▲外輪山の稜線上に延びるミルクロードの絶景スポット、大観峰から望む阿蘇カルデラと阿蘇五岳
阿蘇ツーリングに行くのなら２つの絶景を眺めておきたい。ひとつはミルクロードやグリーンロード南阿蘇など阿蘇外輪山から遠望するカルデラと阿蘇五岳、もうひとつはカルデラの底から見上げる外輪山や中岳の景色だ。どちらもそこでしか見られない絶景なのでぜひ両方を味わってほしい。
▲阿蘇カルデラ北部の田園地帯から望む外輪山。巨大な壁が周囲を囲んでいる
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カルデラ北部のツーリング拠点「道の駅 阿蘇」
▲道の駅 阿蘇にはASO田園空間博物館が併設されている。情報発信を行うだけでなく様々な体験ができる施設だ
阿蘇ツーリングというとどうしても外輪山の絶景スポットにとらわれがちだが、今回紹介するのは阿蘇カルデラ北部の田園地帯に位置するツーリング拠点「道の駅 阿蘇」。JR阿蘇駅と隣接していることもあって、いろいろと魅力の多い道の駅だけど、ライダー視点に絞ったうえでいくつか説明したい。
▲JR九州・豊肥本線の阿蘇駅が隣接している。道の駅と併せて一大観光拠点を形成している
▲阿蘇駅前広場に設置された人気漫画「ONE PIECE」の登場キャラクター、ウソップの像。外国人観光客も大勢集まっていた
ミルクロードやパノラマラインからも立ち寄りやすい
▲熊本市街から道の駅阿蘇へは国道57号一本で向かえる。沿道の景色も外輪山を遠望するという贅沢なもの
まず、アクセスが良いこと。道の駅阿蘇は、熊本市街から阿蘇へと延びている国道57号一本で来られる。しかも、ミルクロードや大観峰に至る国道212号との分岐点である「内牧温泉入口」交差点の手前に位置するため、いよいよ外輪山に向かおうという際の直前の休憩ポイントとして最適だ。
▲地図の西側が熊本市街で赤色の丸印が道の駅阿蘇。カルデラ北部の中心に位置しており、立ち寄りやすい
さらには、道の駅の目の前にある交差点から真っすぐ延びている県道111号線（阿蘇吉田線）を上っていくと、阿蘇パノラマラインに合流して草千里や中岳へと向かうことができる。
▲烏帽子岳の中腹に広がる草原が美しい景勝地、草千里（くさせんり）
軽食なら道の駅、がっつり食事ならJR阿蘇駅で
▲駐車場から道の駅に向かうには敷地内の道路を横断する。クルマに注意
次に、道の駅 阿蘇自体はもちろんのこと、周辺施設も含めて、休憩スポットとして充実していること。道の駅 阿蘇はASO田園空間博物館を併設していて、阿蘇の旬の野菜やフルーツ、精肉、乳製品などを使った特産品の展示販売や観光案内だけでなく、教育旅行プログラムの実施なども行われている。
▲がっつり食べたい時は隣接するJR阿蘇駅の「お食事処 坊中亭」（10～16時・木曜休）へ
道の駅 阿蘇にはレストランこそないものの、人気のあか牛を使った弁当やソフトクリーム、ホットドッグといった軽食メニューは豊富。また、隣接するJR阿蘇駅には「お食事処 坊中亭」が入っているので、がっつり食べたい人はこちらへ。また、徒歩2分のところには温泉施設やラーメン店などもある。
電動バイク専用も！ 充実のバイク専用駐車場
▲区画の横幅はかなり広め。さすがは阿蘇、全国各地のナンバーをつけたバイクが見られた
道の駅阿蘇ではバイクが駐めやすいことも特徴のひとつだ。バイク専用駐車場が10台分用意されており、進入経路からの斜め駐車が可能なので、バイクに不慣れな方でも心配はないだろう。駐車場は場内の車道から隔離された位置にあるので、駐車・休憩中も安心だ。
▲充電設備を備えた電動バイク専用駐車場。こちらにはチェーンロックが用意されている
さらには、電動バイク用の専用駐車場もあり、無料で使える充電設備も用意されている。普通充電用の100Vコンセントのほか、200Vコンセントも設置されているのは驚きだった。充電設備は熊本県が設置、阿蘇市が協力しているもので、施設の屋根に取り付けられているホンダソルテック製太陽光発電システムが活用されている。
▲100V用と200V用の充電用コンセントが設置されている。利用は無料だが道の駅の開館日・開館時間のみ利用できる
JR阿蘇駅ではレンタルバイクも借りられる
▲原付一種・二種スクーターの無人レンタルが行われている。「ホンダ ジョルノ くまモンバージョン」があるのはさすが！
なお、JR阿蘇駅ではモトライドツアーズのモトライドレンタルによる原付一種・二種スクーターのレンタルバイクを借りることもできる。24時間・無人レンタルで、対人対物無制限・ロードサービス付きの保険がついて1時間650円からとかなりリーズナブルだ。WEBで予約する仕組みとなっており、車両が空いていれば、その場で予約して借りることもできる。
外輪山でのツーリングはアップダウンも多いけど、原付でも楽しめるぞ！（筆者が実証済み）
ヘルメット、グローブ、スマホホルダーはレンタル料金に含まれているので、JR阿蘇駅まで電車（豊肥本線）で来て、手ぶらで阿蘇ツーリングに出かけることもできる。これはかなり嬉しいサービスだ。
なお、阿蘇くまもと空港からJR阿蘇駅までは１時間ほど。参考までにルートを簡単に書くと、阿蘇くまもと空港から無料リムジンバスで肥後大津駅に行き、そこからJR九州・豊肥本線に乗って6駅目で阿蘇駅。たったのこれだけだ。
▲電車でJR阿蘇駅まで行ってスクーターツーリングというのもかなり楽しめるはず！
アクセスが良いばかりかレンタルバイクまで借りられるという道の駅阿蘇・JR阿蘇駅のコンビスポット。阿蘇ツーリングを計画する際には、ぜひ活用や立ち寄りを検討してみてほしい。
