北海道を目指したのは6月上旬

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東京都江戸川区を出発し、1日目は栃木県那須塩原市に宿泊しました。翌日は仙台港から出港したフェリー内で1泊。出発後、3日目で無事に北海道へ上陸しました。北海道レポートの前に、フェリー乗船時のトピックを少々紹介します。

使用したフェリーは「太平洋フェリー」の「きそ」。ラウンジでは陶器製のコーヒーカップでティータイムを楽しめます。船内では旅の疲れを癒すために、スウェットのズボンと使い捨てスリッパを着用し、快適にくつろげました。両方とも自宅から持参した品。スリッパは船内でも購入可能です。

宿泊したのはB寝台。2段式ベッドの下段ですが、上段の方は反対側から上がるので、お互いが顔を合わせることはありません。照明の下にコンセントがあり、そこでスマートフォンを充電することができました。電波は入ったり入らなかったりの繰り返しで、安定しません。暇つぶし用に映画やアニメ、漫画などをあらかじめスマートフォンにダウンロードしておくことをおすすめします。

仙台を出発したのは19時40分。苫小牧到着は翌朝11時だったので、夕食を食べゆったりして、就寝。朝はまず大浴場でさっぱりし、朝食とコーヒーを楽しんでいると、いつの間にか苫小牧港に着岸です。前日までの2日間で400kmほどを走りましたが、その疲れを充分癒すことができました。

北海道に上陸です

船内放送と同時に荷物をまとめて、下船準備。バイクを固定したのは船倉の下の方だったので、階段が地味にきつい。実際の高低差はわかりませんが、4、5階分を降りたような感じです。エレベータの順番を待てばよかった……。

前日までの天気とは打って変わって快晴です。空気がひんやりしており、本州との温度差から「北へ来たんだな」と実感します。写真はフェリーの甲板から苫小牧港に向けて。

下船後、バイクを東へ走らせます。港湾部の大型トラックが行き交う道を少し走るだけで、北海道らしい長くまっすぐな道に出逢います。

北海道上陸後、初の食事はお蕎麦です。筆者は大の蕎麦好きで、一日一蕎麦を目安に食べ歩いています。北海道は蕎麦の収穫量が日本一。蕎麦のシーズンにはまだ早いのですが、聖地巡礼も兼ねて、多くの蕎麦を楽しもうと予定しています。

国道沿いのお蕎麦屋さんにて。やや太めな麺のせいろをいただきました。
この日の目的地は、北海道中央部に位置する上士幌町にあるナイタイ高原牧場です。BMW JAPANが全国5カ所、それぞれで限定Tシャツを用意して販売しているので、それをゲットします(期間は2022年6月から8月末まで)。本来ならば愛車の一台であるR1200GSアドベンチャーで行くべきところですが、CT125・ハンターカブでお邪魔します。

Googleマップで検索すると、苫小牧港からナイタイ高原牧場までは219km、約4時間の道のりです。国道235号を走り富川から国道237号に入り、沙流川を横目に高度を上げます。ハンターカブは原付2種なので、もちろんすべて下道です。

日高町に入り、道の駅「樹海ロード日高」で休憩。そこで、ご夫婦でバイクに乗っている地元ライダーと交流しました。お話を聞くと、苫小牧港から仙台に向けてフェリーに乗り、山梨の娘さんの結婚相手に会いに行くとのこと。娘さんもその彼もバイク乗りなので、敢えてのバイク旅を選択。親密度が一気に高まりそうな顔合わせとなりそうですね。 

道の駅近くのガソリンスタンドで北海道初給油。「東京から原付で来たの?」と江戸川ナンバーに驚きつつも話かけられました。この道は別名「樹海ロード」と言われ、左右に日高山脈の有する原生林が広がり、十勝平野まで続きます。

北海道に来て感じたのは、熊をモチーフにした看板が多いこと。途中にそびえ立つ熊の巨像を発見し、思わず二度見しました。「シートベルトするベアー作戦」、ネーミングセンスが抜群です。

日高山脈を越える日勝峠に到着。脇道に逸れフラットダートを進むと、展望台に到着。残念ながら霧が出ていて、眺望は開けておらず……。ここからは十勝に向けてひたすら下っていきます。

峠を下りきると十勝清水に到着します。街中を抜け、上士幌へ向け北上。牧場が広がっており、その隙間を通る国道は、とにかくまっすぐ。走っても走っても、同じような風景が左右に広がります。

寄り道をしたり、写真撮影をしたりで、いつの間にか陽が傾き始めました。牧草地帯が黄金色に染まります。目的地はナイタイ高原牧場の頂上にあるナイタイテラスでしたが、営業時間には間に合わなそうだったので、近くのキャンプ場に宿泊し、翌朝向かうことにします。

キャンプ地 「上士幌航空公園キャンプ場」 に到着

本日の宿泊地は、上士幌航空公園キャンプ場です。予約不要で利用できるのが、アバウトな予定しか立てない筆者にはありがたい。
大人の利用料金は500円。サイト内へのバイク・車の乗り入れはできませんが、駐車場からすぐの距離にテントを張れるので、問題ありません。

一番ありがたかったのが、その立地です。上士幌の街から5分なので、食材の調達がしやすく便利。ビールがぬるくなりません(ニヤリ)。北海道といえば、これでしょう。セイコーマートで購入したジンギスカンで北海道上陸をひとり祝います。

限定ビールと、ワイン。明るいうちから宴会を開始。コップはベルモントのチタン製。口当たりが冷んやりしていて、ビールを美味しくいただけます。

陽が暮れると、肌寒くなってきます。ダウンウエアをまとい、食材がなくなるまで宴を楽しみます。CT125のパニアケースを取り外し、机がわりに使います。テントは2人用でゆったりサイズ(Nimo Atom 2P)。室内・前室が広いのに軽く、小さく収納できるので重宝しています。

上陸1日目のルートです。寄り道や休憩を入れて220kmを5時間ほどで走破。途中林道を10kmほど楽しみました。

明日は、ナイタイ高原牧場でTシャツをゲット予定し、道東を目指します。羅臼経由で知床横断道路経由でウトロへ向かう予定です
本日よりも長い距離を走るので、早めに就寝します。

おやすみなさい。

(つづく)

CT125ハンターカブ 北海道ツーリングの記事

 

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