気象庁の発表によると、今年もラニーニャ現象が発生したもよう。「それってナンニャ!?」という方にご説明すると、赤道付近の南米太平洋沖の海水温度が、平年より低くなる現象で、結果として「今年の冬は寒さが厳しくなりそう」ってこと。だったら今のうちから対策しなくちゃと、防寒用ライディング・ギアの準備をさっそく始めた筆者であります。
グッジョブ! 高機能な中綿「コンフォマックス」
今年のウインターグローブに選んだのは、これ。レッドバロンのオリジナルブランドROM(ロム)の「ゼロスグラブ ウインター」。新製品じゃありません。2年ほど前から販売されているもので、すごく評判がいいのです。
まずは操作性が素晴らしい。防寒用のグローブって、中綿がたくさん入っていて分厚く、指が曲げにくくなりがちですよね? これはそんなことがない。グリップも握りやすいし、レバー操作やスイッチ操作で困ることがありません。指の動きが実にスムーズ。
てことは、中綿が足りないんじゃ? いいえ、違うんです。中綿に使われているのは、ダウン(羽毛)以上に暖かいとウワサされているデュポン社の「コンフォマックス クラシック」。高品質の極細繊維が多くの空気を包み込むため、最小限の厚みで優れた保温性と断熱性を発揮するのだそう。
中綿が分厚くなくても、充分に暖かい。中綿が最小限だから、操作性が損なわれない。つまりはそういうこと。
また、無数の通気孔構造によって汗などの湿気がすぐに排出され、薄膜内をドライに保つ特徴もあるんだとか。
CE規格のプロテクターで安全性を向上
安全性にも配慮。甲と掌側にはCE規格適合のプロテクターを採用。CE規格というのは、EU加盟国が定めた安全基準で、これを厳格に満たしたものかどうかの指針です。
ガッチリしているんだけど、適度な柔軟性もあって、これも操作性を妨げません。
甲側のプロテクターは革で覆ってさりげなく配置していますが、掌側はステッチとCEマーキングで目立たせ、デザイン上のアクセントに。
スマホ操作OKだからツーリングにも役立つ
バイクのハンドル部分にスマホホルダーを装着して、スマホをナビ代わりに使っているライダーも多くなりましたね。
「ゼロスグラブ ウインター」は、人差し指の指先と、親指の腹の部分に導通素材を採用しているので、装着したままの状態でもスマホのタッチパネルが反応。寒い冬、グローブを外さずに操作できるのは、けっこう助かります。
ちょっとした雨なら耐えられそうな気も
このグローブ、公式サイトでは〈防水〉と説明されていませんが、商品タグには「DRYfit」なる文字が。FUNCTIONAL GLOBE MEMBRANEって、グローブの機能的な薄膜ってことでしょう? その下にウォータープルーフ、ウインドプルーフなどの文言も。防水・防風フィルムをグローブ内に装備してますよって意味ですよね。
タグの裏にはこうあります。水や風はアウター素材を通すけれども、内側のDRYFITなるメンブレンがブロック、LINING(裏地)側には影響なし。しかも透湿性だってありますよ、だそうです。
これ、ちょっとした雨なら耐えられそうな気も!
グローブめがけ、ホースで勢いよく放水してみました。グローブ表面の生地は撥水性があり(新品だからかも知れませんが)、内側まで染みてくる気配がありません。長時間の豪雨だったらどうなるのか不明、ではあるけれど、これだけ機能的で防寒性能が高くて税込「8,580円」。消費税さえなければ、たったの「7,800円」。スリーシーズン用グローブ並みの価格です。
サイズはS~LL。カラータイプは写真の「レッド」以外に、指先と手首の配色をイエローにしたもの、全体を黒で統一した「ブラック」の3種類。
欲しいサイズとカラータイプが、いつでも買えるとは限りません。売り切れてしまう前に(本格的な冬が来る前に!)、気になるようならレッドバロン各店へどうぞ。
公式サイトの記事はこちら↓
ROM ゼロスグラブ ウインター
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