16年間にも及ぶロングセラーへ
こんにちは、青木タカオです。ボクの拙著『図解入門 よくわかる最新バイクの基本と仕組み[第5版]』が1月23日、秀和システム新社より発売されました!
初版を出したのは2010年。重版(増刷)だけでなく4年ごとに改訂を重ね、今回ついに第5版を発刊することになり、とても嬉しく思っています。
バイクに興味を持ち始めた頃を思い出すと、バイク雑誌や関連書に載っている専門用語が分からず、戸惑ったものです。
ボクのように、バイク専門誌に書いてあることが難しいと感じる人がきっと少なくないはず。そんなビギナーのための入門書が必要なのでは……、そう考えて執筆し、上梓することができました。
すでにバイクに乗っている人に対しても、もう一歩踏み込んだ情報をお届けしたいと思って一冊にまとめると、400ページにも及ぶ一冊となりました。
初版が出て間もなく、全国の図書館などからもご購入いただいていると、出版社の担当者から聞いたときは、とても嬉しかったです。今も本屋さんや図書館の棚に並んでいるのを見るたびに、この上ない喜びを噛みしめています。
そして内容を少しずつ改訂し、初版では399ページでしたが、第2版で431ページに、第3版にて447ページと増え、第4版では448ページにも。そして今回の第5版では、さらに内容を充実させて、464ページの大ボリュームとなっています。もしご興味があれば、ぜひ手に取ってみてください。
WEBメディアと定期刊行誌での仕事
生業をバイクライター/編集者とするボクですが、いま振り返ると、同業者の皆さまよりも比較的早い時期からWEBメディアのお仕事をさせていただいていました。
まだまだ紙に印刷された雑誌媒体が数多く存在していた頃から、たいへんありがたいことにネットで記事を書く機会を得て、Yahoo!ニュースなど大手配信プラットフォームにて公開されるたびに諸先輩方からは、どこか珍しそうな反応を向けられていたことを覚えています。
そのおかげで、バイクには興味のない知人、たとえば学生時代の同級生だったり、親戚などから「記事を読んだよ」とお声がけいただいたりし、デジタルコンテンツの拡散力を実感したものです。
言うまでもなく速報性が高く、早ければ取材したその日に記事が公開されるのは、当初はとても新鮮でした。
はじめの頃はWEBメディアとバイク専門誌は、制作側でも分かれていましたが、次第に専門誌もWEBメディアを両立させるようになっていき、次第にその垣根がなくなっていきました。
出版社(編集部)からのオーダーは、「雑誌に載せる記事と同時にWEB用にも」となっていくのです。
デジタルコンテンツにも印刷物にも、どちらにもそれぞれの良さがあり、簡単には優劣がつけられないものだとボクは考えています。
昨今では、WEBメディアが圧倒的に高く評価されているかもしれませんが、捨ててしまわない限り物理的にずっと存在し続ける出版物もまた、その価値をもう少し見直されてもいいような気がします。
コストや環境問題の観点から考えれば、紙の印刷物が減少していく流れは逆らえないものだと分かっていますが、そんな時代だからこそなのでしょうか。
WEBメディアでもたくさん仕事をさせていただきながらも、気がつくとボクは編集長として『バージンハーレー』(バイクブロス2018年に休刊)から続くハーレー専門誌『ウィズハーレー』(2019年10月創刊/内外出版社)を年に4回発行し続けていますし、昨年はそれに加えて『BMW MOTORRAD ALL MODEL GUIDE』(モーターマガジン社)を発売することができました。
そのありがたさを昨年は、より深く考えさせられるタイミングになりました。『ウィズハーレー』の母体となる老舗バイク専門誌『ヤングマシン』(内外出版社1972年創刊)の雑誌版がなくなり、無料で読める電子版へと移行したのです。
ただひとつ触れておきたいのは、電子版となっても『ヤングマシン』は健在で、記事の内容も相変わらず読み応えたっぷりだということ。デジタル化をどうかネガティブには捉えないでいただければかと思います。力のあるメディアだからこそ、紙からデジタルへ進化していくことができたとも言えるのです。
後押ししてくださる人(企業様)のおかげ
創刊以来、いつなくなってしまってもおかしくない、崖っぷちという気持ちで『ウィズハーレー』は強い覚悟を決めて創刊号(2019年10月発売)から携わってきました。
読者の皆さまに支持され、発売を続けていられるのは制作に関わってくださっているライター/編集者、カメラマン、イラストレーター、デザイナーたちクリエイターのおかげであり、それを支えてくださっているクライアント(広告主)には感謝の気持ちでいっぱいです。
広告担当、出版社の販売部などたくさんの人、そして業界のプロたちの力が集まって発売日に書店に雑誌が置かれます。
テレビやラジオの民放放送がそうであるように、ほとんどの雑誌はクライアントのバックアップがなければ成り立ちません。
これを非難する人が少なくないこともわかっていますが、コミック誌のように販売での売り上げに加えて、アニメ・映画化でのグローバル展開、グッズ収入などがなければとても難しくなっています。
その構造は大手WEBメディアにも言えることで、最近はスマートフォンで記事を読もうとすると、あらら……画面が広告宣伝だらけで読みにくい。無料で読めてお得な気がしますが、仕組みを考えれば合点がいくでしょう。
「やっぱりページをめくって読む本や雑誌もいいね」という声を最近はよく耳にします。
こうしてWEBメディアで発信させていただいているにも関わらず、なんとなく紙メディアびいきで、結局は自分の携わっている書籍や雑誌を宣伝してしまうのが、ここ最近はお決まりのパターンとなってきていて、どうかご容赦ください。
ただし、この「ForR」には広告はいっさい出てきません。そのおかげで、スマートフォンでもパソコンからでもたいへん読みやすいのではないでしょうか。
というわけで、「ForR」を今後ともよろしくお願いいたします。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



