定期的な点検でトラブルを未然に防止!


早いもので、XR BAJAを購入してから1年が経過した。

昨年の春に6ヶ月点検をやってもらったが、あれからさらに半年。走行距離もそれなりに伸びていたところ、ジャストタイミングでレッドバロンから案内ハガキが届く。

レッドバロン東大和 東京都東大和市芋窪5-1107-1 tel.042-566-6051 定休日:火曜日(祝日は営業)


というわけで、いつもお世話になっているレッドバロン東大和で、今回も点検をしてもらった。

ちなみに6ヶ月点検はレッドバロンオリジナルだが、1年点検は法定点検……つまり道路運送車両法で義務と定められているもの。「250cc以下は車検がなくていい」なんて意見をよく聞くが、1年点検と2年点検は義務なので、必ず受けるようにしたい。

いや、法律で定められていなかったとしても、僕は定期的な点検は積極的に受けるべきだと思っている。やはり予防整備や点検は重要で、トラブルが起きてからバイクショップに持って行くと、すでに問題が大きくなっていて、莫大な修理費用がかかってしまった……なんて話も多いのだ。

定期的に点検をしていれば、あらかじめ消耗パーツの交換時期を知っておくことができるし、トラブルだって初期症状の段階で発見できる可能性が高くなる。点検料は必要だが、愛車を長く、調子良く乗るための必要経費だし、結果的に安く済む可能性大なのだ。


今回も予約をしていたので、待ち時間はなし。来店すると、我がXR BAJAはすぐにサービス工場へ。

作業をしてくれるのは前回同様、沖田さんだ。


気になる点検項目だが……

・ステアリングの軸受部のガタ
・ブレーキペダルおよびブレーキレバーの遊び
・ブレーキの効き具合
・ロッドおよびケーブル類の緩み、ガタおよび損傷
・ホースおよびパイプからの漏れ、損傷および取付状態
・マスタシリンダ、ホイールシリンダ、ディスクキャリパの液漏れ
・ブレーキディスクとパッドとの隙間
・ブレーキパッドの消耗
・タイヤの状態
・ホイールナットおよびホイールボルトの緩み
・フロントホイールベアリングのガタ
・リアホイールベアリングのガタ
・クラッチレバーの遊び
・トランスミッションの油漏れおよび油量
・チェーンの緩み
・スプロケットの取付状態および摩耗
・点火プラグの状態
・点火時期
・バッテリーのターミナル部の接続状態
・低速および加速の状態
・廃棄の状態
・エンジンオイルの汚れ、量
・弁隙間
・原動機のかかり具合、異音
・キャブレターの同調
・エアクリーナーエレメントの状態
・潤滑装置の油漏れ
・燃料装置の油漏れ
・燃料装置のリンク機構の状態
・スロットルバルブおよびチョークバルブの作動状態
・エキゾーストパイプおよびマフラーの取付の緩みおよび損傷
・フレームの緩みおよび損傷
・シャシ各部の給油脂状態

と、6ヶ月点検の3倍近い項目! ここまでやってもらえるなら安心だ!!


まずはタイヤの溝をチェック。けっこうあちこち走り回ったからなー……と思っていたが、まだ交換しなくてOKとのこと。うん、ひと安心。


続いて空気圧も確認。

レッドバロンでは空気よりも抜けにくいチッ素ガスを入れてくれるのだが、それでも「月に1度はチェックしたほうがいい」と沖田さん。


エアクリーナーエレメントは少し汚れていたが、交換するほどではなかった。エアツールで汚れを吹き飛ばしてもらって、再使用。

ちょっとしたメンテンスや清掃ならその場でやってもらえるので、結果的にパーツが長持ちする。これも点検のメリットだ。


バッテリーの電圧をチェック。エンジンを掛けたところ、13V以上あったので問題なし!


続いてスパークプラグの点検だが……沖田さんが挿しているのはプラグレンチではなくエアツール。

どういうことかというと、じつはXR系のエンジンはプラグホールがシリンダーヘッドを深く掘った奥にあるのだ。そのため、小石や砂などがプラグホール周辺に溜まっていることがある。

いや、林道などに行った後なら、確実に砂が溜まっていると思っていいだろう。そんな状態でプラグを抜くと? そう、シリンダー内に砂や小石が入ってしまう可能性があるのだ。

そのため、プラグを抜くときは必ず、事前にエアを入れてゴミを吹き飛ばさなければならないのだ。これは市販のエアダスターなどでは無理……というわけで、僕は普段、自分では一切プラグを触らないようにしている(悲)。


実際に小石が吹き飛ばされて出てきた! これでプラグを抜いていたら……と思うと、ゾッとする。


プラグの状態は問題なし。焼け色もバッチリで、交換は不要と判断された。再利用とはいえ、せっかく外したので、プラグの汚れを落としてもらう。


チェーンの緩みをチェック。ついでに給油もしてくれたのがありがたい。


他にも、サイドスタンドやリアブレーキペダルなど、気になる可動部分にもひと通り給油。

 

エンジンを始動させ、異音がないか、キャブレターは正常なのかなどを確認。

併せて、ヘッドライトやウインカー、テールランプなどもチェック!

 

ブレーキディスクとパッドの隙間は、ノギスを使って実測。ブレーキホースやキャリパーからフルード漏れがないかなどもチェックしてもらう。

 

すべての点検が終わると洗車。ナニゲに嬉しいサービスだ!

 

最後に精算をして、預けていた『会員証』と鍵を返してもらい、『整備記録簿』を受け取る。

車検があれば、否が応でも2年に1度は点検してもらえるが、250cc以下の場合、いくら『法定点検』といっても実際には出さないユーザーもいるだろう。

だけど、最初に書いたとおり、定期的な点検によってトラブルを未然に防いだほうが、結果的には財布にも愛車にもやさしいはず。それにトラブルでツーリング先でバイクが止まってしまったなんて、精神的なダメージは計り知れないからね。

愛車の健康を維持するためにも、点検は欠かさずおこないたい……そう思う僕なのであった。

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