北海道のご当地コンビニ、『セイコーマート』。
都市部に限らず、どんな郊外・僻地であっても出店する姿勢から「北海道のライフライン」とまで呼ばれている、超・地域密着型のコンビニです。

そんなセイコーマートの魅力のひとつが、種類豊富なオリジナル商品。中でも『ホットシェフ』という店内調理の暖かいお惣菜・お弁当は満足度が高め。価格も味も超優秀なのです。(一部取扱いのない店舗もあります)
今回の朝めしツーリングでは、一番人気の商品・カツ丼をゲットするべく北の大地を走ってきました!

釧路の街からスタート

朝7時半。スタート地点は釧路市広末町、繁華街のど真ん中です。

夜は飲み屋の明かりが輝き大勢の人が行き交っていましたが、朝になったらすっかり落ち着いていました。寒色の港町を背景に、カモメの鳴き声がセンチメンタルな気持ちを誘います。

潮の香りの風が吹く中、いざ出発です!

空腹の中で思わぬ事態

本日の目的地は納沙布岬。海沿いの道を走って合計160kmほどの道のりを予定しています。
のんびりと走っても良い距離なのですが、夕方には雨の予報が出ています。晴れているうちに着けるよう、朝の寄り道はセイコーマートだけにしぼって走ることにしました。

国道44号線を15分ほど走ったところで、さっそくセイコーマート別保店が見えてきました。

店の看板にはバッチリ、ホットシェフのマークである牛のイラストが見えます。
さっさと腹ごしらえしちゃおう!入口の真ん前に駐輪し、小走りで入店をしたのですが……思わぬ事態が起きました。

「あれっ、ないじゃん!」

カツ丼だけではありません。オレンジ色に照らされたホットシェフコーナーが丸ごと空っぽだったのです。
出遅れたのかとも思ったのですが、人がまばらな店内の様子を見るとすべての商品が売り切れるとは思えません。もしかしたらまだ作っていないのかしら。

店員さんに聞いてみると、
「うちの店ではホットシェフは9時半から作ってます。たぶん他の店もそれぐらいの時間が多いんじゃないですかね」

な、なんですって~!
時刻は8時前。まだ1時間半も待つ必要があるということです。

「どうしよう…?」

この先しばらくセイコーマートがないのですが、お店の前で待っていてもただ時間を潰すことになります。店員さんの言う通り 他の店舗でも9時半からスタートであれば、東に向けて走った方が良さそうです。

念願のカツ丼をゲットだぜ!

海沿いの44号線を走って1時間ほど。厚岸町(あっけしちょう)に入りました。

厚岸町は道東にある街。汽水湖(海水と淡水の中間の塩分を持つ)である厚岸湖周辺で養殖されている牡蠣が特産で、牡蠣小屋やオイスターバーが多く営業しています。
町内には4軒のセイコーマートがあり、9時を過ぎた頃 一番西にあるセイコーマート厚岸店に入店しました。

残念ながらホットシェフコーナーはまだ空っぽ。
キッチンを覗いてみるとスタッフさんが作業をされています。もう少ししたら出てくる気がするぞ!


時間を節約するためさらに走り、東寄りにある厚岸港町店に入店しました。時刻は9時半ジャスト。
3度目の正直です。ドキドキしながらホットシェフコーナーを覗いてみると……

「あった!カツ丼あったよ!!」


外で待っていた夫に、嬉しさのあまり駆け足&ガッツポーズで報告です。最初のセイコーマートから1時間半。お腹がペコペコでもう限界です!

セイコーマートの多彩なお惣菜


まずゲットしたのは、お待ちかねのカツ丼!税込540円とリーズナブルなのに、大きな卵とじのカツがギッシリと入っているのが見えます。

続いて手に取ったのはホットチリナゲット。辛い物が大・大・大好きなので「辛さが旨い!」のキャッチコピーに即決でした。


大きなおにぎりもホットシェフの武器のひとつ。内地でもスタンダードな『鮭』と『明太子マヨ』、北海道らしさ満点の『すじこ』、ちょっと変わった『チーズおかか』と『ベーコンおかか』など種類も豊富です。

しかしお米なので、カツ丼と被ってしまうため今回はパスすることに。

ホットシェフの隣にある冷蔵棚には、サラダや煮物といったお惣菜もズラリ。
野菜やたんぱく質がたくさん含まれた商品も多く、組み合わせを考えれば栄養バランスもバッチリ。セイコーマートさえあればロングツーリング中も健康的な食事を摂ることができるのです。


悩んだ結果、本日の朝ご飯はこれで決まり!

購入したのはカツ丼(税込540円)、ホットチリナゲット(税込218円)、ひじきの五目煮(税込127円)、ソフトカツゲン(税込118円)の4点。
カツ丼とナゲットでボリュームをガッツリと出し、ひじきで栄養バランスを整え、北海道限定の乳酸菌飲料であるカツゲンで気分を盛り上げようという作戦です!

コンビニ弁当なのに家庭的な味!?

まずはメインであるカツ丼からいただきます!手に持ってみるとずっしりと重い…!

セイコーマートのカツ丼は、揚げたてのカツとオリジナルのタレを半熟卵でとじて作られているのだそう。
ご飯に水と油が移ってベチョベチョにならないよう、容器は2重になっています。少しずつズラしてご飯に乗せたら…

まずはひとくち。パクッ!

「ジュワ~ってする!」

タレに使われている本みりんと砂糖でしょうか。甘みが強めなタレ。卵と衣にたっぷり染み込んでいるのに外食にありがちな塩っ辛さがなく、朝から走り回って疲れた心に染み渡りました。

コンビニ弁当のハズなのに想像以上にやさしい家庭的な味です。暖かいのもあって気分がほっこりする~!

なによりも、見てください!このジューシーな断面!!

お肉は分厚いのに柔らかく、簡単に噛み切れるのです。玉ねぎのシャキシャキとした歯ごたえとのギャップも抜群。
噛むごとにタレが染み出して、ご飯と交互に食べれば何杯でもいけちゃいそう!

正直に言うと、ソフトカツゲンとの相性はちょっと微妙なのですが…それぞれが美味しいので問題ナシ!
ピルクルよりも甘く、カルピスよりもこっくり。乳酸菌飲料ってよく味わうと全然違うんですよね。

カツゲンを飲むといつも、「北海道に来たな~!」と実感できます。

あっという間にペロッと完食です!最後の一切れまで、美味しくいただきます~!!


続いてホットチリナゲットを食べてみたところ、「うわっ!」と思わず声をあげてしまいました。

「これ、すっごい辛いんだね!」

普段から辛い物が大好きで良く食べている筆者ですが、それでもピリピリと舌に燃えるような刺激が来るのです。
例えるならば、レトルトカレー『LEE(リー)』の20倍ぐらいでしょうか。まさかコンビニのホットスナックでこんなに辛い物が食べられるとは思わず、嬉しい誤算でした。
(辛い物が苦手な方はノーマルのナゲットを購入するのがオススメです)

噛んでいるうちに気が付きました。
「あれ?なにかコリコリするものが入ってる」

断面を見てみると、中には軟骨が混ぜられています。コリコリとした歯ごたえと柔らかいお肉の食感の違いを楽しむことができました。
味自体もニンニクっぽいパンチが効いていて豪快。“ナゲット” というライトなスナック的ネーミングから想像するよりも、ずっと食べ応えがありました。

最後はひじきの五目煮です。
ひじきだけではなく、れんこんやニンジン、ごぼう、枝豆など、旅に不足しがちな野菜がたっぷり使われています。

カツ丼と共通してお出汁は甘めの味付け。
シャキシャキ、ふよふよ、コリコリと食感も様々で、食べ続けても飽きが来ないように工夫が込められているのでしょうか。心も栄養もバランスが整えられたような気がします。

食べ終わったころにはすっかりお腹いっぱい。大満足の食事でした。


セイコーマートには今回ご紹介したもの以外にもパン、お菓子、アイスやラーメンといった多ジャンルにわたってオリジナル商品があります。
1回の北海道ツーリングでは絶対に食べ切れないほどの量なので「近所に店舗があればいいのに…!」と思うこともあるのですが、たまにしか食べられないからこそ特別感があるのかもしれませんね。

さぁ、納沙布岬を目指して午後も走るぞ!…ということで、今回はここまで。
旅の続きは次回の記事にてお届けしますね!


【特集:走れ!朝めしツーリング 一覧を見る】

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