●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日︙2022年7月10日
カワサキW800シリーズ 概要
W1に始まるカワサキWシリーズのDNAを現代に受け継ぐ空冷バーチカルツインのネオクラシック。ベーシックなストリート/ビキニカウルとローハンドルでスポーティなカフェ/フロント19インチでもっともクラシカルな上級版となる無印(以後、STD)の3バリエーションで展開されている。そのエンジンは、’99年デビューのW650に採用されたベベルギアとシャフトでバルブカムを駆動する独特のOHC機構。国内モデルは’22から新排出ガス規制に適合する型式認定を取得し、同時に車体色も3バリエーションそれぞれに新色が与えられた。
一見OHV風だが、チェーンの代わりに回転方向を直角に変えるベベルギアを使ってカムシャフトを駆動する独自のOHC機構を採用する。
W800シリーズは異なるハンドルとシートを採用し、3タイプそれぞれでライディングポジションはまったく異なっている。写真左がストリートで、右がカフェ。STDのハンドル高はその中間だ。
あえてクラシカルな雰囲気を大事にし、液晶部面積も最小限としたアナログ2連メーター。3バリエーションそれぞれで文字盤の背景デザインは異なっている。
’22 カワサキW800 [STD]
主要諸元
【’22 KAWASAKI W800】■空冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kgf・m/4800rpm ■車重226kg シート高790mm 15L ■タイヤサイズF=100/90-19 R=130/80-18 ●色:キャンディファイアレッド×メタリックディアブロブラック ●価格:117万7000円
ライディングポジション
W800シリーズの中で、もっともスタンダードでバランスがいい。ハンドルはローハンドルで、シート高は790mmだ。[身長175cm/体重62kg] ※写真は’20モデル
エンジン
回転方向を直角に変えるベベルギアを使ってカムシャフトを駆動する独自のOHC機構。W650時代から始まった。STDのエンジンは黒を基調とするストリート/カフェとは異なりシルバー仕上げだ。
足まわり
フェンダー/アウターフォークもシルバーと、全体的にメッキ仕様。フロントホイールは19インチだ。※写真は’20モデル
主要装備
クラシカルな雰囲気のアナログ2連メーター。液晶部も最小限だ。バリエーションそれぞれで文字盤デザインは異なっている。
STDはW800シリーズ中センタースタンドを唯一装備。カフェが標準装備していたタンクパッドやグリップヒーターも採用している。シートは3機種それぞれで異なるが、STDは厚いクッションと白いパイピングが特徴だ。※写真は’20モデル
’22 カワサキW800ストリート:前後18インチの軽快仕様
ベーシックモデルで前後タイヤは18インチ。シンプルなデザインや装備でクラシカルさとモダンさを両立。ハンドルの高さはシリーズ中でもっとも高い位置に設定される。’22は縦にストライプが入ったエボニー×グレーの1色設定だ。
主要諸元
【’22 KAWASAKI W800 STREET】■空冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kgf・m/4800rpm ■車重221kg シート高770mm 15L ■タイヤサイズF=100/90-18 R=130/80-18 ●色:エボニー×メタリックマットグラフェンスチールグレー ●価格:108万9000円
ライディングポジション
高いアップハンドルを採用しており、上半身はほぼ完全な直立姿勢を取る。シート高は3モデルの中で最も低い770mm。※写真は’19モデル
足まわり
STDの19インチフロントホイールに対し、ストリート/カフェは18インチを履く。
主要装備
ストリートのシートもSTDと同様のタックロールタイプ。パイピングはシートと同じ黒で統一されているほか、厚みも異なる。※写真は’19モデル
’22 カワサキW800カフェ:カフェスポーツ仕立て
ビキニカウルと段付きのツートンシート、そしてM字形状のローハンドルでカフェレーサースタイルに仕上げたバージョン。前後輪は18インチを採用する。’22は鮮烈なゴールドのストライプが入ったブラックが設定された。
【’22 KAWASAKI W800 CAFE】■空冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kgf・m/4800rpm ■車重223kg シート高790mm 15L ■タイヤサイズF=100/90-18 R=130/80-18 ●色:メタリックディアブロブラック×メタリックフラットスパークブラック ●価格:121万円
ライディングポジション
カフェは見ての通り前傾となるが、スワロータイプのハンドルが身体に近く扱いやすい。シート高自体はSTDと同じ790mmだ。※写真は’19モデル
主要装備
STDの登場まではカフェのみがグリップヒーターを標準装備していた。左のスイッチでオン/オフを切り替えられる。※写真は’19モデル
茶色と黒のツートンカラーのカフェシートを採用。アルミリムはブラック仕上げで、ハブも同様だ。※写真は’19モデル
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、著作上の権利および文責は提供元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
WEB YOUNG MACHINE - NAIGAI PUBLISHING, Co., Ltd. All rights reserved.