信州を代表する美しき高原ワインディングロード、ビーナスライン。この道がどれだけ素晴らしいか、先週の記事でお伝えしました。今回はさらにビーナスラインの絶景を楽しむため、車山の山頂までリフトを使って登ってみませんか? というお話です。

ビーナスライン

ビーナスライン

ビーナスラインの記事はこちらから↓
全長約76㎞の爽快ロード! 日本屈指の絶景高原ワインディング「ビーナスライン」

車山展望リフト

 今回ご紹介するリフトは、車山展望リフト。ビーナスラインのすぐ横から、霧ヶ峰の主峰・車山(1925m)の山頂まで、スカイライナー、スカイパノラマという2本のリフトで上っていくものです。リフト乗り場の前には広い駐車場がありますので、愛車はそこに駐めておきましょう。駐車場のまわりにはレストランやラーメン屋さんもありますので、ここで昼食を済ませることもできます。

車山展望リフト

 駐車場のあるスカイプラザから、車山の中腹まで向かうのが、スカイライナー。所要時間は片道6分。
 車山の中腹から、山頂まで向かうのが、スカイパノラマ。所要時間片道8分。
 リフト料金は、スカイライナー・スカイパノラマを合わせて往復2,400円。ですが、片道料金は1,600円。
 時間がない、体力に不安がある、というのならばリフトで往復すればいいし、せっかく高原に来たのだから少しばかりトレッキングを楽しみたいな、というのであれば上りだけリフトを使い、下りは徒歩。という使い分けができます。

車山展望リフト

 筆者は、山頂までリフトを使い、下りは歩きました。高原風景を眺めながら下山できる、素晴らしいトレッキングコースが整備されているのです。山頂から、愛車を駐めておいた駐車場まで、約1時間ほどで戻れました。
 リフトでは、のんびりと景色を眺めることができます。ビーナスラインを愛車で走っている時とは、見え方も感じ方も、まるで違います。山の斜面を吹き上がってくる高原の風が、なんとも気持ちいいものです。
 2本のリフトを乗り継ぎ、ほんの少しばかり歩けば、山頂に到着。

車山高原

 標高1,925mの車山。山頂からの景色が素晴らしい。
 東南方向約20㎞に八ヶ岳連峰が青く連なり、その向こうに富士山。間近には標高2,531mの蓼科山。真南には南アルプスのシルエット、振り返れば中央アルプスのやまなみに御嶽山が続き、北西では北アルプス連峰が肩を並べていました。
 眼下に見えるワインディングは、さっきまで走っていたビーナスラインでしょう。こんな景色が、こんなに簡単に見られるとは驚きです。

車山高原

 山頂には車山神社がありました。青空に白く輝く四本の御柱が神々しい雰囲気。風景よし、天気よし、お祈りせずにはいられない気分です。

カップ麺、最高

車山高原

 お祈りを済ませたら、昼食。ザックの中からキャンプ用のクッカーとストーブを取り出し、お湯を沸かします。
 絶景に囲まれながら食べるカップ麺。うまっ!

下山は3㎞弱、約1時間

 カップ麺の残ったスープをそこらへんに捨てるわけにはいきませんから全部飲み干し、空になった容器をザックに仕舞います。さあ、下山開始。

車山高原

 リフト乗り場の車山高原駐車場までの距離は、3㎞弱。下り始めは急な階段状で足下が気になり、景色を楽しむゆとりはありませんでしたが、階段を下り切ればそこはゆるやかな斜面、冬はスキー場のゲレンデとして使われているだけあって見通しがよく、歩きやすいものでした。
 いつもは愛車で走るだけで満足していたビーナスラインですが、こんな楽しみ方もあるんだなあと実感した次第。ツーリング&トレッキング、リフトを使えばこんなに簡単に楽しめますよ、というお話でした。
 あなたも、ぜひ!

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