まず最初にお伝えしておきたいのは、愛車の定期的なメンテナンスは超・重要事項であるということ。

例えば、オイル交換やタイヤの空気圧、ドライブチェーンなどのチェック。
今回スポットを当てるエンジンオイルは、バイクにとっては血液のようなもの。一般的に走行距離3000kmごと、または半年に1回は交換することが推奨されています。
定期的に交換すると…いや、むしろ定期的に交換するだけで、愛車の寿命を延ばすことができるのです!

ところで、レッドバロン会員なら全国すべての店舗でオイル交換などのメンテナンスが受けられるって知っていますか?
例えば、ロングツーリング中に通りがかった初めての店舗でもOK!
筆者 高木はるかも、たくさん走って遊んだ後は、ちょっとした空き時間に出先のレッドバロンでメンテナンスをしてもらっているんです!

北海道でオイル交換をしよう

ForRでもレポートをお届けしていた、年越し北海道ツーリング。2022年12月26日から2023年1月6日まで、12日間にわたって雪の中を走り回りました。

旅のレポートの本編はこちらから読んでいただくとして、長距離を走ったため、旅の終わりには「どこかのタイミングで早くオイル交換をしなきゃな~…」という思いがありました。
しかし、たっぷり遊んだあとはたっぷり仕事が待ち受けているもの。帰宅後すぐには時間をとれる予感がしません。

どうしようかと考えたところ、すぐにいいアイディアが思い浮かびました。

「そうだ!フェリーに乗船する前の空き時間を使って、苫小牧のレッドバロンでオイル交換してもらっちゃえばいいんだ!」

筆者が苫小牧市まで戻ってきたのは1月5日の夕方。そして苫小牧西港からのフェリーが出航するのは1月6日の夜。
半日ほどの空き時間があり、どのみち暇つぶしをする必要があったのです。

──さっそくレッドバロン苫小牧に電話で問い合わせてみたところ、工場は混んでいないということ。

「路面凍結するほど寒いんだから空いているだろうなぁ…」と納得すると同時に、「それならどうして冬季休業しないの?」という疑問が生まれました。
オイル交換をしてもらうと同時に、せっかくなので「北海道のレッドバロンが冬でも休まない理由」を調査しに行ってみましょう!

レッドバロン会員なら全国どこでもメンテナンスできる!

翌日。レッドバロン苫小牧を訪れました。
本州在住の筆者にとっては初めて訪れる店なのですが、遠慮は無用。レッドバロン会員なら、全国どこの店舗でも愛車を買ったお店のようにメンテナンスをしてもらえるのです。

レッドバロンの店舗は2023年現在、全国に300店舗以上あります。
どこのお店に行ってもいつもと同じ高品質なサービスが受けられるという安心感は、ロングツーリングの時には非常に心強いものです。

さっそく工場の受付でレッドバロン会員証を渡したら、作業がスタートです!



まずは古いオイルが抜かれます。驚くべきことに、この間、受付から僅か5分ほど!(お店の混み具合によって作業時間は変わります)

時々自分でクロスカブのオイル交換をすることがあるのですが、オイルの受け皿を用意したり工具を探したり、慣れない作業にいつも手間取って時間がかかってしまいます。
おまけにドレンボルトを回すのにうまく力が入らなかったり、ひどい時にはボルトの山がなめてしまったりすることも。

自分でメンテナンスをするというのもバイクの楽しみ方のひとつですが、精確で素早い作業という観点から見ると、レッドバロンでプロに任せるというのは最も安心できる選択肢の一つだと思います。

古いオイルが抜けるのを待っている間に、前後のタイヤの内圧もチェックしてもらいます。

レッドバロンでは、オイル交換時に全ての車両に対してタイヤへの窒素ガス補充填やブレーキパッドの残量チェック、チェーン給油などを無料でしてくれるのだそう。

定期的な消耗品のチェックは、トラブルを未然に防ぐことに直結します。
特に今回の年越し北海道ツーリングでは、通常はバイクで行かないようなハードな道を連日走行していました。
帰るまでに車両トラブルが起きないかという不安があったため、プロの目で見てもらえて有難い限りでした…!

お得なオイルリザーブシステムも全店共通!

レッドバロンのオイル交換を語る上で外せないのが、『オイルリザーブシステム』です。
オイルリザーブシステムとは、エンジンオイルをまとめて購入して、ボトルキープのような形でレッドバロンに預けるシステムのこと。

なにがすごいかというと、一度購入したエンジンオイルは全国のレッドバロンで利用可能なのです!
引っ越しやツーリングなどでいつもと違う店舗に立ち寄ることになっても、手続きなしでスムーズにオイル交換ができるのです。

おまけに、クロスカブで使用するVS グレード(エルフの部分合成油)の、車両契約と同時に加入した際の価格は15L6000円、30Lで1万2000円。つまり1Lあたり400円という破格です。

ちなみに、整備技術料として1回につき800円(クロスカブの場合)を支払うのですが、これもかなりお手軽価格です。
全国どこでも作業をしてもらえて、しかも経済的。長年バイクに乗って改めて実感しましたが、オイルリザーブシステムは本当に便利なシステムなのです。


──さて、10分ほどの間にクロスカブには新しいオイルが入れられていました。

まるでガソリンスタンドのような専用の給油ノズルを使い、どんどんとオイルが注入されていきます。これがレッドバロンの『ジョッキレス給油システム』。
ノズルの背面には量を指定するダイヤルが付いていて、自動で規定量のオイルを入れられるという優れもの。オイル缶を使わないので、ゴミや異物の混入がないのは安心ですね。

他にもレッドバロンのオイル交換では、ドレンワッシャを毎回無料で新品に交換したり、ボルトを締める際にデジタルトルクレンチを使ったり、作業が終わった後は必ずダブルチェックがあったりと、精確でより良い作業になるよう様々な工夫がありました。

店内での待ち時間もエンジョイ!

今回は取材のために作業を撮影させてもらいましたが、通常は安全確保のために工場内への立ち入りは禁止。作業が終わるまでは待ち時間が発生します。
そんな時に有難いのが、レッドバロン全店に設置されているこの自動販売機です!

すべてのドリンクが1本50円という超お買い得価格。今回は『なめらかミルクティー』のホットを購入しました。
寒い北海道では、温かい飲み物が心と身体に染みわたります~~!!

座って待ちたいという方には、ベンチと机もあります。年に4回発行されるレッドバロンのフリーマガジン『R★B』もゲットできますよ!

北海道の店舗が冬季休業しない理由とは?

すべての作業が完了したあと、気になっていた “あの疑問” を店長にぶつけてみました。
それは「北海道では冬はバイクに乗れないのに、どうして冬季休業しないんですか?」ということ。

「それはですね…」と案内してもらったのは、店舗の2階、バイクがズラッと並んだ展示スペースです。

店長「一番奥に、お客さまへの納車待ちの車両が並んでいるのが見えますか?」

高木「看板と黄色いチェーンの奥のところですね」

店長「今は1月なので2列分ほどしかないのですが、これから暖かい季節に向かってどんどん増えます。春までの間に、2階のスペースの3分の2ぐらいが納車待ちの車両で埋まるんですよ」

高木「そんなにたくさんですか!…つまり、冬の間にバイクを見に来て購入するお客さんが多いってことですか?」

店長「そうなんです。北海道は冬が長いので「暖かくなったらすぐに納車してツーリングに出かけたい」と希望されるお客さまがたくさんいらっしゃるんです。冬の店舗はお客さまが少なく思われがちですが、高木さんの想像よりもずっと多いかもしれません。バイクを探しに来られる以外にも、ツーリングに出かけられない代わりにレッドバロンに遊びに来てくださる常連さんもいらっしゃいますね」

高木「本州だと暖かくなってからバイクを購入するお客さんが多いイメージですが、北海道では冬の間に買って、整備と保管をしてもらいながら春を待つんですね!」


勝手ながら、冬の店舗はガラーンとして寂しいものだとばかり勘違いしていました。
言われてみればこの日も、店舗ではバイクを眺めるお客さんの姿がチラホラ。春から始まるツーリングシーズンを楽しみにされているからか、皆さん素敵な笑顔でバイクを眺めていらっしゃいました。


もう一つ発見をしたのが、店舗の外に停まっているトラックに関することです。

レッドバロン店舗ではお馴染みの、バイクを運搬するためのオリジナルラッピングのトラックたち。

よく見ると、ナンバープレートが「岡崎」なのです!

岡崎と言えば、レッドバロンの本社がある愛知県岡崎市のこと。ということは、これらのトラックは本社からやってきたのでしょうか?


店長「今停めてある3台は、岡崎の倉庫から車両の移動のためやってきたトラックなのです。レッドバロン苫小牧は北海道で一番 苫小牧西港に近い店舗なので、道内の他の店舗へと車両を移送するハブ的な役割も持っているのです。トラックの後ろの建物が倉庫で、中には各店への移送を待つ車両たちが保管されています」

「ちなみに、荷台が2階建てになっているこちらのトラックは、レッドバロンのために作ってもらった特注車なんですよ」

高木「えぇっ!?てっきりこういう仕様のトラックが販売されているんだと思っていました!システムリフトやオイルリザーブシステムもそうですけど、精確で効率のいい仕事のためにたくさんの設備投資をしているんですね!!」

充実のオイル交換に大満足!


船に乗るまでの待ち時間、暇つぶしもかねて立ち寄ってみたレッドバロン苫小牧でのオイル交換。
レッドバロンだからこその充実のサービスを再確認したり、北海道ならではのお店事情を教えてもらったりと、想像以上に大満足な時間を過ごすことができました。

出先でのオイル交換は、旅のトラブルを防ぐと同時に、ご当地ならではの情報を教えてもらえるよい機会なのかもしれませんね。

レッドバロンの店舗の皆さんは全員がバイク乗りです。
おすすめのツーリングスポットやグルメ情報などを聞くと、より濃密なツーリングが楽しめるかもしれませんよ!


【関連情報】
オイルリザーブシステム

年越し北海道ツーリングに再挑戦:1 極寒を走るためのバイク装備をご紹介!
あらためて思ったのは「オイルリザーブシステム」のお得感・手軽さ・安心感

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事