9月だというのに最高気温は連日の30度越え。暑い、暑すぎる! なので涼しいところへバイクで行こうと目指した先は奥多摩、日原(にっぱら)鍾乳洞。一年を通じて洞内の気温は11度というのですから、外気温より20度も低い。涼しくてそうとう気持ちいいんじゃないかと、青梅街道(国道411号線)を西へ向かったのであります。道中はもちろん炎天下なんですけど。

まずは奥多摩駅へ

奥多摩駅

 交通量の少ない青梅街道を奥多摩湖方面へと西進。まずはJR青梅線の終着駅である奥多摩駅で小休止。
 2019年に改装された駅舎は、登山などのアウトドア・アクティビティを楽しむ路線にふさわしい山小屋風のデザインで魅力的。実際、登山客のために更衣室や靴洗い場も設けていたりと、実用的でもあります。2020年にリニューアルされた駅前観光トイレも、とても清潔です。

日原街道は険しい道

日原街道

 奥多摩駅あたりで、日原街道へスイッチ。この道がまあまあ細い道で、ときおりクルマのすれ違いもままならないほどの狭路があったりと、気の抜けない道。日原川の美しい渓谷を左手に眺めながら、10㎞ほど進めば日原鍾乳洞へ到着し、道はそこで行き止まりとなります。

日原鍾乳洞

 道路脇に売店と観光用トイレがあり、その先が駐車場で、バイクの駐輪場所は駐車場の先。フェンスに「バイク駐車場 P」の張り紙が掲示されているのですぐ分かります。駐車料金は無料。

いざ鍾乳洞へ!

日原鍾乳洞

 日原川へ降りる石段の先に見学券販売所があり、料金は大人900円。支払いを済ませ、橋を渡ればいよいよ日原鍾乳洞の入り口。

日原鍾乳洞

 入り口からは外に向かって、細かく白い霧のようなものが冷気とともに流れ出していました。まるで天然の冷蔵庫のよう。幼少期、暑いからと冷蔵庫の扉を開けて庫内に顔を突っ込み、お母さんから怒られた日のことを思い出します。
 さあ、洞内へ!

日原鍾乳洞

 事前に調べたところによれば、日原鍾乳洞の総延長は1270m、高低差134m。関東一の規模を誇る鍾乳洞で、曲がりくねった洞内を、腰をかがめながら進むのは体力が要ります。
 しばらく進むと、急に広い場所へ出ました。しかも天井がむちゃくちゃ高い!

日原鍾乳洞

 中央に長い石段があります。石段の手前に観光客がひとり、石段の途中に数人がいますが、画像から分かります? この場所は「死出の山」と名づけられていました。なんとも神秘的な空間で、ここがかつて、信仰の対象であったということが実感できます。

日原鍾乳洞

 長い石段を登り切れば、そこは「さいの河原」。その奥では観音様の石像が石組に囲まれるように鎮座し、「縁結び観音」としてお参りされていました。
 洞内の鍾乳石には、その形状の特徴から「蓮華岩」「三途の川」「地獄谷」などの名前がつけられており〈なるほど言われてみれば確かにそんな感じがするな〉と感心したり、疑問に思ったり。
 けれども考え事をしながら歩くのは危険。石段が濡れていて、滑るのです。足元も暗くてよく見えなかったりするし。

日原鍾乳洞

 足元に注意を払いつつ、けれども「頭上注意」なんて看板も出てきて、上も下も気にかけないといけません。

日原鍾乳洞

 石段ばかりか、工事現場にあるような鉄板の階段もあって、滑って転んだら嫌だな、その場で尻もちをつくだけならまだしも、下まで滑り落ちたらケガするな、しかもちょっと斜めに設置せざるを得なかったような難所もあったりして、気が抜けません。
 洞内は冷気に満ちている上、キモまで冷やします。
 ということで身も心もひんやり、なかなか楽しい小一時間の地下散策でありました。

昼食のそばも涼しげに

 鍾乳洞は涼しくても、道中は暑い! ということで、青梅街道沿いの店で冷たいそばをいただきます。

きり山

 創業約50年、手打ちそばの名店「きり山」。眼下に多摩川、遠く御岳山を望む好ロケーションのお店。

きり山

 一番人気は天せいろだそうですが、筆者が注文したのは季節限定(6月~9月)の清流そば、1260円。ミョウガ、オクラ、なめこ、大根おろし、大葉などを薬味にしていただく、夏らしい一品。
 席についてすぐに出されたグラスの中身も、冷水じゃなくて、冷たいそば茶。これもよかったなあ。冷たいそば茶で始め、冷たいそばをいただき、最後にそば湯で〆る。
 香り高いそばはキリッとして喉ごしがよく、さすがは打ち立て、おいしかったです。

クロスカブ110、本日の燃費

 信号機のある交差点が少ない奥多摩は、赤信号で停まることなくスイスイ走れるので、どんなバイクで走ろうとも燃費は良好。

クロスカブ110

 本日、クロスカブ110の燃費は約100㎞走行してリッター78.9㎞でした。素晴らしい!

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