週末ともなれば地元はもちろん各県からライダーが集まってくる、信州のビーナスライン。信州というより、日本を代表すると言ってもいいほどの絶景の高原ワインディングロードです。標高が高いので、夏も涼しく、これからの季節は特に気持ちがいいですよね。

ビーナスラインとは?

ビーナスライン

 ビーナスラインは、長野県の茅野市街と美ヶ原高原を結ぶ全長約76㎞の観光道路。そもそもは有料の観光道路でしたが、2002年から無料開放されました。
 全区間すべてが走って気持ちのいい道、ということではありませんので、上の地図中では特におすすめの区間である、車山高原から美ヶ原高原までの部分を赤く記してあります。この区間だけでも距離は約40㎞ありますから、走りごたえはたっぷり。

ビーナスライン

 国道142号線の大門峠から県道40号線にスイッチすると、まずは広々とした高原風景が展開する車山高原。振り返れば八ヶ岳の青いシルエットがコーナーの向こうにそびえます。
 道は美しい弧を描きながら、車山の山腹を縫い、霧ヶ峰へ。

ビーナスライン

 霧ヶ峰には、車山肩駐車場という無料の広い駐車場(収容台数は普通車で約200台)があって、たくさんのライダーが愛車を駐めて休憩しています。ここにはレストランや、軽食が食べられる霧ヶ峰農場直売所などがあるため、格好の休憩場所になっているんですね。標高も1800mと充分に高いことから、夏、涼むのにもちょうどいいのです。そういえば「霧ヶ峰」って、ずいぶん前からエアコンの名称にも使われています。霧ヶ峰イコール涼しい、というイメージがあるからでしょう。

三峰茶屋へピットイン

 霧ヶ峰の車山肩駐車場で休憩したら、再び走行スタート。八島ヶ原湿原、和田峠と、美しい高原ワインディングロードが続いていきます。
 週末ともなれば行楽客を乗せたクルマも多く、もちろんバイクもたくさん走っていますが、信号機や交差点がほとんどないワインディングをただひたすら走ることができるというのは、本当に幸せな気分。ただし景色に見とれ、うっかり事故なんてことにならないように注意してください。
 次なるおすすめ休憩場所は、三峰茶屋。和田峠から美ヶ原方面へ約4㎞進んだ場所にあります。そこそこ広い駐車場がありますが、駐車場の入り口がカーブの途中にあるため、道を横断して進入する際は対向車に気をつけて。

ビーナスライン

 三峰茶屋は、看板に「大展望台」と書かれてある通り、三峰山や浅間山など周辺の山々を見渡すことができるビュースポット。ビーナスラインをツーリングする際はぜひ立ち寄ってみてほしいところ。
 茶屋では名物「山の天然きのこ汁」やソフトクリームなどの他、信州の郷土料理「おやき」もいただけます。

ビーナスライン

 おやきは、野沢菜やナスなど野菜を調理したものを、小麦粉や雑穀などの生地で包んで蒸し焼きにしたおまんじゅうのような食べ物。ちょっと小腹がすいたな、なんてときにちょうどいいサイズ感です。

 三峰茶屋から、ビーナスライン北側の終点・美ヶ原までの距離は、約14㎞。まだまだノンストップの絶景ワインディングが続きますので、景色と走りをご堪能あれ。
 美ヶ原に到着したら、日本一の標高にある道の駅「美ヶ原高原」があります。なんと標高2,000m! レストラン、ショッピングモール、展望テラスなど施設も充実。ここからの北アルプスの眺めも、実に見事なものです。

泊まりがけで行くなら

 ビーナスラインに行きたいけど、自宅からは遠すぎて日帰りは無理……。そういう方はぜひ、泊まりがけでおでかけを。
 筆者がときどき利用しているのは、ビーナスラインのすぐそば、白樺湖の湖畔に建つ「白樺湖ホテルパイプのけむり」。

ビーナスライン

 立派な建物ですけど、格安で泊まれるホテルです。公式ホームページ限定割引プランなら、1泊2食付きでおひとり7,890円から。食事はバイキング形式だし、夕食時はお酒が90分飲み放題。さらに30歳以下、もしくは60歳以上のお客様なら6,990円から。

ビーナスライン

 お風呂は大浴場と露天風呂があるし、この値段で飲み放題付きで泊まれるのですからありがたいもの。
 翌朝は、チェックアウト後すぐに絶景ワインディングを走ることができる好立地。高原の朝の澄み切った空気をいっぱいに浴びて、ツーリングが続行できるのです。
 ということで、たまには泊まりがけでどうでしょうか!? 周辺には他にもいい宿がいっぱいありますので、ご参考までに。公式サイトはこちらです。
白樺湖ホテルパイプのけむり

 

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