長いワインディングが楽しい高原ルート
栃木県日光市にある標高2,010mの赤薙山。霧降高原道路は、その赤薙山の斜面に広がる標高1,000m超の霧降高原を、いくつもの弧を描きながらたどる高原ワインディングです。全長は約16kmもあり、複合コーナーが連続する区間や、さらにアップダウンが続いたりと、バイクで走って楽しい爽快ロード。首都圏のライダーにとっては日帰りツーリング圏内ということもあり、週末は多くのバイクが集まってきます。
訪ねたのは土曜日。近県ナンバーを取り付けたバイクが数百台はやってきたでしょうか。みんな、信号機ひとつない高原ワインディングを気持ちよさそうに駆け抜けていました。
ちなみに6月下旬から7月上旬にかけては、キスゲ平園地にニッコウキスゲの黄色い花々が咲きほころび、目にも鮮やか。見どころとしては他に、ビュースポットで有名な長さ320m・高さ140mの六方沢橋、日光三名瀑のひとつ霧降ノ滝なども。
霧降高原ならではのランチを!
日光市方面から霧降高原道路を駆け上がっていくと、やがて広大な牧場風景が現れます。のどかだなあ、なんて感心していると、ふいに現れる巨大なレストハウス。駐車場も広々していて、バイクだったら数百台は駐められそうな感じです。ここは大笹牧場レストハウスといい、食事も休憩もお土産もOKという格好の立ち寄りスポット。やってくるライダーはほぼ100パーセント、敷地内に入っていきます。
みんなのお目当ては、レストハウスの奥にあるジンギスカンハウスでしょう。やわらかい厚切りラムのジンギスカンは、ここに来る腹ペコライダーのほとんどが注文するであろう人気メニュー。焼き野菜(食べ放題)とライスとドリンクバーがいただけるセットメニューは1,850円。ほかに牛カルビ、豚ロースなどの焼肉や、日光名物のゆばを使用したゆばそば、カツカレーなども。
天井がやたらに高いジンギスカンハウスは、解放感たっぷり。しかも最大400人を収容できるほどの大きさで、マス・ツーリングの団体さんでも安心です。この日もたくさんのライダーが、新鮮なラム肉にかぶりついていました。
大笹牧場レストハウスの営業時間は8:45から16:45まで(冬季は9:30~16:00)。入場料と駐車料金は無料。
気持ちのいい道を愛車で走って、おいしいものをいただいて……。霧降高原道路と大笹牧場は、バイク乗りを幸せにしてくれるのです。