平忠彦&エディ・ローソン組が優勝した年は16万人が来場!

2025 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会/画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

▲2025 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会/画像提供:ホンダモーターサイクルジャパン

創立70周年のヤマハが6年ぶりのファクトリー体制で参戦するものの、ホンダが2人体制という不利な状況を跳ね返して4連覇の強さを見せつけた今年の鈴鹿8耐(2025 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会)。いやぁ、面白かったですねー。こんにちは、青木タカオです。

前回ここで、その熱戦の模様を現地で観戦してきたことをお伝えしましたが、熱き戦いはファクトリーチームだけが繰り広げていたのではありません。

参加チームすべてにドラマがあるからこそ、鈴鹿8耐は感動を生み、ファンを魅了し続けているのです。

バイクブームと言われた1980年代は毎年13万人以上を動員し、最盛期だった1990年には、決勝日だけで約16万人が来場。

平忠彦選手とエディ・ローソン選手が「資生堂 TECH21 レーシングチーム・ヤマハ」にて『YZF750』で優勝を飾った伝説の年は、3日間トータルで、なんと36万8500人以上が押しかけたというから、その熱狂ぶりがすさまじいものだったと数字を見ると改めてわかります。

8耐人気は回復傾向!

近年は観客動員数が減少傾向で、コロナウイルス・パンデミック直前の2019年には10万9000人(以下、3日間延べ)を記録したものの、開催のなかった2020〜21年から再開後の2022年には約4万4000人、2023年は約4万2000人にまで落ち込んでしまいました。

しかし、2024年に5万6000人が来場。今年は8月1日(金)から3日(日)までの観客数は、初日9000人、2日目2万500人、決勝日約3万2000人で、合計6万1500人に増員し、人気が回復傾向にあります。

伝統ある耐久レースは、出場する参加チーム側から見ても魅力を取り戻しつつあるようです。今年は55台(チーム)ものエントリーがあり、前回の46台を上回りました。

Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

▲Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

過酷な暑さの中、183周を走り、総合37位でチェッカーを受けたのが、“NOBBY”こと元WGP(ロードレース世界選手権)ライダーの上田昇監督率いる「Team Frontier」です。

上田昇氏は1991年、鈴鹿にて開催された「ロードレース世界選手権開幕戦日本GP」125ccクラスにてポール・トゥ・ウィンでデビュー勝利を飾って世界を驚かせました。通算160戦出場、1412ポイント獲得は、共に125ccクラス史上最多記録。

総監督は名古屋を中心に活躍するタレント、黒岩唯一さん。そしてライダーは、三原壮紫選手、片平亮輔選手、長谷川聖選手の3名体制で、マシンはBMW S1000RRです。

Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

▲Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

大舞台であるビッグレースに参加するライダーは、バイク乗りにとっては憧れの的ですが、片平亮輔選手は「那須MSLライディングカレッジ」のインストラクターを務めていて、我々一般ライダーがライディングを直接教わることができることをご存知でしょうか。

Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

▲Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

片平選手は2009年もてぎ選手権のST600でデビューし、翌年東日本チャレンジカップで総合優勝して特別昇格にて国際ライダーとなりました。

2012年全日本選手権JSB1000クラス、ランキング12位。鈴鹿8耐には10回以上の出場経験があり、アジアロードレース選手権など海外レースにも出場しているトップライダーの一人です。

「那須MSLライディングカレッジ」ってナンダ? って人は、こちらに体験記事があります。

【購入レポート】那須MSLスキルアップ走行会をプレ体験! 楽しい!&自身と愛車の課題を再認識 <サーキット初走行 編>

バイクに駆けろ!サーキットの娘【LAP 9】那須MSLライディングカレッジに参加!

「スクール」からステップアップ!! 那須MSLライディングカレッジに参加!

レポートを読んでいただいたらわかる通り、サーキットビギナーが気軽に参加でき、自分のテクニックを安全に向上させることができます。レーシングツナギがなくても、ツーリングに出かけるライディングウェアでも参加できるのも嬉しい限りです。

【那須MSLライディングカレッジ】
参加車両:126cc以上のMT車両(カリキュラム実施のため、126cc以上でも参加できない車両あり)

料金:レッドバロン会員 11,000円、一般 13,000円(税込・見舞金制度あり)

装備:フルフェイスヘルメット(ジェットでも可だが、フルフェイスが望ましい)、プロテクター入りのジャケット・パンツ(後付けでも可)、くるぶしが隠れる高さと踵があるシューズ、指のあるグローブ

定員:40名(2025年より)
公式サイト

鈴鹿8耐ライダーに那須で会える!

Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

▲Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

片平亮輔選手は鈴鹿サーキットでも華麗な走りを披露していましたが、じつは『那須のロッシ』でもあります。動画は5年前に公開されたものですが、「誰よりも那須を知り、誰よりも那須を走る」というのは紛れもない事実です。

「那須MSLライディングカレッジ」はライディングスクールなので、参加者の前で片平選手の走りを披露する機会はあまりないかもしれませんが、もしかすると那須最速レーサーのライディングを目の当たりにするチャンスがあるかもしれません。

動画で片平選手は「峠の延長線上にあるようなサーキット」「敷居が低く、アットホームで雰囲気がいい」と、那須モータースポーツランドの魅力を教えてくれています。

那須モータースポーツランドはサーキットデビューを果たすにはうってつけで、ビギナーにも最適です。そこで鈴鹿8耐にも10回以上参戦する超エキスパートライダーが、親切丁寧に走りの基本を教えてくれるのが「那須MSLライディングカレッジ」。次回は2025年10月28日(火)/29日(水)に行われます。

Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

▲Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

鈴鹿8耐を観戦して、インストラクターとして片平亮輔選手がいる「那須MSLライディングカレッジ」は、改めてすごいと思った次第でした。バイク専門誌で活躍する柴田直行さんが、激走っぷりを撮影してくださいましたので、最後はその画像もご覧ください。

Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

▲Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

ライディングスクールで学べば、こんなふうにカッコよく走れるのかも!? 「那須MSLライディングカレッジ」なら、ご本人にアドバイスを直接受けることもできるのです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

▲Team Frontier 片平亮輔選手/撮影:柴田直行

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