部には制振効果の高い亜鉛ダイカストを使っているそう。これによってピーク時の振動を最大60%低減するというんですから安心じゃないですか。
この防振クランプベースを開発したのはラムマウントじゃなくて、ラムマウントの国内正規取扱メーカーであるプロトなんですけど、プロトはかつてバイクの開発・生産すらしていたほどのメーカーですから信頼できる。
しかも今回の開発には「大手自動車メーカーから振動設計のスペシャリストをエグゼクティブアドバイザーとして迎え入れ、様々な振動対策パーツと比較検討・試作を繰り返しながら完成に至った」と公式サイトにあります。これはもう、期待しかない。
いざ交換、取付作業に
筆者の愛車であるXSR700のハンドルは、グリップ側がφ25.4mmで、ハンドル中央に向かって太くなっていくテーパー型。なのでφ22.2mm用スペーサーセットを使わずに済みました。グリップ側の、ハンドル径がφ25.4mmの箇所に防振クランプベースを取り付ければいいわけです。
その後、マウント部とアーム部を防振クランプベースにボールマウントさせれば完成。
アーム部のXグリップを指で広げ、スマホをセット。Xグリップ先端のラバーが、スマホの横のボタンに干渉しない位置で固定します。これだけでもスマホを強力に固定できるのですが……。
Xグリップ用テザー(脱落防止バンド)をスマホの四隅にかければ、安心感はさらに向上するのです。
ラムマウントは、ボールマウントをゆるめれば自在に曲げられる、というのが利点。
筆者は未使用時、写真のように小さく折り曲げて固定しています。
そうするとスマホホルダーが目立たず、見た目がすっきり。
ラムマウントには今回ご紹介した「PLOT防振クランプベース」の他に、より防振性能の高いラムマウント純正の防振システム「Vibe-Safe」もあります。
どちらもスマホの不具合や故障を完全に防ぐものではありませんが、それはどんなスマホホルダーにもいえることでしょう。
ラムマウントの製品に興味がおありなら、以下の公式サイトをご覧ください。ではまた!
■「RAM MOUNTS(ラムマウント)」