レッドバロンで購入し、旅に出まくり中!

 今回は『CT125ハンターカブ』に乗ったハナシです。オーナーはバイク専門の広告営業マン“ミヤシーノ”こと宮下豊史さん。

ツーリング仕様のCT125ハンターカブのオーナー、ミヤシーノこと宮下豊史さん。

▲ツーリング仕様のCT125ハンターカブのオーナー、ミヤシーノこと宮下豊史さん。

 撮影や原稿執筆、取材などもやってくれる万能プレイヤーで、ボク(筆者:青木タカオ)が編集長を務める『WITH HARLEY』をはじめ、『モトメカニック』(いずれも内外出版社)などでも記事を担当し、ここ『FOR R』にも不定期で寄稿しています。


 ミヤシーノの複数台ある愛車のうちの1台が、レッドバロン江戸川にて新車で購入した『CT125ハンターカブ』。ご自身でもレポートされていますが、北海道をツーリングするなど日本中を駆け回り、大荷物を運べる「旅仕様」となっているのです。

 先日、「ちょっと乗ってみませんか?」と本人からお誘いが。見るたびに備わるパーツがどんどん増え続け、「ものすごいことになっているなぁ」と気になっていたので、「OK!」と試乗させてもらったのでした。

ダートも走れる!!

 一体どんなパーツがついて、こんなにも山盛りの長旅仕様となっているのでしょうか。見ていきましょう。


 まずはフロント周りから。ヘッドライトガードはツアラテック製。錆びないステンレス製で、クイックリリース機構付きとなっています。見た目にもタフですが、レンズをしっかり守ってくれます。


 ほんのりとスモークがかっている風防は『ZETA アドベンチャーウインドシールド』。ポリカーボネート製で、長さ334mm/幅295mm/厚み3mmのサイズ。聞けば、ステーの取り付け位置を変更することで、上下の位置と角度が調整できるとのこと。長旅で導き出した絶妙のポジションとなっていることがわかります。


 タイヤはIRC。純正ノーマルは同社の『GP-5』ですが、林道などダートも走ることから、よりオフロード性能の高いトレールの定番『GP-22』を履かせています。


 フロントフォークはインナーパーツを『YSS フロントフォークアップグレードキット』に換装。イニシャルアジャスター付きで、よりスポーティな走りが見込めます。

思わず見惚れる! アルミ削り出しスマホホルダー


 スマートフォンホルダーはサインハウスの『MOUNT SYSTEM(マウントシステム)』。多くがプラスチック製であるのに対し、アルミ削り出しという贅沢すぎるつくり。この高級感は羨ましい限りで、高い性能も証明されています。スマホを外した状態だと、見惚れてしまうではありませんか。


 シートに被せてあるのは、プロトの『ゲルザブ』。「長距離を走っても、お尻が痛くならない」とのことで、力を分散させるゴムとゲルの性質を併せ持つ特殊柔軟ゴム「エクスジェル」の効果は非常に高いようです。

 カラーは「レッド」や「ブラック」もあるなか「タン」をチョイス。脱着も簡単で、ドレスアップ効果もあります。


 トグロを巻いたエキゾーストパイプの取り回しが目を引くマフラーは、スペシャルパーツ忠男の『CT125ハンターカブ用PURESPORT カーボン』。


 エキパイはステンレス製、サイレンサーはカーボンタイプで、もちろんJMCA認証。歯切れのよい乾いたサウンドを奏でているのもGOODです。


 リヤサスペンションはアラゴスタ製。ハイグレードのリプレイスサスペンションはしなやかに動くのはもちろん、ノーマルにはないセッティング機構が豊富なのも魅力です。鍛造で高剛性なボディの質感・見た目も申し分ありません。


 トップケースの容量は72リットルと特大サイズ。ツアラテック製の汎用品で、装着するためのステーのみ日本の総輸入元であるツアラテックジャパンがオリジナルで製作し販売しています。バイザー付きのオフロードヘルメットが2つ入ると言うから頼もしいかぎりです。


 それでも「もっと荷物を積みたい」と考えたミヤシーノは、片側31リットルのパニアケースも左右に装着。トップケースに合わせ、ツアラテック製をチョイスし、ステー(パニアラック)はやはりツアラテックジャパンによるものです。

サスセッティングに課題あり!!

 いざ走り出してみると、オーナーが「乗ってみませんか?」と声をかけてきた理由がすぐにわかったのでした。ミヤシーノにはチョットした悩みがあったのでした。 
 前後それぞれのサスペンションは申し分のないダンピング性能で、コシがありながらもしなやかに動くのですが、前後のバランスがイマイチ。カンタンに言うとフロントはよく動き、リヤは荷物満載に対応しハードな味付けになっています。

 なんせ、巨大トップケース72リットル+パニアケース片側31リットルの収納力ですから、フル積載時は相当の重さ。踏ん張りが効くようにすると空荷だとハード過ぎますし、足まわりをベストバランスにさせるのは、とても難しそうです。


 そう告げると、「やっぱり、そうかぁ……」とうなだれるミヤシーノ。これまでもアラゴスタモーターサイクルサスペンションシステムの杉山氏と試行錯誤を繰り返してきたそうですが、また難題克服に挑みたいのこと。

 グレードアップした前後サスペンションにはアジャスターが豊富に備わり、最適なセッティングを見つける楽しみがあります。『YSS フロントフォークアップグレードキット』はイニシャルアジャスターがあり、ベストを求めるのなら空荷と荷物満載時でセッティングをいちいち変えるのがイチバンいいと思われます。

 しかし、それも面倒です。とりあえず言えることは、フロントはプリロードが“全抜き”、リヤは強めにかけていることから“リヤ下がり”になっているので、これをなおした方が良さそうだということではないでしょうか。

「足まわりのプロに相談するべし!」です。

トルクバンドが広くなって音もGOOD!


 いろいろとパーツが盛りだくさんで車体が重くなっているはずですが、トルクが太くなっているのはSP忠男のフルエキのおかげでしょう。
 
 ループで管長を稼ぎ、低中速域が力強くなり、サウンドも歯切れがよく心地が良い。高いギアを選んで、ゆったりと走らせることができました。


 こうして、バイク好きどうしで「あぁだ、こうだ」とハナシをするのは楽しい時間です。今後はサスのセッティングを見直すとのことで、また乗らせてもらったときにどのような改善策がとられているのか楽しみは尽きません。


 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ミヤシーノの『CT125 ハンターカブ』に関する記事はたくさんありますので、興味のある人はぜひご覧ください。次回もどうぞお楽しみに!

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