ミスコンの舞台に輝くハーレー女子
こんにちは、青木タカオです。ミスコンテストって、テレビなどで一度は見たことあるかと思いますが、先日、世界的ミスコンの合同地方代表選考会「ベストオブミス 静岡大会2026」にて「ミセスSDGsジャパン」に輝いた女性を取材する機会がありました。
なんでまた?
はい、その女性はバイク女子なのです。乗っているのは、ハーレーダビッドソン・スポーツスター1200。となれば、専門誌『WITH HARLEY(ウィズハーレー)』の出番です。
これはもう、馳せ参じて取材するしかありません!
取材当日、約束の場所で爽やかな笑顔で迎えてくれた小林静奈さん。愛車はスポーツスター1200で、レッドとブラックのツートーンカラーに彩られたボディに、エンジンやエキゾーストなどのクロームパーツを惜しみなく用いた存在感たっぷりの一台を愛車としています。
内面から輝く美しさ
静奈さんがベストオブミス静岡大会でグランプリに輝いたのは、「ミセスSDGsジャパン」という部門。SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、外見だけでなく、社会貢献への姿勢や生き方も評価されます。
実際にお会いすると、もちろんお綺麗なのは言うまでもありません。それは見た目だけでなく、所作や物腰、話し方、会話の受け答え、すべてにわたってまさにパーフェクト。外見だけでなく、内側からも気品と美しさが満ちあふれているのです。
なるほど、こういうところも審査されて、ビューティNo.1であることを競うのが、ミスコンテストの世界なんだなと、ボクは一人で納得するのでした。
当然、専門誌として「バイクに乗ったきっかけ」や「なぜハーレーなのか?」「どうしてスポーツスターを愛車に選んだのか?」などを聞き出すのですが、話は的確でわかりやすく、インタビュアーであるボクの目を真っすぐに見て話してくれます。
なんだか勝手に照れてしまうのは、ここだけの話にしておきます。
静奈さんは、書道や弓道を通して「心を整え、歩み続けること」の大切さを学んできました。ミスコンテストで評価されたのは、外見の美しさだけではありません。
これまでの経験を通して培ってきた内面の強さや、社会に貢献したいという想いも、彼女の魅力のひとつです。
「ここがゴールではなく、新たなスタート。これからも自分自身を磨きながら、静岡から全国へ、そして未来へとつながる価値を届けていきたい」
そう語る静奈さん。美しさを競うステージの先に、彼女は新たな目標を見据えています。
憧れを追いかけて
聞けば、幼い頃に観たテレビアニメ映画、ルパン三世『カリオストロの城』(1979年公開)に登場する峰不二子に憧れ、バイクで颯爽と走る姿に心を奪われたんだとか。
劇中の峰不二子は、大型バイクを自在に操ります。ルパンのフィアット500と同じように、彼女の行動力や自由奔放なキャラクターを象徴する存在として、バイクは強い印象を残しています。
峰不二子といえば、誰かに守られるだけの女性ではありません。自分の目的や欲望に正直で、味方と敵の境界さえも軽々と飛び越えてしまう。ルパンとの関係も、恋人なのか、敵なのか、あるいはそのどちらでもあるのか……。その掴みどころのなさこそ、彼女の大きな魅力なのかもしれません。
そして、何よりも印象的なのが、圧倒的な行動力です。バイクを颯爽と乗りこなすだけでなく、銃器を扱い、ときにはヘリコプターを操縦するなど、何でもこなしてしまう行動力と能力の高さも魅力です。
危険な状況でも自らの判断で道を切り開いていく。美貌だけに頼るのではなく、知性と度胸、そして高い実行力を兼ね備えた女性として描かれています。
ボクもこれまでたくさんのバイク女子やハーレー女子を取材してきましたが、「峰不二子に憧れてバイクに乗り始めた」という人は少なくありません。
峰不二子に惹かれる女性たちは、「美しいから憧れる」というだけではないのでしょう。自分の力で道を切り開き、誰かに依存することなく、自由に生きる。そんな姿に、世代を超えて多くの人が心を奪われているのだと思います。
自立していて、いつも自由。男性はもちろん、女性からも憧れの眼差しを向けられる。峰不二子が示してきた、そんな生き方そのものが、多くの人を魅了しているのかもしれません。
軍用ハーレーを日本で有名にした立役者
峰不二子とバイクを語るうえで、もうひとつ印象的なのが、1971年10月から1972年3月にかけて放送されたアニメ『ルパン三世 第1シリーズ』のエンディングです。
夕日を背に、バイクで駆け抜ける峰不二子。そのシルエットからは車種を判別しにくいものの、担当したアニメ監督の大塚康生さんが車種について語ったことから、ハーレーダビッドソンWLA(1942年)であることがファンたちの間で知られています。
WLAは、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が採用した軍用バイク。民生用モデル『WL』をベースに軍用仕様へと仕立てられ、「A」はArmy(アーミー)、つまり陸軍を意味します。
夕暮れの中を軍用ハーレーで駆け抜ける峰不二子。その姿は、今なお多くのファンの記憶に残り続けています。
映画『カリオストロの城』でも迷彩服姿で登場する峰不二子。バイクだけでなく、ファッションも含めてさまざまな考察が今なお語られているのは、それだけ峰不二子というキャラクターが、時代を超えて人々を惹きつけているからでしょう。
いい記事になった
そんな峰不二子に憧れたことをきっかけにバイクに乗り、スポーツスターを愛車とする小林静奈さん。
今回の撮影を担当してくれたのは、お馴染みのベテランフォトグラファー 磯部孝夫さんです。静奈さんのさまざまな表情を引き出していきます。
そして静奈さんも、カメラマンの要望に応えながら、次々と異なる表情を見せてくれました。
ミスコンテストの舞台で輝く女性とハーレーダビッドソン。一見すると意外な組み合わせに思えるかもしれません。しかし、話を聞いていくと、幼い頃に憧れた峰不二子の姿と、いまの静奈さんの生き方が、どこかでつながっているように感じられます。
自分の力で道を切り開き、凛として前へ進んでいく。その原点には、峰不二子とバイクへの憧れがあったのでした。
おかげで、『ウィズハーレー vol.28』では、素敵な記事が仕上がりました。最後に、インタビューの様子を収録した動画もご紹介します。ぜひ、こちらもご覧ください。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。









