スーパーカブC125に乗る旧友T君を誘って、4月下旬、クロスカブ110で郷里・岩手県盛岡市の郊外をツーリングしてきました。市の北東部にある岩洞湖方面へ向かい、絶景の広がる天峰山(タイトルバック画像)、よく整備されたダートの岩洞湖畔林道、シラカバの美しい早坂高原、そして広大な風景が楽しめる風車の道と巡り、お昼は本州一寒い地「薮川」で自家栽培・自家製粉の蕎麦をいただくというツーリング。なかなかの絶景ルートだったのでご紹介します。
見晴し最高、天峰山
まずは盛岡市から国道455号で北東方向、岩洞湖方面へ。明神山(746.2m)のワインディングが終わったあたりで側道へスイッチし、天峰山を目指します。国道455号との分岐から3㎞ほど北上すれば、そこが天峰山の展望所。

何この圧倒的スケール感! 九州の阿蘇外輪山に立った時のような感動的風景が広がっていました。
これだけの景観ですから、もっとメジャーになっていいはずなのに、あまり知られていないんですよね、ここ。
国道455号との分岐点にも案内看板が出ていないので、非常に分かりにくい。
グーグルマップでは景勝地として紹介され、200件を超えるクチコミも載っています。行ってみたい! という方はぜひ、下の地図を頼りに出かけてみてください。

広大なパノラマ風景の向こうにそびえるのは岩手県の最高峰、岩手山(2,038m)。岩手県民、とりわけ盛岡市民にとってはシンボルみたいなものですから、この眺めは言うことなし、です。この地で生まれ育った石川啄木も歌集『一握の砂(いちあくのすな)』で「ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」と詠んでいます。
そのまま岩洞湖畔林道へ
天峰山から国道455号へ引き返さず、舗装された山道をそのまま北東へ進めば、2㎞ほどで岩洞湖畔林道へ出ます。

オンロードバイクでも走れる、よく整備されたフラットダートが約10.5㎞。
クマが怖いので、ときどき警笛を鳴らしながら進んでいきます。

春ですから、雪解け水が集まって道を削っているような箇所もありますので、そこは慎重に。
岩洞湖畔林道は、やがて岩洞湖の北側の岸辺にあるレクリエーション施設「岩洞湖家族旅行村」に出ます。このあたりから道は舗装に。

日本一美しい人造湖といわれている岩洞湖は、湖水の青に周囲のシラカバの白が映えます。
そして道は国道455号へ合流。国道沿いにはライダーにも人気のレストハウスがありますので、そこで休憩というのもアリ。
ちなみに現在、岩洞湖レストハウスでは、会計時に「ライダーです」と申告すると、昼食600円以上ご利用で50円引き、1000円以上ご利用で100円引きになる「ライダー割引」を実施中。

早坂高原へ
岩洞湖から国道455号を東に進めば、約16㎞で早坂高原へ到着。
早坂高原は、旧道の早坂峠(標高916m)を中心に広がっており、周囲いずれもが美しいのですけれども、筆者のお気に入りは早坂峠から北側へ延びる道。
観光スポット「早坂高原のシナノキ」を目指して細い山道を北上してください。

幹の周囲8.1m、樹高約20m、岩手県内有数の大きさを誇るシナノキ。
この巨木を左手に見上げながら、舗装された山道をさらに北上していきます。この先に、素晴らしい景色が待っているのです。
絶景ダート「風車の道」

シナノキと別れて進むと、道は放牧場を南北に突っ切るストレートに。

長い直線路を悠々と走り向け、徐々に標高を上げていくと、少しずつ空気がヒンヤリしてきます。

すると雪の壁! 4月下旬とはいえ、岩手県の山中、路肩には雪がまだ残っていました。
そしてさらに北上していけば、標高約1000m、何基もの風車がそびえる、グリーンパワーくずまき風力発電所に出ます。
ここから先が、今回めざしていた、風車の道。

広々した山岳高地は放牧地になっていて、走りやすいフラットダートがゆるやかな弧を描いています。放牧地の奥には岩手山も見えます。
このままダートを北上すれば、道は舗装路になり、葛巻町の国道340号に出られますが、今回はここまで。風車の道で岩手の風を満喫して、来た道を戻りました。
お昼は薮川そば
国道455号、岩洞湖の南にある盛岡市薮川地区は、本州でもっとも寒い土地。夏でも気温が低いため、稲作には不向きで、コメの代わりに栽培されていたのが、ソバ。
今も国道沿いでは数軒のお蕎麦屋さんが営業をしています。

今回はその中の一軒、「薮川そば」で昼食をいただきました。21ヘクタールの広大な蕎麦畑で自家栽培しているお蕎麦屋さん。
いただいたのは、季節限定「ワカサギ天ぷらそば」。

冬はワカサギの氷上釣りで賑わう岩洞湖。薮川そばのワカサギ天ぷらそばは、岩洞湖産のワカサギをたっぷりと使った一品。
田舎の蕎麦屋らしい、落ち着いた雰囲気の店内。蕎麦もつゆも天ぷらもおいしくて、しかも量も多くて大満足。
というわけで、絶景とダートを楽しむ盛岡の高原ルート、みなさんも機会があればぜひ!
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