レッドバロンのオリジナルブランド、ROMの電熱グローブ『ゼロスグラブ ヒート』。
発売から2年が経った先日、『ゼロスグラブ ヒート2』へとモデルチェンジし、さらに使いやすくなったのをご存じでしょうか?

どんなところが変わったの? こだわりのポイントは?? …企画担当者に直撃インタビューをして、全部聞いてきちゃいました!

使いやすくなって新登場

お話を聞いたのは、ROM開発担当の山下さんです。本日はよろしくお願いします!

──リニューアル前の『ゼロスグラブ ヒート』は電池・充電器含めて税込2万円程度なのに超優秀、ということで人気を集めていましたね。今回のモデルチェンジでのポイントを教えてください!

山下「大きな変更点としては、スイッチ部分にあるメモリーでバッテリー残量が見えるようになったことです」

※1 セット品バッテリー(2,200mA)の場合  ※2 目安です。使用環境によっても異なります。4本のスリット線はデザインであり、実際の残量を示すものではありません。


「以前のモデルでは発熱レベルのみを表示していましたが、特に高速道路で利用しているお客さまから “走行中に突然バッテリーが切れ、次のパーキングまで遠くて困ることがある” とうかがっていました」

──バッテリー残量がわからないと、いつ電源が落ちてしまうか予測がつかないですもんね。電熱グローブを利用するライダーは比較的長距離を走る方が多いと思うので、寒い中での突然のバッテリー切れは死活問題です」

山下「スイッチ部のLEDも、より優しい光になるよう改良しています」

ポワァ…というおだやかな光り方をするゼロスグラブ ヒート2のLED


「これもお客さまからのご要望で、特に暗い中で運転している際、LEDが目立つと運転に集中しにくいとうかがっていたんです」

──ユーザーの意見が商品開発担当まで届くんですね。全店が直営店であるレッドバロンだからこそ、という気がします。

山下「そうですね。お客さまとスタッフがお話した中でいただいた製品へのご意見は、次に活かせるようにフィードバックしてもらっています」

一瞬のうちに指先までしっかり暖める


山下「ゼロスグラブ ヒートを開発する際のこだわりのひとつが、指先までしっかりと暖かくすることでした。何度も試作をして、配線の配置だけでなく、裾の長さまでも調整を重ねています」

──細かいところまで調整があるんですね! 具体的に、配線はどのようになっているのでしょう?」

山下「指先、特に風が当たりやすい爪側が冷えないように、指の上側をぐるっと囲んで配線をしています」

──末端まで線が通っているんですね。今見せてもらっているオレンジ色のコードは、実際の製品に使っているものですか?」

山下「そうです。カーボンファイバーという繊維で、軽くて丈夫という特徴を持っています。ちょっと引っ張っただけではビクともしないので、断線しにくく故障も少ないんです。」

「ちなみに、壊れにくいということに関してひとつメリットがありまして…ゼロスグラブ ヒート、手洗いできるんです」

──えぇっ!? 手洗いって、水と洗剤を使ってジャブジャブ洗うっていう認識で合っていますか?

山下「その通りです。ForRでも、前のモデルですが谷田貝ライターが洗濯レポートをしています。気になる方は記事をチェックしてみてください」

──(記事を見ながら)本当だ、洗面台にぬるま湯と洗剤を入れて洗っていますね…! 信じられない!

山下「ただし洗う際は、付属のプラグキャップを閉めた状態でお願いします」

──プラグキャップって…新品を開封したとき、プラグに付いていた小さなキャップのことですね! 危ない、捨てるところでした!!

山下「話は戻りますが、暖かさに関してさらに言うと、専用バッテリーを採用しているのにも理由があるんです。ゼロスグラブ ヒートには、定格電圧7.4Vのバッテリーを採用しています」

「電圧が高いバッテリーを使用することで、特にハイパワーモードの時は、一瞬で驚くほどの暖かさを生み出すことができるんです。市販のモバイルバッテリーを利用することも検討したのですが、多くの商品が定格電圧が3.7Vほどとパワーが足りず、断念しました」

──実はいちユーザーとして「手持ちのモバイルバッテリーが使えたら便利なのに!」と思っていたのですが、暖かさにこだわった結果の専用バッテリーだったんですね。

お値段は驚きの税込2万1780円

──最後に気になるお値段なのですが…バッテリーと充電器付きで、税込2万1780円! 正直すごく安いですよね!!

山下「ここ最近の値上げラッシュ前に製造できたので、初回製造分は今まで通りのお値段を維持しています。今後の製造分は多少の影響を受けるかもしれませんが、それでもできる限り低価格で提供し続けるつもりです」

──低価格にこだわる理由ってなんでしょうか? 利益を出すにはもっと高額になっても仕方ないのでは…と思ってしまいますが。

山下「一番の理由はレッドバロンがバイクを販売する会社であり、弊社でバイクを買ってくださったお客さまに使ってもらうための商品だからです。弊社が用品で利益を出したいというよりも、お客さまが浮いたお金でバイクに乗ってほしいという気持ちで作っています」

──まさにForRでよく登場するテーマ『レッドバロンユーザーの利点』なんですね!

山下「もちろん低価格ではありますが、品質や安全性にもこだわっています」

「お客さまから事故や転倒のあとの用品を見せていただき、ダメージを受けやすい部分を確認して作っているんですけど…例えばゼロスグラブ ヒートであれば、意外と破れやすい小指の第一関節付近まで補強をつけています」

──安いだけの商品ではないぞ、ということですね。

山下「はい。レッドバロンの社員はみんなバイクに乗っているため、自分たちが使いながら開発と改良をしている自信作です」

お求めはレッドバロンの店舗へ

以上がROM開発担当 山下さんへのインタビューでした。熱量とこだわりを込めて開発していることが伝わりましたか…?

レッドバロンオリジナル電熱グローブ『ゼロスグラブ ヒート2』は全国のレッドバロンにて好評発売中。
気になる方は店舗にてチェックしてみてくださいね。

次回の記事では、実際に使ってみたレポートをお届けします。どうぞお楽しみに!


ゼロスグラブ ヒート2
●税込価格:2万1,780 円 ●サイズ:S、M、L、LL


【関連記事】
レッドバロンの電熱グローブがモデルチェンジ!【ゼロスグラブ ヒート 2】
電熱グローブの『ゼロスグラブヒート』って洗濯OKって知ってました?

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事