2023年11月12日(日)に、スズキの浜松本社で行われたVストロームミーティング2023。バイク雑誌・タンデムスタイルのイベントレポート取材でお邪魔したのだが、会場で冒険家の賀曽利隆さんが僕を見つけて駆け寄ってきた(笑)。
「聞いてくださいよ! ビックリですよ!! ようやく僕のVストローム250が22万km超えたところなんですけど、なんと会場に41万kmのオーバーのVストオーナーがいるんですよ!!」なんて具合で捲し立ててくる。
賀曽利隆さんといえば、ツーリンングマップルの東北版の著者であり、海外バイクツーリングの先駆者なのだが、とにかく距離を走ることで有名、これまでにバイクで走った距離は180万km(地球45周)を超え、現在乗っているVストローム250も2017年からの6年間で22万kmを突破。そんなとにかく距離にこだわる賀曽利さんにとっても、1台のバイクで41万kmという数字は驚異的だったというわけだ。
41万kmオーナーが語るレッドバロンの利点
この41万km超えVストローム650のオーナーは櫻井直也さんで購入したのは11年前のこと。①タンクが大きくて航続距離が長くて、②荷物がたくさん積めて、③ダートも走れる19インチで、④長距離が快適……という指標で旅の相棒を探していたところ、候補に挙がってきたのがスズキのアドベンチャーバイク・Vストローム650だったのだ。
このVストローム650、購入店を聞けばなんとレッドバロン! 当時逆輸入車だったVストローム650の在庫があるという理由でレッドバロンを選んだそうだが、とにかく距離を走る櫻井さんにとってはこの選択が大正解だった。「全国どこへ行ってもお店があるのでなにかトラブルがあったときにお店にさえ辿り着ければなんとかなるというのは安心ですよね。それにオイルリザーブシステムを利用しているのですが、オイル交換を3000kmごとと決めているのでコスト面でかなり有利ですし、旅先でも気になった時に近くの店舗でオイル交換ができるので助かっています!」。
ちなみにレッドバロンのオイルリザーブシステムとは、最大30ℓ単位でオイルを購入(しかも格安!)すると、全国のレッドバロン各店でオイル交換ができるというもの。櫻井さんのツーリングパスポートにはそんなオイル交換の記録票が何枚も追加されている。
レッドバロンとの出会いは“たまたま”だったそうだが、日本全国300店を超える店舗ネットワークに、格安のオイルリザーブシステムと、とにかく距離を走り回る櫻井さんのバイクライフにとってレッドバロンはなくてはならない存在になっている。
Vストローム650は41万km走って大きなトラブルなし!
世界的にも定評のある頑丈な日本車、旅の達人であるスズキのVストロームシリーズとはいえ、41万kmもの距離を走って不具合はないのだろうか?
「それが特に、これといったトラブルがないんですよ。整備はレッドバロンにお願いしているんですが、僕も気になって“そろそろエンジン開けて、オーバーホールとかした方がいいんですか?”なんて聞いてみたりしたんですが、お店の方から異音がしたり、不具合がない限り、オイル交換さえマメにしていればそのまま走ってもらって大丈夫ですよ”と太鼓判を押してもらいました。おかげで安心して走れています!」とのこと。
整備に関しては、消耗品の交換とレッドバロンのオイルリザーブシステムを使って3000km毎のオイル交換をしている以外本当に特別なことはしていないそうなのだ。しかも、聞けば櫻井さんはオンロードのツーリングだけでなく、ダート林道も走るとのことで格別丁寧に扱っているというわけでもない様子。
ここまできたら目標は100万km!
こまめなオイル交換が功を奏してか41万kmを走ってもまだまだ快調なVストローム650。これまでトラブルらしいトラブルといえばスイッチの接触が悪くなって交換したくらいでエンジンをはじめ基幹部品はノントラブル。レッドバロンのスタッフからも“まだまだ走れますよ!”なんて言われているそうだが、こうなると気になるのはどこまでオドメーターが伸びるのか? というところ。
「次の目標は100万kmですね。100万kmに達したときメーターのオドメーターが“000000”に戻るのか? それとも“999999”でカウンターストップするのかが気になってるんです」。これまでの距離の伸び具合からすると、この調子で走っても櫻井さんのVストローム650が100万kmを突破するのは10数年後になりそうだが、そのときツーリングパスポートの整備記録はどのくらいの厚みになっているのだろうか?