長野県安曇野市。北アルプスのふもとの大自然の中に、ライダー御用達のお宿『カイザーベルク穂高』があるのはご存じだろうか?
心も体も羽を伸ばしてゆっくりと休める温泉付きのお宿なのだが…魅力はそれだけではない。
本記事では、実際にカイザーベルク穂高に宿泊してみて感じた「バイク乗りにオススメしたい5つの理由」をご紹介しよう。
バイク乗りに嬉しいインドアガレージ
筆者がなによりもオススメしたいのが、バイク専用のインドアガレージ。
普通のホテルであれば、駐輪場がどんな環境なのかは行ってみるまでわからないことが多いだろう。
屋根があれば超ラッキー。場合によっては未舗装の地面に野ざらしで駐輪することもあり得る。
カイザーベルク穂高はライダーのための宿泊施設。専用のインドアガレージが用意されているのだ!
夜はシャッターが閉められるため、愛車にいたずらをされたり風に吹かれて倒れたりする心配が一切ない。
特にガレージの有難みを感じるのは悪天候時だ。
筆者が取材に訪れた日は、大粒の雨が降り注ぐあいにくの天気。ガレージ内に駐輪できたおかげで、濡らす心配なく落ち着いて荷物を取り出すことができた。
それだけではない。メインエントランスとは別に、ガレージからロビーへと繋がる玄関が用意されているのも嬉しいポイント。バイクを降りてすぐにレインウェアを脱ぐことができるし、忘れ物を取りに行く際にも重宝した。
さらに雨天時に活躍する設備といえば…ガレージのすぐ隣に用意されている乾燥室だろう。
雨でずぶ濡れになったウェアやグローブを干しておけば、あっという間にカラッと乾くのだ!
その効果はドライヤーをあてたり自然乾燥させたりするのとは段違い。中までグッショリ浸水してしまったブーツでさえも一晩で乾かせるほど。
大雨に遭って撥水性能が高いライディングブーツまで浸水してしまい、旅の終わりまで乾かなかった経験がある方も少なくないだろう。そんな悩みを吹き飛ばしてくれる有難~い設備なのだ!
ロングツーリング中に助かる工具と洗車場
ガレージ内には自由に使える工具が用意されている。ねじ類の増し締め、空気圧の点検など、長く走り続けている時は気になることもあるだろう。
チェーンクリーナーとチェーンオイルもあり、最低限のメンテナンスができる環境が整っている。特にロングツーリング中は非常に有難い!
また貸し出し工具がわかりやすくキレイに整理されているのは、さすがレッドバロンだ。
さらに嬉しい設備をご紹介しよう。
暖かい季節に起きる問題が、車体に大量の虫の死骸が張り付く現象、「虫アタック」。
カイザーベルク穂高なら、洗車場が完備されているので安心だ。乾燥してこびりついた汚れたちを、洗車機の力で一網打尽!
ちなみに、これらの設備は無料で使用できる。まさにロングツーリングの中継地点にもってこいな環境が整っているのである。
美味しいご飯で体力回復
カイザーベルク穂高の名物!と言っても良いのが洋館風のオシャレなレストランでいただく本格的な食事。
今回筆者がいただいたのは、支配人オススメのステーキディナーセット(税込3850円)。
まずは前菜のサラダとスープ。別途注文したオリジナル白ワインと一緒にいただきます!
信州の透き通った空気と豊かな大地、良質な水で育てられた新鮮な野菜たちはさすがの美味しさ!
オリジナルのワインはスッキリとした飲みごたえとフルーティーな甘みが特徴。ワイン初心者の筆者でも飲みやすく、美味しくいただくことができた。
ラベルにはカイザーベルク穂高の建物とエントランスが描かれており、お土産としてもオススメだ。
お次はいよいよメインのステーキ。見てください、この大きくて美味しそうなお肉!
焼き加減はミディアムレア。リクエストがあれば好みに合わせて焼いてくれるということだ。
表面にはカリッと焼け目が付き、スッとナイフで切れるほどの柔らかさ。
赤ワインのようにコクのあるソースにはすりおろした玉ねぎが入っていて、フルーティーな酸味を感じる。
切りわけたステーキをワンバウンド浸して口に入れると…肉の旨みとマッチしていて美味しい!噛み締めるごとに幸せが押し寄せてくる。
程よく脂が乗っていて見た目以上にボリューミー。ライス付きなので、ガッツリ食べたい方も満足できるはずだ。
ステーキディナー以外にも和食御膳(2,750円)やエビフライ膳(1,980円)、単品メニューならオリジナルカレー660円、安曇野スパゲティ660円などをいただくことができる。
ステーキディナーセットと和食御膳以外は予約不要なので、チェックイン時に注文することも可能。当日頼んでもOKというのは、筆者のような行き当たりばったりライダーにとってはかなり有難い話。
ちなみに朝食(880円)もオススメ。朝からバランスの良い食事を摂ると、1日を元気に走り切ることができるぞ!
ヨーグルトのジャムにはブルーベリーがゴロゴロと豪華に入っている。安曇野産ブルーベリーを使った手作りとのこと。
ご当地の食材が使われているという点も、遠くからツーリングに来た際には特別感があって嬉しい。
朝食サラダのドレッシングは2種類から選べる。筆者のオススメはわさびドレッシング。
さっぱりとしていて辛すぎず、シャキッと爽やかな朝を迎えられそうな美味しさだ。
大満足の部屋とお風呂
部屋は人数に合わせてシングル、ツイン、トリプル、フォース(4ベッドルーム)、和室の中から選ぶことができる。
今回筆者が宿泊したのは洋室のシングルルーム。
バイク乗りは荷物が多い。ヘルメットやジャケット、人によっては履き替えるためのスニーカーなど、装備だけでも両手いっぱい。狭い部屋では足の踏み場がなくなってしまうのだ。
その点カイザーベルク穂高の客室は、シングルでもゆったり広々としたスペースがあるのが嬉しいところ。
荷物を置きやすく、掃除が行き届いて清潔。無料でWi-Fiが使えてテーブルも広いため、その気になればリモートワークも可能だろう。
また身体を休めるには部屋だけでなく、お風呂も大切なポイント。
お風呂はなんと、信州の名湯・中房温泉から引き湯した天然温泉!内湯と露天風呂が用意されている。
安曇野の澄んだ空気の中で入る温泉はツーリングで疲れた心と身体をリフレッシュさせてくれた。
ゆっくりと肩まで浸かると凝り固まった身体がやわらかくなり、ポカポカと温まった。明日からもまた頑張って走るぞ!という気力がわき上がってきたのであった。
ファン垂涎のバイク雑誌コレクション
最後に筆者がオススメしたいのは、本屋さんよりも豊富でマニアックな品揃えのバイク雑誌。ラウンジでゆったりとくつろぎながら読むことができる。
オートバイやモトツーリング、Motorcyclist、Bike JIN、GOGGLE、Mr.BIKE BGなどの最新号はもちろん…
なんと、30年以上前の超レアなRIDERS CLUBのバックナンバーもあるのだ!
もちろん今では購入できない貴重なコレクション。
写真に写っている以外にも多くの本棚が置かれ、そのすべてに雑誌が詰まっている。
過去の資料として楽しむも良し、当時の新車や流行を振り返って思い出話をするも良し、明日以降のツーリングルートのヒントにするも良し。ライダーの数だけ活用方法があるはずだ。
レッドバロン各店にて予約受付中
以上が筆者の感じたカイザーベルク穂高のオススメポイント5選だ。
冒頭でもお話しした通り、カイザーベルク穂高の周辺は北アルプスのふもとののどかな地域。人気のツーリングスポットでもある。
ちょっと走るだけでこんな絶景も見ることができるのだが、それはまた別の機会にお話ししよう!
宿泊料金は税込みで大人5,500円、小人(小学生)3,300円、幼児は無料(別途、入湯税150円)。※寝具をご用意する場合、小学生扱いの料金となります。
土曜日や祝前日、GW、お盆、夏期(7/20~8/21※お盆期間は除く)は割増料金となり、最大で総額7,850円だ。
■カイザーベルク穂高
長野県安曇野市穂高有明7252-4
問合せ:0263-83-6600(9時~18時。金曜日は15時より)
【要予約】予約は最寄りのレッドバロンにて受け付け。(レッドバロン会員・ロイヤルクラブ会員専用施設となります)
休館日:木曜日(水曜日はチェックアウトのみ。※祝日の場合は営業)・年末年始(12/30~1/3)