ホンダ最新モデルをたっぷりと満喫している岡崎静夏さん。彼女の繊細な感性と的確なインプレッション能力を生かして、今回は特別版として「Shizuka Of the Year」を大発表!! 現行のホンダ車の中から、岡崎さんの琴線に触れた7つの最新モデルを紹介します。

●まとめ:ヤングマシン編集部(高橋剛) ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン

【テスター:岡崎静夏】チャーミングな笑顔でも中身はスパルタンな「バイクフリーク」。’09~’10年、MFJレディースロードレースで2年連続王者に。全日本はGP-MONOを経て’12年からJ-GP3に参戦中。

〈スタイル部門:GB350〉温故知新の考え抜かれたスタイリング

飾りっ気がないシンプルなデザインですが、私が好きな「単車っぽさ」がたっぷり! 「ザ・バイク」という割り切り感がたまりません。昔ながらのバイクらしさを踏襲しながらも、ちゃんと現代的にアレンジされているという、絶妙な仕上がりです。街乗りからツーリングまで、幅広い用途に対応するフレキシブルさもイイですね。

【HONDA GB350】■全長2180 全幅800 全高1105 軸距1440 シート高800(各mm)車重180kg ■空冷4スト単気筒OHC2バルブ348cc 最高出力20ps/5500rpm 最大トルク3.0kgf・m/3000rpm 5段リターン 燃料タンク容量15L ■タイヤサイズF=100/90-19M/C R=130/70-18M/C ●価格:55万円

タンクからシート下部にかけてキッチリと水平になっているところと、エンジンから向こう側が見える「スカ感」がお気に入りです。

ライダーが何もしなくても勝手に曲がってくれるお気楽さと、操る楽しさを両立しているハンドリング。エンジンはトコトコ系です。

〈スポーツ部門:CBR1000RR-R SP〉宇宙の彼方を覗くような楽しさが

スポーツといえばコレ! ですが、正直、私の力ではこのバイク本来のポテンシャルを引き出せません。それぐらいの高性能なんです。でも、自分の手が届かないから面白くないかと言えば、まったく逆。「この超高性能を扱い切れる実力を備えたら、どんな世界が見られるんだろう」とワクワクします。宇宙の彼方を覗いているみたい。

【HONDA CBR1000RR-R SP】■全長2100 全幅745 全高1140 軸距1460 シート高830(各mm) 車重201kg ■水冷4スト直列4気筒DOHC4バルブ999cc 最高出力218ps/14500rpm 最大トルク11.5kgf・m/12500rpm 6段リターン 燃料タンク容量16L ■タイヤサイズF=120/70ZR17M/C R=200/55ZR17M/C ●価格:278万3000円

サーキット試乗は千葉・茂原ツインサーキットで。300km/hオーバーの国際サーキットでもなければ本来の実力は発揮できません…。

シート高が高くて不安でしたが、街乗りも3日目には慣れました(笑)。SPならではの電子制御サスペンションは、乗り心地も良好です。

〈ツーリング部門:レブル1100DCT〉クルマの快適性×バイクの運動性

まるでクルマみたいにラクなポジション、そしてクラッチ操作のいらないDCT。自分が今まで知っていたバイク像とはかけ離れていましたが、「クルーザーって面白い乗り物だなあ!」と気付かされました。クルマの快適性とバイクの運動性や楽しさを備えていて、かなり贅沢な1台です。どこまでも走り続けたくなりますよ~。

【HONDA Rebel 1100 DCT】■全長2240 全幅830 全高1115 軸距1520 シート高700(各mm) 車重233kg ■水冷4スト直列2気筒OHC4バルブ1082cc 最高出力87ps/7000rpm 最大トルク10.0kgf・m/4750rpm 電子式6段変速(DCT) 燃料タンク容量13L ■タイヤサイズF=130/70B18M/C R=180/65B16M/C ●価格:121万円

エンジン特性は扱いやすいし、クルーズコントロールも装備されていて高速道路も快適。バイク女子仲間とのツーリングも楽しめちゃいました。

徹底したブラックアウトによる統一感がスタイリッシュ。DCTのおかげで発進・停止はイージーだし、乗り心地も足着きも良好です。

〈街乗り部門:PCX160〉カテゴリーを越えたデキのよさ!

しっかりした車体剛性・利きのいいブレーキ・十分なストローク量と減衰力のサスペンション。キッチリと減速でき、しかもコントローラブルなブレーキングができるスクーターがあるなんて! カテゴリーを越えた走りにすっかり楽しくなりつつ、乗り心地はいいし使い勝手は良好と、あまりのハイレベルさにはビックリです。

【HONDA PCX160】■全長1935 全幅740 全高1105 軸距1315 シート高764(各mm) 車重132kg ■水冷4スト単気筒OHC4バルブ156cc 最高出力15.8ps/8500rpm 最大トルク1.5kgf・m/6500rpm 無段変速式(Vマチック) 燃料タンク容量8.1L ■タイヤサイズF=110/70-14M/C R=130/70-13M/C ●価格:40万7000円

デザインはシンプルな構成ながら、未来っぽさも感じさせてくれます。メッキパーツもいいアクセントに。

路面のギャップにハンドルを取られることもないし、高速道路も不安なし。街乗りはもちろんのこと、遠出もまったく苦になりません。

〈コストパフォーマンス部門:CRF250L〉オンもオフも楽しい一石二鳥のおトクさ

オンロードとオフロードはまったくの別世界だと思い込んでいましたが、CRF250Lに乗ってその考えを改めました。ガチで作り込まれたオフロードモデルなのに、オンもめちゃくちゃ楽しいんです。サスペンションは踏ん張ってくれるし、グリップ感も高くコーナリングはヒラヒラと軽快。1粒で2度おいしくて、コストパフォーマンス最高です!

【HONDA CRF250L】■全長2210 全幅820 全高1160 軸距1440 シート高830(各mm) 車重140kg ■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ249cc 最高出力24ps/9000rpm 最大トルク2.3kgf・m/6500rpm 6段リターン 燃料タンク容量7.8L ■タイヤサイズF=80/100-21M/C R=120/80-18M/C ●価格:59万9500円

ワインディングロードも、高速道路も、街中も、幅広い場面でストレスフリー。いろんな使い方ができるから、コスパがいいんです。

「林道に入ってみようかな」と思えるほど、安心感のある足着き性です。アシスト&スリッパークラッチ装備で、クラッチ操作も軽い!

〈特別賞:CBR400R〉やっぱりどこででもスポーツしたいよね

レースをしていることもあり、バイクにはついスポーツ性を求める私ですが、CBR400Rは街乗りからツーリングまで、公道の幅広いシーンでほどよいスポーツ性を楽しませてくれます。この「ちょうどいい感」に、特別賞!

CBRファミリーの中でも、もっともフレキシブルな扱いやすさを備えているのがこのバイク。どこでもスポーティに楽しめる懐の深さです。

〈特別賞:スーパーカブC125〉ホンダと言えばコレ!

長年にわたり日本のバイク界を根っこから支え続けている、名車中の名車。しかもモデルチェンジのたびに着実に進化し、その歩みは今も続いているんですよ。たゆまぬ向上心に、特別賞!

スーパーカブらしさはしっかり守り抜きながら、中身は常にアップグレード。最新モデルはエンジンの質感がいっそう高まっていました。

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