カワサキは、ニンジャ1000SX系の4気筒エンジンを搭載し、前後17インチホイールを履くアドベンチャーモデル「ヴェルシス1000SE(VERSYS 1000 SE)」に、新たにスカイフックテクノロジーを追加し、ニューカラーを採用して2021年モデルとして発売した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパンhttps://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/versys1000se/
SHOWA製の電子制御サスペンションにスカイフックテクノロジーを採用
カワサキは、ニンジャSX系の4気筒エンジンに前後17インチホイールを組み合わせた快速アドベンチャーモデル「VERSYS 1000 SE(ヴェルシス1000SE)」をマイナーチェンジし、2021年モデルとして7月16日に発売した。
従来からSHOWA製の電子制御サスペンション「KECS=カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション」を採用していたが、これにスカイフックテクノロジーを追加してアップデート。ロングストロークな足まわりと軽快な車体が相まって、さらなる安心感とスムーズな走りを実現した。
スカイフックとは、サスペンションに内蔵したストロークセンサーと、車体に設置されたIMU(慣性計測装置)を利用して車両の挙動を計測し、走行中にバネ上が空中から吊り下げられているかのようなフラットな乗り心地を実現するという考え方。路面の凹凸に対しては足元で素早くいなしながら、車体には余計な上下動をなるべく伝えないようにすることで揺動を最小限とし、スムーズな走りを可能にする。
サスペンションのコンポーネントとアクチュエーター自体は従来のKECSと同様だが、SHOWAのスカイフックソフトウェアをカワサキがセッティングして煮詰め、特にタンデム時におけるピッチングを抑制。また、高速道路では軽快なステアリングが保持され、ウェット時には接地感も向上しているという。
ちなみに従来のKECSはサスペンションのストローク速度と、車両の加減速情報、FI ECUからの前後輪速度情報、AMS ECUからのフロントブレーキキャリパー油圧情報を使用していたが、新たにスカイフックを採用したKECSは、これらの情報に加え垂直加速度情報とピッチレート情報を使用している。
また、従来モデルと同様、ベースとなる減衰特性はライダーがインテグレーテッドライディングモードの選択することで決定されるほか、リヤサスペンションにプリロード調整機構も継承する。なお、新たに「カワサキケア」モデルとなり、1ヶ月目点検および3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)が無償で受けられるように。価格は8万8000円増の199万1000円になった。
車体のバネ上の揺動を最小限にしながら、バネ下でさまざまな路面状況に対応するスカイフックテクノロジー。
【KAWASAKI VERSYS 1000 SE[2021 model]】
主要諸元■全長2270 全幅950 全高1490-1530 軸距1520 シート高820(各mm) 車重257kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1043cc 120ps/9000rpm 10.4kg-m/7500rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:199万1000円 ●色:緑×黒 ●発売日:2021年7月16日
KAWASAKI VERSYS 1000 SE[2021 model] ※下はオプション装着車
KAWASAKI VERSYS 1000 SE[2021 model]
KAWASAKI VERSYS 1000 SE[2021 model]
KAWASAKI VERSYS 1000 SE[2021 model]
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