3月25日(金)〜27日(日)の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで行われた「第49回 東京モーターサイクルショー」。コロナ禍で2年の中止を経て、3年ぶりの開催でした! 楽しみにしていた人は多いと思います。僕も初日の金曜日に行ってきましたので、その会場で見た“気になるモデル”を紹介したいと思います。「3年ぶりの東京モーターサイクルショー!で気になったあのモデル【前編】」に続く後編です。

東京モーターサイクルショー

“Zシリーズ”登場50周年記念モデルに注目!

カワサキブースでメインステージに置かれていたのは「Zシリーズ」登場50周年を記念したモデルたち。1972年に誕生した「Z1」以来、Zシリーズ50周年を記念した「Z650RS 50th Anniversary」「Z900RS 50th Anniversary」「Z900 50th Anniversary」3台のアニバーサリーモデルが並んでいました。

カワサキのバイク

3台のなかでも個人的に注目したのは4月28日発売予定のブランニューモデル「Z650RS」。なにしろ僕の愛車は1973年型の「W650RS」(W3)なので、排気量的にも名前的にもやはり気にせずにはいられないのです。

とはいえこのZ650RSは、じっさいは1977年に登場した通称“ザッパー”こと「Z650」のイメージを継承したモデル。往年のZ1を彷彿とさせるスタイリングで大ヒットモデルとなっている「Z900RS」の弟分に位置づけられるレトロスポーツ。

丸目のヘッドライト、アップライトなバーハンドル、スリムな燃料タンクといったオーセンティックな車体構成に水冷649cc並列2気筒エンジンを組み合わせ、足まわりにはスポーク風のキャストホイールを採用するなど、懐かしさと新しさを兼ね備えたスタイルに仕立てられていました。その発売に先がけて展示された50thアニバーサリーモデルは来場者から大きな注目を集めていました。

アニバーサリーモデルの特徴は、初代Z1に採用されたファイヤーボールカラー、クラシカルなデザインの専用エンブレム、メッキ仕上げのグラブバーなど。ちなみにスタンダードのZ650RS、アニバーサリーモデルとも4月28日発売予定で、価格はそれぞれ1012000円、110万円とのこと。

カワサキZ900

ステージ右端に展示されていたのは「Z900」の50thアニバーサリーモデル。こちらは80年代の「Z-GP」や「GPz」シリーズを彷彿とさせるカラーリングで、いま40〜50代のバイク好きならこちらに懐かしさを感じる人も多いでしょう。このZ900 50thアニバーサリーモデルはすでに販売中で価格は121万円。

カワサキZ900

こちらはカワサキブースではなく、カスタムバイクを手がける「ドレミ・コレクション」ブースに置かれていたモデル。えー!「GPz900R Ninja」! と思いきや、じつは現行モデルの「Z900RS CAFE」をベースに往年のNinjaふうに仕立てた「GPz900R Style」というカスタムモデル。しかしじっさい、とてもよく出来ていました。パーツはすべてボルトオンで付けられるというから驚きです。

イケてる“グランドツアラー”に進化したGSX-S1000GT

さてスズキのブースでメイン展示さていたのはこちら。2月に発売されたばかりの「GSX-S1000GT」。

“グランドツアラー“”を意味する「GT」の車名通り、スポーティな走りと快適なツーリング性能を兼ね備えたモデルです。目を引くのは現在のトレンドを採り入れた、エッジの効いたフルフェアリングのスタイル。とくに2眼のLEDライトが睨みを効かせるフロントマスクは前モデルにあたる「GSX-S1000F」と比べるとかなりアグレッシブで、フロントフェアリングはまるでモトGPマシンのウイングを思わせるような造形も。

スズキGSX1000GT

このGSX-S1000GTの特徴は、電子制御およびデジタル系のデバイスが目いっぱい盛り込まれていること。走りの面ではライドバイワイヤの電子制御スロットルを軸に、パワーモード切り替え、トラクションコントロール、クイックシフター、クルーズコントロールなどを統合する「スズキインテリジェントライドシステム」を採用。

GSX-S1000GT

インフォテイメント面ではフルカラーTFT液晶メーターを備え、スズキ初のスマートフォン連携機能も与えられています。これはスマホとBluetoothまたはWi-Fiで接続することができ、専用アプリを介して電話、ナビ、音楽、カレンダー機能などを使うことができるとのこと。

「GT」を謳うだけあって、ツーリングのためのオプションも豊富に用意され、会場にはフルフェイスヘルメットが入る大容量のサイドケース、防風性能を高めるツーリングスクリーンなどを装着した車両も展示されていました。GSX-S1000GTの価格は1595000円です。

国産4メーカーの展示以外にも、出展数は過去最大の153ということで見どころはまだまだたくさんあったのですが、さすがに紹介しきれず……(汗)またおって記事にしていきたいと思います!

3年ぶりの東京モーターサイクルショー!で気になったあのモデル【前編】」はこちらから。

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