ついにツーリング・シーズン到来。まもなくゴールデン・ウィークも始まるということで、長距離ツーリングに備えてオイル交換を済ませました。そこであらためて思ったのが、レッドバロンの「オイルリザーブシステム」のお得感、手軽さ、安心感なのでした。
加入料金が安い
「オイルリザーブシステム」というのは、例えるならスナックやバーの「ボトルキープ」みたいなもの。お酒をグラスで一杯ずつ頼むより、ボトル1本を先払いで店に置いてもらうほうが安いですよ、ということ。
ちなみに、エルフの部分合成油『MOTO 4RS』の契約特価は30Lで、12,000円です。つまり1リッターあたり400円。安いでしょう? ふつうはこんな価格じゃ買えません。
「30リッターなんて大量のオイル、使い切れなかったらどうするの?」
大丈夫。愛車をレッドバロンに売却する際に、払い戻しが受けられます。この点はスナックのボトルキープと大きく違うところ。しかも、1Lあたり2,000円での払い戻しです。1リッターあたり400円だったのに、払い戻しは2,000円。ただし払い戻し金額の上限は、加入額が限度となっていますので、払い戻しの最大は12,000円。
「30リッター12,000円で加入して24リッターを使い、残り6リッターで払い戻しを受けたら、同じ金額の12,000円が戻ってくる? だとしたら、工賃は別として、オイル代がタダじゃないですか!」
そういう計算になりますね。なんというお得感!
ではさっそく、オイル交換をしてもらいましょうか。出かけた先は、レッドバロン立川です。
レッドバロンでオイル交換をする際、忘れちゃならないのが、車両購入時に受け取った「レッドバロン会員証」。この会員証には愛車のオイル交換履歴や、自分が加入している「オイルリザーブシステム」のリザーブ残量などが記載されているのです。
なのでオイル交換を依頼する際は、まずはこの会員証をお店側に渡す必要があります。
お店に着いたら、ヘルメットやグローブは無料ロッカーに預けちゃいましょうか。店内に展示されている車両を見学するのに、ヘルメットを手に持ったままじゃ、ぶつけたりして危ないですからね。
手際の良さに驚く
担当してくれたのは、レッドバロン立川の堀内工場長。その手際の良さに、見とれるばかり(特別な許可を得て撮影しています)。
レッドバロン独自のシステムリフトに車両を乗せ、床のスイッチを足でひと踏み。リフトがするすると上昇し、車両が作業しやすい位置に。
エンジン下部のドレンボルトを外し、古いオイルを抜いている間、すぐさまタイヤの空気圧をチェック&補充。補充されるのは高価な窒素ガスですが、これは無料で行なってもらえます。
古いオイルを抜き終わったら、精密なトルクレンチを使ってドレンボルトを規定トルクで締め上げます。この際、交換が必要となるドレンガスケットも、無料で新品のものに換えてもらえます。
お次はオイルの注入。目盛り付きのオイルガンでオイル量を指定しているので、入れ過ぎたり、足りなかったりということがありません。
個人だったら、プラスチック製のオイルジョッキで少しずつ注ぎ込むところですが、一度使ったオイルジョッキはオイルでベタベタと汚れてしまって、ホコリなどの細かい異物がくっついていたりして、再使用するのが不安じゃないですか。このオイルガンなら、その心配も無用。
オイルガンへは、ホースでつながったこのオイルタンクから新しいオイルが送られます。「ジョッキレス給油システム」というそうですが、空気に触れにくいのでオイルが劣化しにくく、異物の混入が防げるメリットも。
オイル交換が終わったら、チェーン注油。これも無料。
新品のオイルに交換して、チェーン注油もしてもらうと、愛車の走りが一気に変わりますよね。シフトチェンジはスムーズだし、バイクが快調になったと実感できます。
以上で、オイル交換は完了。作業、早かったなあ。20分かかってないんじゃないかな。
作業中のお楽しみ
今回、筆者はForRの記事執筆のため、特別に工場に立ち入らせてもらいましたが、一般のライダーは店内でおくつろぎください。
店内の自販機では、缶コーヒー、コーラなどが売られています。どれも1本50円です。
ちょっとした休憩スペースも用意されています。
休憩スペースでは、『R★B』などの雑誌も読めます(エナジードリンク『ガツンゴールド』、うまいです)。
オイル交換の待ち時間を使って、次なる愛車を物色する。それも楽しいですよね。
会計時にもビックリ
さあ、オイル交換のお会計はいくらか?
オイル代は「オイルリザーブシステム」でお得に支払い済みですし、今回はオイルフィルターを交換しなかったので、かかったのは技術料のみ。なんと税込800円。
ガスケットも新品に換え、タイヤに窒素ガスを充填し、チェーンに注油してもらって、オイル交換して800円。
それだけじゃありません。堀内工場長に差し出された「セーフティーチェックシート」を見ると、各種項目があれこれチェックされていました。
タイヤとエアバルブに異常がないか。
ブレーキパッドに異常がないか、残量はどれぐらいか。
前後ブレーキフルードに異常はないか。
スプロケットやチェーン、フロントフォークオイル、ステムベアリング、冷却水に異常がないか。
い、いつの間にそこまで調べていたのか、驚きです。もしかしてさっき『ガツンゴールド』飲んでたとき?
安くて手軽な「オイルリザーブシステム」にも大満足ですが、作業の手際の良さと、充実したサービスにも感心させられました。
さあ、これで準備はOK。今週末は泊まりがけでツーリングに出かけることにしましょう。みなさんもオイル交換、ぜひ!
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