大先輩からのありがたいお声がけ


こんにちは、青木タカオです。大阪での開催を皮切りに、東京へと続くモーターサイクルショー。バイクシーズンの到来を告げる3月は、ボクにとっても慌ただしい時期で、専門誌に加え、さまざまなメディアからの執筆依頼が重なり、気づけばスケジュールは埋め尽くされていきます。

今年も例外ではなく、編集長を務めている『ウィズハーレー』(3月27日、内外出版社より発売)の締め切りを終えたばかりですが、ほっとする間もありません。

とはいえ、バイクという趣味を仕事にしている身。日々の忙しささえも含めて、基本的には毎日が楽しいものです。そんななか、先日はほんの束の間ではありましたが、心からリラックスできる時間を過ごすことができました。

「そっちは、いつ校了するんだい?」

そんなふうに気にかけてくださるのは、最近ありがたいことに毎号のようにお声がけいただいている、『モトメカニック』(内外出版社)の編集長であり、業界の大大大先輩でもある田口かつみさんです。

ボクの愛車、カワサキ『W1SA』(1971年式)をメンテナンスする企画を定期的に手がけていただいており、『モトメカニック Vol.25』(2025年11月29日発売)では、ピストン交換に加えてメッキシリンダーを組み込むという大掛かりな作業を、7ページにわたって展開しました。

面倒見の良い田口さんは、その後も増し締めやオイル交換などを行いながら状態を見てくださっていて、締め切りを終えるたびに、ボクはご自宅のガレージへと足を運んでいるのです。

密かな愉しみ、それは乗り鉄

ときには、ガレージにダブワンを預けて一旦帰るというケースがあります。そんなとき、翌日の楽しみになるのが、東武特急に乗ることです。

田口さんのご自宅にあるガレージは埼玉県某所、東武伊勢崎線沿いにあり、鉄道オタクであるボクは『りょうもう』号に乗る格好の機会とニンマリするのでした。

初めてだった日は、始発駅である東武浅草駅から乗りました。関東初の百貨店併設型ターミナルとして、1931年(昭和6年)に開業。東京随一の繁華街だった浅草に建つアール・デコ様式の壮麗な駅ビルは、東京の新たな観光名所となりました。

駅ビルには松屋浅草店が入り、東京の東側の下町で育ったボクは、幼い頃から家族で親しんだデパート。食堂で何度もお子様ランチを食べたし、お中元やお歳暮の時期にはお母さんに手を引かれ連れ出され、おもちゃ売り場で退屈を紛らわしました。

小学校入学式などに着る服も、きっと松屋浅草店あるいは日本橋か銀座のデパートで買いました。東東京の庶民が出て行く場所といえば、浅草か上野、銀座や日本橋あたりであり、今のように新宿や渋谷、池袋ではありませんでした。

東武浅草駅には、老舗「浅草今半」の駅弁が売られており、ちょいと贅沢な朝ごはんをいただきます。締切明けですから、自分へのご褒美です。帰りにバイクに乗る予定がないのなら、ビールも買い込みますが、それはいつかまたきっと。

中毒になった埼玉煮込みちゃんぽん

途中、普通電車に乗り換えて、到着時間を田口さんに伝えると、駅でクルマに乗って待っていてくださる。

2回目は北千住から『りょうもう』号に乗車。あいにく駅弁売り場はないようで、田口さんと合流後に『埼玉煮込みちゃんぽん 古勝(こしょう)』(埼玉県加須市騎西52-16)へ。

その旨さに中毒者が続出しているそうで、ボクもそのうちの一人。お店は午前11時~午後3時までの営業です。


当店のちゃんぽんは短い期間で3回お召し上がりください。

1回目 あまり美味しく思いません。
2回目 なんとなく美味しく感じます。
3回目 なんか食べたくなってきます。
そして胡椒中毒になります。

はい、ボクは1回目から病みつき。胡椒中毒になりました。

埼玉煮込みちゃんぽん950円。ホームページにはこうあります。

たっぷりの野菜と豚肉、魚介の旨みが溶け込んだスープで麺をぐつぐつと煮込むことで、具材の旨みが一体となり、奥深い味わいに仕上がります。シャキシャキの野菜とコクのあるスープ、もちっとした麺のバランスが絶妙で、一口食べればどこか懐かしく、心までほっとする美味しさ。

辛さが3段階から選べ、辛いものが苦手な田口さんからのアドバイス「最初は初心者向き」に従いました。

辛いのが大好きなボクとしては、2回目にして最上級の「名人」にチャレンジ。これがすごく美味しい! 田口さんによると、さらなる上級者向けがあるそうですが、「名人」がベストな気がします。

広い駐車場も完備していますので、ぜひツーリングがてら行ってみてはいかがでしょうか?

吊りカブを拝見

田口さんのガレージでは、学ぶことばかり。『モトメカニック』の田口さんのファンはとても多いので、きっと愛読者からすれば「なんて羨ましいんだ、キミは!!」と言われるはずです。

さまざまな名車を目の当たりにすることもできます。先日は吊りカブを見せてくれました。1958~60年の初期までは、シリンダーにエンジンマウントがあり、フレームからエンジンが吊られる形になっていたことから、こう呼ばれているそうです。

田口さんは言わずもがなスーパーカブシリーズについても造詣が深く、1つ質問すると10以上の正確な答えがすぐに返ってきます。

バイクについてだけでなく、精通していることが非常に多く、二人でいるともぅ〜話が尽きないのです。

だから締切後、「少しのんびりさせてよー」「溜まっている他の仕事をやらせてよー」と思いつつも、田口さんのガレージに足を運ぶと、また明日の続きが楽しみだと、連日お邪魔することになってしまうのでした。

さぁ、モーターサイクルショーに向けて大阪へ出発いたします。今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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