冬、キャンプツーリングに出かけるなら、夜は体が温まる料理を食べたいもの。ということで今回は、韓国の辛ラーメンを利用した超カンタンな鍋料理をご紹介。最初は具だけを煮込んで酒のつまみにして、最後に麺を鍋に入れてシメにするというスタイルです。ご自宅でも、ぜひどうぞ。
面倒なことは一切なし
北風の吹きつけるキャンプ場で炊事場に立ち、冷たい水で野菜を洗ったり、肉を切り分けたりなんて、したくないじゃないですか。なので、材料はこんなものを使います。
■材料(1~2人前)
カット野菜……1袋
鶏だんご……1パック
辛ラーメン……1袋
魚肉ソーセージ……1本
水……440mlと、110ml
野菜はあらかじめ切り分けられているし、しかも今回のやつは洗わずにそのまま使えるタイプ。鶏だんごもそのまま煮るだけですから、こんなにラクなことはありません。鶏だんごが売られていなかったら、唐揚げ用に売られている、最初から切り分けられたものを使えばいいでしょう。それさえなければ、木綿豆腐でもいいかも。
いずれにせよ野菜とタンパク質が摂取できればいい、くらいの感覚で挑みます。
具は最初から鍋に入れちゃえ
鍋料理は一般的に、お好みのスープを煮立たせ、そこに肉や魚介類を入れて火を通し、最後に野菜を入れて完成させるものですが、今回は手抜きをします。面倒なので、最初から全部入れてしまう作戦。
鍋にカット野菜を入れ、その上に鶏だんごを乗せ、水を入れて、それから火にかける。あとは煮えるのを待つだけ。
注意すべきは、水の量。辛ラーメンのパッケージには、水は550mlと書かれています。けれどもそれは、インスタント麺を煮る場合の量です。今回は、先に具を煮て食べ、その後に麺を入れてシメますから、具だけ煮る際の水の量は440mlに留めておいてください。そうじゃないと、味が薄くておいしくないのです。これ、辛ラーメンじゃなくてサッポロ一番やその他の袋麵で鍋を作る際も一緒です。パッケージに書かれている水の量から20パーセント減らす、というのが筆者の経験則。
インスタント麺が鍋に入っていれば、麺が水を吸収してスープの水分量が減り、その分だけスープの濃度が高まって味のバランスがよくなるのですが、麺を入れるのはまだ先ですからね。
調味料は付属の粉末スープのみ
辛ラーメンの袋の中には、麺と粉末スープとかやくが入っています。
まずは粉末スープのみ、使います。
そしてフタをして、火にかけます。水の量、少なすぎるんじゃない? そんな気にもなりますが、大丈夫。野菜が煮えればシンナリして嵩が減り、ちょうどよくなります。
5~6分ほど煮たら、こんな状態に。肉に火が通り、味がしみるまで煮込んだら、第一弾の完成。
辛くて嬉しい冬キャンのおつまみ
できあがったら、シエラカップに取り分けて食べるもよし、ソロキャンプだったら、鍋から直接食べるもよし。鍋料理は体が温まるものですが、辛いので、さらに温まります。ビールのつまみにも最高です。
このあと、インスタント麺を鍋で煮ますので、スープは多めに残しておいてください。
シメのラーメンを作ろう
具を食べ終わったら、ラーメンを作りましょう。残ったスープに水を110mlほど足し、沸騰させます。
沸騰したら、インスタント麺とかやくを投入。4分30秒間、煮込みます。かやくにはチンゲン菜やにんじん、ねぎなどが入っていますが、これだけだと寂しいので……。
魚肉ソーセージも入れちゃいますか。まな板やナイフを使うのも面倒なので、ハサミを使います。
ねぎや油揚げなど、柔らかい食材ならばハサミでもOK。ナイフより手軽だし、洗い物が減るし、時短にもなります。
煮込み始めて4分30秒。シメのラーメン、完成です。これで炭水化物もしっかり摂取できます(辛ラーメンから81.5g、魚肉ソーセージから9.9g)。
魚肉ソーセージって意外とバカにできなくて、そのままでも食べられるし、日持ちはするし、キャンプにはもってこい。
しかも今回は鶏だんごから出た動物系のダシに魚介系の旨味が加わって相乗効果を発揮、ダブルスープのような味わいに。ホントかよ!? と疑うようでしたら、ぜひ一度お試しあれ。
って、麺がのびる前に急いで食べなきゃ。ではまた。
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