雨のツーリングは気が滅入りますよね。レインウエアを着ても、気温が高ければ身体が蒸れたりします。ツーリング中なら、シートバッグの浸水も不安。レインカバーをかけたって、後輪が跳ね上げた雨水でバッグが濡れて、バッグの中まで浸水したりして……。でもこのバッグなら心配ご無用! なんてったって完全防水・防塵防砂、今回はそんなエンデュリスタンのバッグをご紹介。

冒険ライダー自らが企画したバッグ

 エンデュリスタンは、欧州のアドベンチャーライダーたちが2008年に立ち上げた、バイク用バッグの専門メーカー。過酷な状況にも耐えうるバッグが欲しいと、自分たちで製品を独自開発してきました。最大の特徴は素材と溶着構造で、摩擦と引き裂きに強いハイテク3層生地で形作られた製品は、確かにタフ。筆者が使用しているエンデュリスタンのシートバッグやサイドバッグは、シンプルなロールクロージング構造ですから、構造自体がシンプルで壊れにくいものになっています。

トルネード2 ドラムバッグ

エンデュリスタン

 オフロードバイク用と捉えられがちなエンデュリスタンですが、このドラムバッグならオンロードバイクにも似合うもの。サイズはS(20L)、M(32L)、L(51L)、XL(82L)と4サイズあり、筆者が使っているLだと、横幅が61㎝、直径は32㎝。テントやシュラフなどのキャンプ用品もしっかり収納できます。そしてお値段は、Lで9130円。そう、安いんです。これは筆者の想像ですが、まずはこの、もっとも使い勝手のいい形状であるドラムバッグを低価格で販売することで、エンデュリスタンの魅力をより多くの方に知ってもらおうと、そういう戦略的な価格設定にしているのではないかと。

エンデュリスタン

 内側が真っ赤なのは、中に入れた荷物の視認性を向上させるためでしょう。荷物って、黒っぽいものが多くなりがちなんですよね。筆者の使っているキャンプ用ストーブの収納袋はそもそも黒いし、キャンプ用マットの収納袋も黒です。以前使っていた別のメーカーのバッグは内側が黒かったのですが、薄暗くなりかけたキャンプ地で荷ほどきをする際、かなり面倒だったものです。なので、バッグの内側が赤いというのはとても便利。これで不便だと感じるのはカズレーザーさんぐらいのものでしょう。
 縫い目のない溶着構造により完全防水防塵、開口部が広いので荷物の出し入れがラク、バッグ内側にはメッシュポケット3カ所とジッパー付きポケット1カ所があります。
 リアシートに取り付けるためのベルトや、ショルダーベルトなどはオプション(別売)ですが、そもそも価格が安いので納得。安くて丈夫って、いいでしょう? 筆者はまず、この「トルネード2 ドラムバッグ」を強くおすすめする次第。

ブリザード サドルバッグ

エンデュリスタン

 オフロードバイク乗りには、この「ブリザード サドルバッグ」もおすすめしたい。オフロードバイク、アドベンチャーバイク専用の完全防水防塵サドルバッグです。こちらも縫い目のない溶着構造で、摩擦と引き裂きに強い3層構造の生地を使用。サイズはS(6L×2)、M(8.5L×2)、L(12L×2)、XL(17L×2)の4サイズで、筆者が使用しているのはLサイズです。

エンデュリスタン

 バッグの内側は、「トルネード2 ドラムバッグ」同様、中の荷物を探しやすいレッドカラーコーティング。開口部が大きいのも、荷物を出し入れしやすいようにとの配慮ですね。

エンデュリスタン

 ちょっと独特な形状をしていますが、これはライダーの脚が干渉しないように「逃げ」を作っているから。オフロードを走行する際、スタンディングになったり、腰を大きく引いたりすることがありますが、そんな状況でも脚がぶつからないようにしているのです。

エンデュリスタン

 Lサイズの容量は、片側だけで12L。大きすぎて、かなりの横幅になるのでは? とも思いましたが、実際にCRF250RALLYに装着してみたらこんな感じです。まったく問題なし。この「ブリザード サドルバッグ」も、使いやすくて丈夫で優秀。雨水や泥や砂ぼこりの侵入は、今のところ一切ありません。ただ、お値段が「トルネード2 ドラムバッグ」と違って、安くありません。Lサイズで32560円。逆に「トルネード2 ドラムバッグ」がお買い得すぎるのかも知れませんね。

車体への養生だけは忘れずに!

エンデュリスタン

 この「ブリザード サドルバッグ」に限らない話ですが、サイドバッグを装着する際、忘れないでほしいのが車体への養生。サイドバッグが擦れて、車体を傷つけがちです。ましてやオフロード走行する場合は、細かい砂や泥が、車体とサイドバッグの間に入り込むもの。そんな状態でサイドバッグが擦れたら、粗めの紙やすりで削ったような状態に!
 なので筆者は必ず、車体側に養生テープを貼るようにしています。粘着力の弱い養生テープなら、はがした跡が残りにくいですし。貼る際は、マフラーの熱で変なことにならないよう、気をつけてくださいね。以上、完全防水バッグ「エンデュリスタン」のご紹介でした。雨にも負けず、楽しいツーリングを!

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