日本一のカスタムの祭典は海外からも熱視線!

 12月5日(日)、来場者数1万1000人を集めたバイクイベントが2年ぶりに開催されました。『YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2021/ヨコハマホットロッドカスタムショー2021』(パシフィコ横浜)です。


 カスタムショーって、あまり馴染みがないかもしれませんが、こちら名実ともに日本一といっていいもので、例年なら海外からもジャーナリストらが押しかけてくるカスタム界注目のイベントになっています。

 日本のカスタムシーンは想像する以上に海外から熱視線を浴びていて、ヨーロッパやアメリカなどのメディアで頻繁に取り上げられる著名なビルダーさん、カスタムショップは日本にもたくさん存在しているのです。

記念すべき30回も海外組は不参加

 ホットロッドカスタムショーに行くと、そんな熱気が感じられたり、最新トレンドが肌感覚で伝わって、それはもう刺激的なのであります。


 30回目を迎えた今回は、バイク500台、クルマ200台が展示され、相変わらずの盛況ぶりでした。ただし、いつもなら海外からゲストを招き、欧米のカスタムショーでアワードを獲得した垂涎のマシンたちを目の当たりにできる貴重な機会ですが、コロナ禍ということで今回は仕方がありません。


 とはいえ、日本の有力ビルダーたちの作品が一堂に会するわけですから、もうたまりません。しかも2年ぶり。盛り上がらないわけがないのです。開場は朝8時からですが、7時の時点で長蛇の列ができていて、ファンの熱さが感じられるのでした。

最後の空冷スポーツスターが登場

 さぁもう、何から紹介していけばいいのか、内容盛りだくさんです。まずは、展示バイクの多くを占めるハーレーから参りましょう。ハーレーダビッドソンジャパンはカスタムバイクファンが集まるど真ん中で、空冷スポーツスター最後となる『フォーティーエイトファイナルエディション』を初披露しました。

 事前に公式アナウンスがあったのですが、わかっていたのは「日本限定モデルを発表する」ということだけ。つまり、どんなモデルが出るのか、誰も把握していなかったのです。

 というわけで、まずはハーレーダビッドソンのブースへ向かいます。すると、ご覧の通り。木箱が置かれているだけで、すぐに見ることはできません。ただし、ディスプレイボードには車名が書かれています! このとき初めて『フォーティーエイトファイナルエディション』であることがわかったのです。この箱の中に隠されているのかもしれません!

 登場したのはライドインショーでした。ホットロッドカスタムショーはコンテスト形式になっていて、前回のベスト・オブ・ショー、モーターサイクルとクルマがそれぞれ会場に乗り入れてきます。例年なら海外からのゲストもココで紹介され、午前中の最大の見どころ。カスタムバイクの音や走っている姿を一瞬ですけど、見ることができるのです。

社長自ら乗り込んだ!

 なんと、そのライドインショーでハーレーダビッドソンジャパンの野田一夫社長が乗って入場したのが『フォーティーエイトファイナルエディション』でした! さらに水冷Vツインエンジンを搭載する『スポーツスターS』、そして1957年の初代『XLスポーツスター』も連ね、3世代が揃ったのですからインパクト大としか言いようがありません。

 
そして、ジャーン!

 これをもって『フォーティーエイトファイナルエディション』が正式発表となったのです。

WEBヤンマシで速報へ!

 アナウンスがあったときから「これはビッグニュースになるぞ」「速報で伝えよう!」と、ヤングマシンのマツ編集長と打ち合わせしており、ボクが現場で写真を撮って、すぐさま野田社長を取材しまくって、デスクに控える編集陣によってすぐにWEBヤングマシンの記事でお伝えしたのでした。

こんな感じです↓

日本限定1300台!! ハーレー最後の空冷スポーツスター「フォーティーエイト ファイナルエディション」登場

 ハナシは少し逸れますが、こうした編集部との連携はじつに楽しくやり甲斐のあるもので、ボクはいろいろなWEBサイトニュースで記事を書いていますが、ひとりでは決してできない速報ニュースでした。狙い通りにこの記事は大いにバズりまして、しばらくWEBヤングマシンの読まれている記事でランキング1位を快走しました。

 SRやセローといったロングセラーモデルたちの生産終了を告げるファイナルエディションたちは、いずれも大人気で入手困難と耳にしますが、空冷スポーツスターの最終仕様もまた然り。ハーレーダビッドソンのブースには大勢の人が集まり、写真を撮っています。大注目なわけです。


 サイドカバーには専用のシリアルナンバー入りのロゴがあしらわれ、日本限定1300台の発売。全国110店余りの正規ディーラーからは即日完売となった報告が相次ぐほどの大反響となりました。

  
 1957年の初代『XLスポーツスター』もファン垂涎ものです。レストアされていないオリジナルコンディション。こちらもライドインショーで走る姿が見られ、ショベルヘッドエンジンのサウンドを会場に轟かせたのでした。

 
 1957年から連綿と続く系譜を感じさせるディスプレイの中、最新のスポーツスターSも飾られました。1957年発売というと、日本にも超ロングセラーの名車がありますよね。スーパーカブです。奇しくも同級生なんです。

 こうして注目を集めたハーレーダビッドソンのブース。最後はライドインショーの様子、WEBヤングマシンで速報を伝えるために野田社長をインタビューした様子などを動画でご覧ください。もしよろしければ、ボクが編集長を務めるウィズハーレー誌の公式You Tubeチャンネルですので「チャンネル登録」もぜひよろしくお願いいたします。

【後編】につづく

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