今年もやってきたよー! スズキのアドベンチャーバイク「Vストローム」シリーズオーナー待望のミーティング、“ふじスト”! 今回はその名のとおり、富士山の裾野に広がる「富士山こどもの国 C駐車場」が会場となった。広々とした駐車場には、歴代Vストロームシリーズのほかホンダ「400X」(ん?)、さらには筆者も含めた他機種までもが長蛇の列をなした。
本ミーティングは過去2年の開催分もForRで記事化しているので、ぜひそちらも読んでみてほしい。ミーティング運営の変遷も見て取れるので、ミーティングを開催したいという人にも絶対に参考になるよ。
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車種別だけじゃない、細かすぎる車列に注目!
4月20日(日)、開場は朝の9時。麓の施設ということで富士山の眺望が期待されたが、当日はあいにくの曇天(それでも雨天予報から回復!)。会場の周辺にときおりガスがたちこめるような天候だったが、さすがVストオーナー、開場前から早々に入場待機列を作っていた。
開場セレモニーとも言える望遠レンズによる激写を一人ひとり受けながら入場すると、まず目につくのが車種別に仕切られた駐車場所の案内板。その数なんと10種類!? あれ? Vストロームシリーズってそんなにたくさんあったっけ? と二度見どころか三度見してしまったが、よくよく見るとなるほど納得。分類は以下の10車種となっていた。
1 Vスト女子部
2 Vスト250 ラッピング
3 Vスト250 黄色
4 Vスト250 赤・青
5 Vスト250 黒・銀
6 Vスト250 SX
7 Vスト650 一眼・二眼
8 Vスト800 1000・1050
9 ホンダ 400X ※三度見!
10 その他の車種
いやはや、さすがの人気シリーズ。Vスト650の“一眼・二眼”にはちょっと吹いた(笑)。でも、Vストオーナーならば納得できる分類とネーミングがされていて、実態がよく表されていた。
分類紹介! Vスト女子への配慮も効いてる
「女子部」の列には女性オーナーの車両がまとめて置かれている。これには様々な配慮があって、例えば女子部の車列に対しては「勝手に写真を撮ってはいけない」という注意書きも出されている。運営スタッフのなかには女性オーナーもいて、こういう気づかいがあるから女性オーナーも安心して集まれるんだよね。
「ラッピング」の列は、文字通りラッピングされたカスタム車両を並べたスペース。Vストロームシリーズは「MDF」(三宅デザインファクトリー)などのブランドからグラフィックデカールが多数発売されており、フェンダーやカウルに貼り付けることは定番のカスタムだ。この車列にはフルペイントの車両も含まれており、とにかく派手! 変態(褒めてる)度も高めで見ていて楽しいぞ。

▲まさかクロミちゃんがいるとは… 地雷系Vストってことすね
Vスト250の中でも「赤・青」「黒・銀」が同じ列なのに対して「黄色」が独立しているのは、それだけ黄色のオーナーが多いから。スズキオフロードのイメージカラーであり、ファーストカラーでもある黄色はそれだけ根強く支持されているのだ。

▲黄色のVスト250がつくる車列は圧巻! さすがのイメージカラー
発売してまだそれほど経っていない単気筒の「SX」はひとまとめ。SXのファンクラブ「V-STROM250SX ~Fan club JAPAN~」は今年もメンバーが大集合していたぞ。

▲軽量でパワフル! 林道も楽しめるSXは今後ますます人気が増すだろう
ロングツーリングを愛するライダー(距離ガバ勢多し)から支持され続ける「Vスト650」は歴史も長く、毎回初期の二眼モデルも列を作れるほどの参加があってオーナーの満足度も高いモデルだ。

▲軽い、速い、疲れないの三拍子で人気のVスト650シリーズ
「Vスト800、1000、1050」もひとまとめ。これらの大排気量Vストもバリエーションが多く、1000から1050にかけてはデザインも数度変更されているため見ていて飽きない。

▲シリーズの充実と共に参加オーナーも増えている800ccクラス。走破性の高いDEも人気
そして「ホンダ400X」。ん? 聞いてなかった(汗)。ともあれ、隠れた名車であり、その進化の過程も評価されているホンダのミドルアドベンチャーである。なぜにVストミーティングに 400X? その理由については後編でお伝えしたい。400Xの車列にも素晴らしいカスタム車両が多数並んでいて… うーん、変態だ(当然褒めてる)。

▲400Xもめちゃくちゃ良いバイクで乗ってて楽しい1台なんだよね
そして「Vストオーナーに付き添って…」「なんとなく興味があって…」といった他メーカー・他機種のオーナーにも駐車スペースが用意されている。これってけっこうありがたいことなのよね。

▲付き添いの他機種オーナーさんも安心の駐車環境だ
物販増えてた!協賛増えてた!メシがウマい!
ところで、ふじストといえば数多くのオリジナルグッズも楽しみのひとつ。受付のテントには定番のイベントステッカーのほか、富士山をかたどったストラップやポーチなど多彩なグッズが並ぶ。これはぜひ来場記念に購入しておきたいところだ。
用品メーカーらの協賛や会場内へのブース出展もいっきに拡大! 抽選会などで協賛品がプレゼントされたほか、出展ブースでは特売品の販売やデモ車両の展示・実演なども行われた。
個人的には「湘南Footlabo」さんのマッサージがめっちゃ気持ちよさそうで惹かれた…。仕事で来ていることが残念すぎた(泣)。Vストオーナーは会場まで数百キロを走ってきたという人も多いので、これは嬉しいサービスだろう。

▲ミーティング会場でマッサージ受けられるって最高すぎ! 流行ってほしい
さらにはケータリングのキッチンカーも複数出店し、お腹をすかせたVストオーナーや家族連れも地元のグルメなどに舌鼓を打った。昨年は道の駅のレストランや売店が使えたが今年は徒歩圏内に飲食店がないため、これも嬉しい配慮だった。

▲富士宮やきそばなどバラエティに富んだキッチンカーが並んでいた
集合写真の後は、ふじスト抽選会で参加者も大満足!

▲開会式での運営スタッフによる挨拶。かぶりものをしているスタッフが多いけど運営は至極まとも!
さてさて、そろそろイベント内容の紹介を。開会式は11時からで、運営スタッフからの挨拶などを経て、これもお馴染みの記念撮影(集合写真)をパシャリ! 500人以上の参加者を1枚の写真に収めるためにカメラスタッフは脚立から見下ろしての撮影。もうほんとプロと変わらない手際の良さなのだ。

▲総勢500人以上となった集合写真。見えてないけどカメラマンは脚立から撮影中
お昼のランチタイムをはさんだあとは、協賛メーカーからの用品などがもらえるふじスト抽選会が開催された。受付でもらったアンケート兼抽選応募券である「お楽しみプレゼント投票券」を記入後に希望の協賛メーカー応募ボックスに入れる。

▲協賛メーカーからのプレゼント賞品が並ぶ。ちゃんと商品ごとの説明も作ってあって素晴らしすぎる
そこで当たれば希望通りの欲しかった用品がもらえるし、外れてもその他の小物等(Tシャツやケミカルなど)の抽選に再チャレンジさせてもらえる。このシステムにはとても感心させられたし、シートバッグなどの大物もあって豪華さも印象的だった。

▲当選者が賞品を受け取るたびに拍手がおこった。組織化されてるけど全体的にあったかい雰囲気なのよ
また、これも恒例だが、最も遠いところから来たオーナー、最も高齢のオーナー、最も若いオーナーらが表彰され賞品を授与された。さらに10~20代のオーナーにはちょっと嬉しいお菓子(協賛品の大判焼き)のプレゼントも!

▲10~20代オーナーの集合写真。こんなに来てるってすごい! Vスト界の未来は明るいぞ!
イベントの最後はこれまた恒例の“ふくやままさはる”(※運営スタッフのボンバー太一さん)からの「1、2、3、ダー!」で締められた。後編では、カスタム車両やオーナーさん、ホンダ400Xミーティング合同開催となった経緯についても紹介するのでお楽しみに!

▲周囲はすっかりガスってきたものの締めのダーッ!で元気なオーナーたち。天気がもって良かったね!