皆さま、こんにちは! 国内唯一のツーリング専門誌「モトツーリング」(内外出版社)の編集ディレクター、マロ兄だよ。

今回は、かれこれ7年以上も履き続けているツーリングブーツ「Gianni Falco(ジャンニファルコ) ART.838 RANGER」(以下、レンジャー)について紹介する。

▲レンジャーはイタリアのブーツメーカー、ジャンニファルコ社のツーリングブーツ。写真のカラーはブラック

ジャンニファルコはイタリアのブーツメーカー

▲オレンジ色の知的衝撃吸収材「D3O®」を世界で初めてモーターサイクルブーツに採用したのもジャンニファルコ

 

まずは、メーカーについて少し説明したい。ジャンニファルコは、1980年代後半に創業したイタリアのモーターサイクル用フットウェア専門メーカー。バイク先進国の欧州をはじめ、世界30か国以上で展開し、日本では老舗のバイク用品メーカー「南海部品」が国内独占販売を行っている。

ロード・オフロードなどのレース用ブーツ、ツーリングブーツ、街乗り用ブーツなど、あらゆるライダーのニーズに応えられるよう幅広くラインナップされている。プロテクションシステムや透湿防水素材、衝撃吸収素材には最先端のものを使っていて、欧州の安全基準であるCE規格テストをクリアした製品も多く、分子テクノロジーを駆使した知的衝撃吸収材「D3O®」(ディースリーオー)を世界で初めてプロテクターとしてモーターサイクルブーツに採用したのもジャンニファルコだ。

▲レンジャーの場合、知的衝撃吸収材「D3O®」はくるぶし部に内蔵されている。平時はやわらかいが、衝撃がかかると分子が結着して衝撃エネルギーを吸収するという素材

 

7年前から履き続けて、ついに3足目!

▲ダークブラウンのレンジャーは現在、2足目となっている。

 

前述の通り、マロ兄が愛用しているのは、同社のツーリングブーツ「ART.838 RANGER」で、ラインナップ・カテゴリーの中では「ヘリテージ クラシック」に該当する。近年はミリタリー系のデザインが人気だけど、流行にとらわれないトラディショナルなデザインが気に入っている。

このブーツは7年前から履き続けているけど、先日なんと通算3足目となるブラック(黒色)を追加した。

最初の1足(カラー/ダークブラウン)は2年前にインナーブーティーの踵部が擦り切れたためにお役御免。4~5年は活躍してくれたので全く不満はなく、「ご苦労様でした!」という感じ。

同じ色・サイズの2足目は現在もバリバリ活躍中だけど、つい先日、少しお堅い場所にも履いていけるように、黒色(カラー/ブラック)の3足目を追加したのだ。

▲ダークブラウン、ブラックともに、シンプルな黒色のスペアシューレース(靴ひも)が付属する。街乗りがメインなら黒色に変えるのもいいだろう

 

▲3足目のブラックにスペアの黒色の靴ひもを通した状態。これなら街中でもまったく違和感ないよね

 

ツーリング雑誌・メディアに関わるようになってから、こんなに長く同じブーツを履き続けているのは初めてのこと。あらためて振り返ると自分でも少し驚くけど、その理由は至ってシンプルで、自分にとって「理想的なツーリングブーツ」だったから。

理想的なツーリングブーツに求める3条件

▲季節やフィールドを問わず、快適でストレスがない。ツーリングブーツとして高いレベルにある


極めて主観的だけど、「理想的なツーリングブーツ」の条件は、次の3つの性能を高いレベルで実現していること。とても当たり前の条件を並べているけど、機能性繊維をふんだんに使ったブーツでも、この3つを完全に実現しているものは少ないのだ(自分にとっては)。

【理想的なツーリングブーツの条件】
①大雨でも、渡渉(※)しても浸水しない、確かな「防水性」
②丸一日履いていてもムレない、確かな「透湿性」
③街歩きから登山までこなせる、確かな「汎用性」

※川を歩いて渡ること

①防水性

▲ツーリングロケ中に釣りをする場合、バイク用と釣り用の装備が混在するけれど、足元はレンジャーのままでOK。浅い渓流なら渡渉もできてしまう


ツーリングでは雨に降られることが大前提。少しの雨は問題なかったけどゲリラ豪雨を浴びたら、あっという間に浸水した。こんなブーツも少なくないから、モノ選びは難しい。

その点、レンジャーはこれまで一度も浸水したことがない。大雨のなか高速道路を長時間走っても、山行中に渡渉を繰り返しても、一度も染み込んだことがない。これって本当にすごいことなんだよね。

ちなみに、ツーリング・レザーブーツの場合、防水性を保つのはインナーブーティーの仕事。レンジャーの場合はその性能がとにかく高く、絶大な信頼を寄せている。

▲欧州のモーターサイクル用保護靴の規格『EN13634』への適合を示すタグ。レンジャーには、防水透湿素材『HIGH-TEX』を使ったブーティーが内蔵されている

 

▲インナーブーティーは内蔵されており、脱着はできないタイプ

②透湿性

▲炎天下、片道3時間ほどの汗だく登山でも足はムレなかった。ソールのグリップもよく、軽登山くらいなら軽々とこなしてくれる


これまで自分が履いてきたレザーブーツの中には、長時間履くとムレが気になるものもあった。その点、レンジャーは長時間のツーリングや山歩きでも、足元を快適に保ってくれた。

足元の不快感が続くと、せっかくのツーリングも楽しめなくなる。特に宿泊を重ねるようなロングツーリングでは、足を快適に保てることが大切だ。

▲サイドジッパー式なので、脱ぎ履きに苦労することはない。長時間歩いて疲れたときでもジッパーを開いて休憩すれば、短時間で回復できた

 

レンジャーは、とにかくムレない。炎天下でバイクに乗り続けても、片道数時間の登山を行っても、足裏はいつも快適だった。足も臭くならないから、お座敷のある食事処や旅館でも、足の臭いを気にせず靴を脱げる。

③汎用性

▲シンプルなデザインなので、悪目立ちしないのもいい。ダークブラウンならアウトドア・フィールドでもまったく違和感がない


汎用性って何?って感じだけど、ひと言でいえば「フィールドを選ばない」ということ。ツーリングブーツとしての機能性は当然だけど、街歩きでも山歩きでも常に一定の歩きやすさと快適性を保ってくれる。ベーシックでクラシックなデザインなので、様々なウェアとの相性も抜群。

また、本革の扱いに長けている本場イタリアの職人による製甲や縫製にも満足している。これまで、アッパー部の縫製がほどける、サイドジッパーが壊れる、ソールがはがれる、といったトラブルは一度もない。

▲ラバーソールはVibram(ビブラム)社製。バイクの様々な用途に向けて特別に開発したもので、独自のコンパウンドが採用されている。濡れたアスファルトやコンクリートの上でもグリップしてくれる

自信を持ってお勧めできるツーリングブーツ

▲冬の北海道で雪山散策をしても全く染みることがないし、寒さで足がかじかむこともなかった


さて、このブーツに出会うまでの自分がどんなブーツを履いていたかというと、アッパーに牛革を使ったレザーブーツ、PUレザー(ポリウレタン樹脂を使った合成皮革=フェイクレザー)を使ったブーツ、ポリエステルと合成皮革(PUまたはPVC)を使ったライディングシューズ、といった感じ。

▲ブーツアッパーには耐久性の高いフルグレインオイルドレザーを採用。革の風合いを残しつつ油分をたっぷり染み込ませてある

 

もちろん、こうしたブーツの中にも、撥水・防水・透湿性能をうたうものはあったけど、撥水性能がすぐに失われる、完全防水ではない(水に浸けてはいけない)、透湿性能が不十分(長時間履いているとムレる)というものが多く、履きつぶしては違うブーツに履き替えるということを繰り返してきた。

▲タングの上部には、長さが余ったシューレース(靴ひも)を収納するポケットがある。靴ひもがシフトペダルやスタンドに引っかかることもなく安心だ

 

ツーリング雑誌などのロケでは、ひたすら自走することになる。トランポにバイクを積んで移動するなんてことがない自分にとって、レンジャーの高い性能は、ずば抜けて“完璧”と言ってよいものだった。

普段、バイク用品を紹介する記事でこういうことはあまり言わないのだけれど、ジャンニファルコのレンジャーは自信を持って読者におすすめできるブーツだ。機会があればぜひ体感してみてほしい。

【Gianni Falco ART.838 RANGER ツーリングブーツ】
●素材:ブーツアッパー/フルグレインオイルドレザー、ブーティー/ハイテックス(高性能防水透湿素材)、くるぶし部/D3O®(知的衝撃吸収材) ●カラー:ブラック、ダークブラウン ●サイズ:26.0~28.0cm(0.5cm刻み)/41~45(ユーロサイズ) ●付属品:スペアシューレース(色違い) ●税込価格:41,800円
URL:https://www.nankaibuhin.co.jp/catalogs/product/838-ranger/

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