伊豆半島で最も大きな市、伊豆市はライダーウェルカム! その伊豆市の特色と言えば、ダート林道が多いこと。せっかくなので、伊豆市の主な林道を連載形式で順に紹介しよう。

【掲載林道 一覧】
1. 林道 年川線(としかわせん)
2. ゴルフ場外周林道 ※名称不明
3. 林道 達磨山線 支線(だるまやません しせん)
4. 奥の院裏山林道 ※名称不明
5. 林道 土肥中央線(といちゅうおうせん)
6. 林道 上池線(かみいけせん)
7. 林道 滑沢線(なめさわせん)
8. 旧道天城越峠線

【林道走行について】林道は、その所有者の如何に関わらず、そこで生活する地域の方のための道路です。林道で飛ばしたり、林道から外れた所を走ったり、焚き火やキャンプをするなどの行為は警察に通報され罰せられることもあります。また、林道の通行止めの要因にもなり、そうしたフィールドがまたひとつ失われることになります。マナーを意識した走行と振る舞いに気を付けましょう(^_-)-☆
【通行の可否】舗装工事、災害復旧工事などにより、取材当時と道路状況が大きく変化している可能性があります。実際に行かれる際には森林事務所等への通行可否の確認をお願いします

3. 林道 達磨山線 支線

【DATA】●延長距離:約3.6km ●ダート区間:約3.5km ●通過時間:20分~ ●走りやすさ:★★★★★ ●絶景度:★★★☆☆
【概要】国道136号からラフォーレ修善寺&カントリークラブに向かう坂道のカーブの途中にある分岐点(ここを起点とすると全長5kmほど)と達磨山林道を結んでいる完抜林道。達磨山林道側を頂上とするゆるやかな坂道だが、直線が多いので走りやすい。途中、尾根沿いを走る区間もあるが、全体的に周囲の木々の背が高いため眺望はほぼ望めない。途中には洗い越しもあり、清涼感も感じられる気持ちの良い道だ。
ここでは、国道136号側から林道に入った場合の紹介とする。ラフォーレ修善寺&カントリークラブに向かう上り坂から分岐すると、しばらくは舗装路が続く。すると、唐突に洗い越し(あらいごし)が現れる。通常は下写真の通り数cmの深さだが、大雨の後はもう少し勢いよく川が流れている。洗い越しの路面はコンクリートで、劣化や荒れは全くない。一定の速度で真っ直ぐ渡ればタイヤが滑ることもないだろう。
川の中をのぞくと、脱皮したばかりのサワガニが歩いていた。この林道は伊豆半島の中では交通量があるほうで、道路は整備されているし、周辺の自然もよく保全されている。ビギナーに林道の楽しさを知ってもらうにはうってつけの一本だろう。
洗い越しはこの林道の特徴でもあり、この後、分岐の手前にもうひとつの洗い越しが現れる。ちなみに、分岐で曲がらずに真っ直ぐ進んでいくと、さらに3つ目の洗い越しが現れる(下写真)。なお、このルートは途中までは走ったのだが最後までは行けなかったので、またの機会に紹介したい。
話を戻そう。2つ目の洗い越しの後、左にUターンするように分岐が現れる。本線(と言っても、この道路自体が支線だが)は左方向だ。その後はしばらく舗装路で山を上っていき、やがてダートに切り替わる。路面は、黒土に落ち葉がかぶさり、石ころがまざったもので、拳大の石にだけ気を付けておけば問題ない。いわゆるフラットダートが続き、勾配が極端にキツイ所もなかった。
やがて、両サイドが崖といった、いわゆる尾根沿いの区間に至る。ここは小さな砂利が敷かれていて日当たりも良いが、残念ながら展望はない。ともあれ、心地の良いストレート(下写真)を楽しみつつ、その後は少し蛇行しながら、ゆるやかに上っていく。
途中、部分的に舗装区間(コンクリート)も現れるが、ダートは杉林の中を延びていく。やがて目の前が大きく開けて、広場のようなスペースに出れば、そこが達磨山林道との合流・分岐点だ。方角で言うと、下写真(達磨山林道)の奥側が北方向で、やがては県道18号線(だるま山高原方面)へと至る。反対に、南に下れば船原方面だ。広場に立っていた青看板には「林道をなくすな」という心の叫び?が刻まれていた…。ていうか、散弾銃が撃ち込まれてませんか、これ?(汗)
【起点?】国道136号からラフォーレ修善寺&カントリークラブに向かう坂道に入り、林道入口となるカーブの途中にある分岐点から林道方向を見た写真。ここからしばらくは舗装路が続いている。
【終点?】達磨山林道(完全舗装路のワインディング)と交わる地点。こちら側から林道に入っていくと、ゆるやかに山を下っていくことになる。
【ハイライト動画・本線:約2分50秒】起点?から終点?へ(2021年10月当時)

 

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