ONESドライブレコーダー

ONESドライブレコーダーを取り付けたホンダのクロスカブ110。カメラが小さいので見た目もスッキリ! さてどんな動画が撮れるだろうか?

 

レッドバロンが、JVCケンウッド、あいおいニッセイ同和損保と共同開発で完成させた“ONESドライブレコーダー”は、事故時の映像を“証拠”として保険会社に送ることができるという業界初の機能を持っているのが特徴だ。これまで業界初の機能アプリセッティングをこの場で紹介してきたが今回はいよいよ実走。ONESドライブレコーダーで撮影した映像確認をしてみることにしよう。とはいえ流石に事故を起こしての「衝撃録画」機能は試したくない(笑)。ただ、ONESドライブレコーダーには、ボタンを押すことでの「手動録画」も可能だというので、今回は「常時録画」と「手動録画」の機能を趣味の観点からみていこう。

ループ撮影(常時録画)がドラレコの基本

さて、そもそもの話をすれば、映像を録画して楽しむアイテムとして活用する場合、ドライブレコーダーとGoProなどのアクションカムとの違いはどこにあるだろう? 臨場感あふれる車載動画が撮れるのはどちらも一緒だが、最大の違いはドライブレコーダーがループ撮影と呼ばれる「常時録画」を行うということだ。いわゆるループ撮影と呼ばれる機能であるが、バイクのイグニッションがオンになると同時にカメラが起動し、イグニッションオフになるまで映像を常時撮り続けるというもの。当然、内蔵する記憶媒体(マイクロSDカード)の容量は決まっているので、撮った端から保存するために、記憶媒体の容量がいっぱいになると一番古い動画から上書き消去していくようになっている。

つまり、SDカード内の動画は、録画した後ある一定期間は残るが、常時録画し続けているといずれ上書きされてしまうというわけだ。ちなみに常時録画した映像を保存しておける時間は、記憶媒体の容量に依存する。“ONESドライブレコーダー”の場合、録画品質をファインにした場合、16GBで93分、32GBで190分、64GBで384分、128GBで772分(約13時間)、256GBで1547分(約1日と2時間)。つまり大容量の256GBのSDカードを使っても、ファインモードならまる2日ツーリングに出たら、最初の動画は上書きされて消えてしまうことになる。確実に残したい動画は早めにパソコンに保存したり、“いい絵が撮れた!”と思ったら別のSDカードに差し替えるなどの工夫が必要そうだ。

ONESドライブレコーダー14

常時録画で上書きする際に、消去を過去のものから少しずつ行うために1ファイルを細かく区切っている。ONESドライブレコーダーの場合、ファイルの録画時間を、30秒、1分、3分の大きさで区切ることが可能だ。

ONESドライブレコーダー

ちなみに画質を落としたノーマルモードにするとファインモードの2倍弱ぐらいまで録画可能時間がのびる。

動画をしっかり残したいならイベント撮影

ROMの“ONESドライブレコーダー”には「常時録画」とは別にイベント録画機能も備わっている。一つ目は「衝撃録画」機能で、事故などでドライブレコーダーが衝撃を感知すると、その衝撃でスイッチが入り、大きな衝撃が発生する前の10秒と、後の5秒の映像を記録。この記録は「常時録画」の上書きで消されないよう別ファイルに保存されるようになっている。

また“ONESドライブレコーダー”には「手動録画」機能も搭載されている。これはライダーが“この景色を録画したい”と思った瞬間に、ボタンを押すと「手動録画」を開始。「衝撃録画」と同様にボタンが押される前の10秒と、後の5秒の映像が記録される。つまり、いい景色を見つけたとしても、いちいち走りなおす必要がない。「手動録画」を開始すれば、“ここいい!”と思った瞬間の映像が残せて、撮り逃しも防げて「常時録画」で上書きされることもなく、ファイルも探しやすいのでSNSにアップしたりするのに楽だぞ。

ONESドライブレコーダー06

撮影したいタイミングで、ボタンを押せば手動録画が開始。ボタンが押される前の10秒と、後の5秒の映像が記録されると自動で常時録画に戻る。ファイルは「常時録画」で上書きされることもなく、見つけやすいのでSNSにアップしたりするのに楽だぞ。

ONESドライブレコーダーの画角はとにかく広い!

いよいよレッドバロンのドラレコで撮影した動画を観てみよう。ONESドライブレコーダー搭載車両はホンダ・クロスカブ110。今回はテストも兼ねて、N-VAN(緑色の軽自動車)が同行し、ドライブレコーダーへの車の映り方を確認してみた。途中、煽り運転よろしく車間距離もつめてみたりもしたので参考にしてほしいぞ!

実際に撮影した動画を見て感じたのは、レッドバロンのドラレコ・ONESドライブレコーダーは、撮影画角がものすごく広いということだ。カメラの有効画角は水平方向で147°と、ほぼ真横に近いところまでしっかりと周囲の状況を記録してくれる。

 

ONESドライブレコーダー

ONESドライブレコーダーのカメラの有効画角は水平方向で147°とかなり広い。

 

これって実はドライブレコーダーにとってはとても重要なことだ。例えば青信号の交差点を直進中、右の道路から車が飛び出てきてぶつかってしまった!…なんてときに、映像のどの時点で右から飛び出てくる車両が映るかで事故状況の把握しやすさが格段に変わってくる。より画角が広く、多くの範囲が映っていた方がそれだけ多くの情報が得られるというワケだ。

ただ一方で画角が広いということは、映像の前後の距離感が実際よりも遠くに見えてしまうことでもある。動画では前走するクロスカブ110の後ろを信号待ちレベルの距離感、“もうこれ以上はお互い分かっていてもちょっとやだな…”という距離にまで詰めてみたのだけど、動画を確認してみると思ったよりも車両が遠くに感じるのだ。画角が広いことで、近くの車両もちょっと遠くに映るということだろうが、ONESドライブレコーダーオーナーはこの辺りを留意しながら使うといいかもしれない。

 

ONESドライブレコーダー
税込価格:3万8280円
※レッドバロン会員限定商品で取り付けはドライブレコーダーを購入したレッドバロンが実施する

 

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