まだまだ暑い日が続く8月。バイクに乗るなら、グローブは走行風が吹き抜ける、通気性の高いものに限る。となると、パンチングレザー製か、メッシュ素材のものか、という二者択一になるのだが、より涼しくて、汗をかいても簡単に洗えて手入れがラクなのは、革製よりもメッシュ素材のグローブだろう。今回ご紹介する「ゼロスグラブ エア」は、品質が高く見た目もスタイリッシュ、それでいて価格が安いところがありがたい。

ゴツ過ぎずフィット感良好

ゼロスグラブ エア

 レッドバロンのプライベートブランド「ROM(ロム)」。レインウエアやヘルメット、バイクカバーなどのバイク用品を、高品質ながらもリーズナブルな価格で提供することを目指したブランドだ。
 そのROMが2023年から販売しているメッシュグローブが「ゼロスグラブ エア」。ForRのメンバーが絶賛していたので、筆者も今夏から使ってみることに。
 まずは見た目がスマートでいい。ナックルプロテクター付きのライディンググローブって、甲の部分が厚く盛り上がってゴツくなりがちなのだが、「ゼロスグラブ エア」は、膨らみが控えめだ。

ゼロスグラブ エア

 ゴツくなく、装着感も軽い。フィット感が高いのだ。
 フィット感の良さは、操作性の高さに通じる。指を動かしやすいのである。
 それでいて、ナックルプロテクターにはCEレベル2のプロテクターを採用しているのだから安心感がある。
 操作性と安全性を、実にいいバランスで保っているといえる。

手のひら側も抜かりなし

ゼロスグラブ エア

 操作性の良し悪しを左右するのは、手のひら側の造りもそう。ハンドルグリップを握った時に力がこもる指の付け根の部分には、しなやかさと強度の高さが特徴のゴートレザー(山羊革)を当て革にしている。
 グローブの製造原価を下げるためには、ここは人工皮革を採用する手もあるのだが、それよりも強度としなやかさを選んだ、というわけだろう。

ゼロスグラブ エア

 万が一の転倒時、地面に手をつく部分には、摩擦に強く耐久性に優れた人工皮革を採用。しかも内側にクッション素材を縫い込んである。
 人差し指と中指の腹には、滑り止め加工を施し、ブレーキレバーやクラッチレバーの操作性にも配慮。
 このように、手のひら側の造り込みにも、手抜かりがないのだ。

ゼロスグラブ エア

 さらには小指の側面に、光を反射するリフレクターを採用。ライディンググローブとして、考えつく限りの機能を持たせた、という感じだ。

ゼロスグラブ エア

メッシュ素材の使い分けが効果的

ゼロスグラブ エア

 考えつく限りの機能、という点で述べれば、手の甲側のメッシュ素材の使い分けにも驚かされる。
 メインとなる部分には目が粗く、より通気性が高いメッシュ素材を採用する一方、人差し指には違うメッシュ素材が使われている。
 人差し指は、ブレーキングやシフトチェンジで特にシビアな操作が求められるため、指が動かしやすくなるよう、伸縮性の高いメッシュ素材を採用しているのだ。
 このメッシュ素材の使い分けによって、機能性と同時に見た目の印象も高めている。

もちろんスマホの操作もOK

ゼロスグラブ エア

 いまどきのグローブらしく、人差し指と親指に導通素材を採用し、スマートフォンも操作が可能。
 ここまで造り込んであって、価格は税込4400円。高機能、高品質、なのに低価格。カラーはブラック/ホワイト、ブラック/レッド、ブラック/オレンジの3種類。サイズはS、M、L、LL。
 インターネット販売はしておらず、購入できるのはレッドバロン各店のみ。気になる方はぜひ店頭で。
ゼロスグラブ エア

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