CMにはその国の、その時代の文化が詰め込まれていると言っても過言ではない。
コロナ禍で相変わらず気軽に海外旅行ができない2022年。「海外の二輪CMを視聴して異文化に触れるのってかなり面白いんじゃない?」なんて思いつきから始まったのがこの企画である。

記念すべき第1回目にご紹介するのは、微笑みの国、タイ王国のホンダのCM。
美味しいご飯、お寺や海などの観光地が有名なタイだが、実はバイク保有世帯率80%を越えるバイク大国ということはご存じだろうか(ちなみに日本は20%前後だ)。
そんなタイ国内で放送されているバイクのCMには、バイクを心の底から楽しむ人々の生活が浮き彫りになっていた。

タイホンダ公式YouTubeチャンネルより、筆者のおすすめCM4本をご紹介しよう!

Super Cub

かつてタイでは、直線的なデザインのバイクが人気だったのだそう。昔ながらのタイ製バイクには四角いヘッドライト(角目ライト)が採用されていることが多い。
ところが最近になって若者たちの間で丸目ライトの人気が高まり、スーパーカブの場合はほぼ日本と同じモデルが販売されている。
大きく異なるのはロングシートとタンデムバーが標準仕様というところ。ファミリーカーとして家族を乗せて走ることが多い地域ならではの仕様だ。

「All New Honda Super Cub」というタイトルがつけられたこの動画は、2020年にタイで新型スーパーカブが発表された時期の動画だ。
動画内ではスーパーカブオーナーである3人の若者の日常を追っている。生活スタイルやファッション、バイクの使用目的が全く違う3人だが、全員本当にカブが似合っている。

動画の最後に表示される「Find your original」というメッセージの通り、どんな生活スタイルにもフィットする、新しいカブの懐の広さを表現しているのだろう。

Wave110i

続いてはWave110i。スクーターのようなカウルに、カブシリーズのようなシーソー式チェンジペダル。筆者が初めてこのバイクを知った時は「なんだこれ!?」という衝撃を受けたのをよく覚えている。
これこそが直線的なデザインで、昔からタイで人気を集めていたスタイルだ。今でもタイカブと言えばWave110iを思い浮かべる方は多いだろう。

動画内ではイマドキっぽい若いカップルが、ツーリングデートに出かけている。言葉はわからないが、Vlogを撮影しながら仲間との集合場所へ出かけているようだ。
通りかかる街並みは古き良きタイといった雰囲気。東南アジア諸国は近年目覚ましい成長を遂げており、残念だがそう遠くないうちに失われる景色かもしれない。

道を間違えたり、通行止めに出会ったりと決して順調とは言えないのだが、特に海沿いをタンデムで走る二人はあまりにも楽しそうで、甘酸っぱくて……。見ているうちに胸がキュッと締め付けられてなんだか泣きそうになってしまった。
バイクに乗ればこんなに楽しいドラマが待ち受けているかもしれない、なんて想像が膨らむ素敵なCMだ。

ただしフラフラと運転したり、後部に座る女性が両手を離してはしゃいだりとちょっと危ないため、日本ではコンプライアンス的に公開できないだろう。おおらかなタイらしさがあって、筆者はとても好きだ。

CT125

日本でも絶好調なCT125ハンターカブ、ご存じの通りタイで開発から製造まで行われている車両だ。

先ほどご紹介したスーパーカブとWave110iは、タンデムで乗ることが想定された、いわば大衆車。
対してCT125は、ロングシートどころかタンデムステップすらついていない完全ソロ向けバイク。価格的にも倍近くするという、超強気なモデルなのだ。

動画内ではライティングや演出による高級感を出しながらも、未舗装路や川の中をグイグイと突き進む走破性の高さをこれでもか!と見せてくれている。冒険したい!CT125に乗りたい!という気持ちを強制的に盛り上げてくるような、にくい演出だ。
最後のシーンにキックスタートを持ってくるあたりも「わかってる」感が出ている。本当にズルい。

筆者としてはこの動画、かなりお気に入りだ。

Click150i

日本では馴染みがない車種だが、パワフルさと小回りの良さから、働くバイクとして売り出されているClick150i。

「Hero of the Street」というタイトルのこの動画を見て驚いたのは、多くの働く人々が日常的にバイクを足として使っているらしいところだ。
動画の冒頭から渋滞の中すり抜け走行をしていった男性は、なんと産婦人科医。産気づいた妊婦さんの元へClick150iで迅速にかけつけ、赤ちゃんを取り上げるシーンへと続くのである!(メーカー公式動画ですり抜けをするというのも驚きだ)

他にも報道レポーター、救急救命士の男性がメットインに荷物を詰め、現場へ急行する様子が描写されている。颯爽と登場する姿がかっこいい!

レッドバロンとタイ王国の関係

以上がタイホンダ公式動画4選だ。バイクの楽しさや便利さがこれでもか!と伝わって来たのではないだろうか。

実はレッドバロンも、1992年タイに現地法人を設立するなど20年以上も前からタイ王国と関係を築いてきた。首都バンコクにも店舗を構えている。
レッドバロンバンコクのウェブサイト(http://www.redbaronbangkok.com/)を見てみると……大型バイクを中心に、世界中のメーカーのバイクが販売されていることがわかる。

Google翻訳を駆使しながら読んでいくと、レッドバロンバンコクも日本と同様、万全のチェック・整備体制を整えて営業しているのだそうだ。
下の写真はレッドバロンバンコクでのワンシーン。まさか『コンピュータ総合診断機ACIDM(アシダム)』がタイでも使われているなんて!ビックリしました!


最後に日本国内の話をすると、レッドバロンは愛知県岡崎市と埼玉県所沢市で『タイ料理レストラン ナムチャイ』を運営している。

ナムチャイは『タイセレクト・プレミアム』に認定されているレストラン。
『タイセレクト・プレミアム』とは、タイ国商務省が認定した本場のタイ料理を味わえる『タイ・セレクト レストラン』の中でも、5つ星にあたると評価されたレストランに与えられる認定である。
過去に筆者も訪れたことがあるが、店の雰囲気も味もタイそのもの。料理を一口食べた瞬間、子供の頃に旅行でタイのピピ諸島を訪れた記憶が蘇り、感動したものだ。

まだまだナムチャイの料理の美味しさ、クオリティの高さについて語りたいところなのだが……今回はここまで!
気になる方は是非食べに行って欲しい。絶対に後悔しないことを保証する。



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