チョッパーショーだけど、チョッパーだけじゃない

 今回はちょっとマニアックな『NEW ORDER CHOPPER SHOW(ニューオーダー・チョッパーショー)』をご紹介いたします。その名の通り、展示されるのはチョッパースタイルのカスタムたちがメイン。会場は神戸国際展示場3号館(ポートアイランド)で、17回目を迎えた今年は8月21日(日)に開催されました。


 展示ブースは過去最大となる160枠を超え、入場者数も約4000名と大盛況。西日本最大のカスタムショーと言われるだけのことはあります。

コンテスト形式のカスタムショー

 出展されたカスタムたちは、来場者たちが見て楽しむのはもちろんですが、エントリーしたビルダーたちがお互いに作品を審査し合い、アワードを決定するという取り組みが行われています。切磋琢磨することで、日本のカスタムカルチャーがより発展するというわけですね。

 主催者が用意するジャッジペーパーには「スタイル」や「メタルワーク」、「ペイント」など審査項目が多岐にわたっており、それによってアワードが決定されます。


 ビルダーズチョイスにより選ばれた栄えあるベストオブチョッパーは、CUSTOM WORKS ZON(カスタムワークスゾン)のトライアンフ・ロケット3Rのカスタムでした。(写真中央)


 トライアンフ本社イギリスからのオファーをきっかけに手掛けた作品で、ご覧の通りメタルワークが冴え渡ります。アルミ叩き出しのエクステリアを身にまとう独創的な世界観は、カスタムワークスゾンならではと言えるでしょう。


 いかがでしょうか。チョッパーショーとはいえ、カスタムのスタイルはさまざまで自由な発想のもとつくられた多種多様なカスタムが集結していて、バイクファンなら楽しめる内容となっているのです。

“WITHHARLEY MAGAZINE PICK”もあり!!

 そして僭越ながら、ボクも1台のカスタムを選ばせていただきました。というのも、ボクが編集長を務めるハーレー専門誌『WITHHARLEY(ウィズハーレー)』にも“WITHHARLEY MAGAZINE PICK”なるアワードを主催者から選ぶ権利が与えられていて、今年で2年目。


 こうして、全国の有力ビルダーたちの渾身の作品が集まる大きな規模のカスタムショーで、アワードを選ばせていただくなんて、とても名誉なこと。この場を借りて、主催者には御礼を言いたい。


 そして“WITHHARLEY MAGAZINE PICK”は、RTBモーターサイクルのブレイクアウトへ! 9月8日に発売した『WITHHARLEY Vol.13』ではナックルヘッドやパンヘッドなどヴィンテージハーレーも登場する特集を組みましたが、記事の中でメインに扱うのは最新モデルをはじめとした高年式車。オールドハーレーのエンジンが心臓部となり、シャシーもリジッドフレームが用いられるのがチョッパーの王道ですが、最新のミルウォーキーエイト搭載車に置き換えて解釈すれば、このFXBRSブレイクアウトこそがウィズハーレー・ピックに該当するのではないかと思い、選びました。

 
 ノーマルでは114キュービックインチ(排気量1868cc)の空冷Vツインエンジンを、社外品の鍛造アルミビレットシリンダーで129キュービックインチ(排気量2114cc)にスケールアップ。手の込んだペイントが施されたエクステリア、カスタムホイールを履きスイングアームも凝った形状の足まわりなど細部を見ても隙がありません。

カスタムに負けない艶っぽさ!

 えっ、カスタムはあまり興味がないですって……!? ここまで、お付き合いしてくださったのに、そんなこと言わないでくださいよぉ〜! それではショーを彩ったステキな女性たちをご覧ください!!





   

 いかがだったでしょうか、年に1度の開催『ニューオーダー・チョッパーショー』。ボクもチョッパーに対し、造詣が深いわけではありませんが、このショーに足を運んでいるうちにだんだんと魅了されていくから不思議なものです。


 ステージでは上条早樹によるROPE ART SHOW。毎年、ニューオーダー。チョッパーショーはこれで締めくくられます。

 もし興味があれば、次回開催時ぜひ足を運んでみてください。あなたの知らない世界がいろいろと待っています! 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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