やってきました北海道のほぼ中央、十勝平野にあるレッドバロン帯広。このレッドバロン帯広には全国に300店舗以上あるレッドバロンの中でも珍しい施設が備わっている。その名も“バイクステーション”で、なんと宿泊施設を備えた“バイクと泊まれるレッドバロン”なのだ。

レッドバロン会員なら1泊2,200円!! ビジターでも1泊4,400円のライダー専用“激安”宿泊施設

レッドバロン帯広にはライダー向けの宿泊施設であるバイクステーション帯広が併設。レッドバロンのバイクショップとライダー向けのホテルがドッキングしているのだ!!

レッドバロン帯広にはライダー向けの宿泊施設であるバイクステーション帯広が併設。レッドバロンの店舗とライダー向けの宿泊施設がドッキングしているのだ!

 

現在、全国に4ヶ所、北から「稚内」、「帯広」、「岡崎」、「倉敷」のバイクステーションがあり、北海道の道東&道央地域をツーリングする際に便利なのが、ここバイクステーション帯広だ。目を引くのはなんといってもその宿泊料金。全国のバイクステーション一律で、レッドバロンでバイクを買ったレッドバロン会員なら1泊2,200円。非会員であるビジターの場合も4,400円。ほぼライダーハウス感覚の金額で利用できてしまう宿泊施設がバイクステーションというわけである。

屋根付きのガレージがあり、片隅には“使ってください!”とばかりに水栓とバケツ、ウエスが置いてある。

屋根付きのガレージがあり、片隅には“使ってください!”とばかりに水栓とバケツ、ウエスが置いてあった。

到着してバイクを停めたらまずは「RED BARON WORLD CANS」の一律50円の自販機で水分補給。一息ついたらレッドバロン帯広の店舗で受付しよう。

到着してバイクを停めたらまずは「RED BARON WORLD CANS」の一律50円の自販機で水分補給。一息ついたらレッドバロン帯広の店舗で受付しよう。

 

店舗でのチェックイン作業が終わるとスタッフが館内を案内してくれる。やはりガレージにあった水栓はバイクの拭き上げにご自由にお使いくださいとのことで、さらにエントランスには宿泊者が自由に使えるチェーンオイルまで置いてある。長旅では虫汚れやチェーンのオイル切れが気になるものだが、これは嬉しい!!

チェックアウト時は各自、受付のポストにキーを入れて自由な時間に出発可能。ただし、早朝出発時には近隣への配慮から、暖機運転は最小限にしてほしいとのことだ。

チェックアウトは、レッドバロン帯広のオープンを待たず、各自受付のポストにキーを入れて自由な時間に出発できる。ただし、早朝出発時には他の宿泊者や近隣への配慮から、暖機運転は最小限にしてほしいとのことだ。

バイクステーション帯広 共用スペースチェック!!

ガレージ脇の階段を2階へ上がるとそこが宿泊者のスペース。談話室に洗面所、シャワールーム、ランドリーコーナー。そして男女別のトイレも完備。ちなみに共用スペースを兼ねた談話室には電子レンジや冷蔵庫、シンク、ゴミ箱などもあった。

仲間と明日のツーリングの予定を立てたり、居合わせたライダーとバイク談義できそうな談話室。

仲間と明日のツーリングの予定を立てたり、居合わせたライダーとバイク談義ができそうな談話室。ソロツーリングはもちろんだが、マスツーリングでも利用しやすそうである。

火を使う調理器具はないものの、水道に湯沸ポット、電子レンジに冷蔵庫と、ひととおりのアイテムが揃っている。

ガス台のような火を使う調理器具はないものの、水道に湯沸ポット、電子レンジに冷蔵庫と、ひととおりのアイテムが揃っている。もちろん館内は禁煙。

24時間利用できるシャワーは2室。もちろんシャンプー&ボディソープ付き。髭剃り、歯ブラシなどは各自で用意する。

24時間、無料で利用できるシャワーは2室でシャンプー&ボディソープ付き。髭剃り、歯ブラシ、タオルなどは各自で用意する。

“ロングツーリングで重要な洗濯”に必要なランドリーコーナーには洗濯機&乾燥機が3機。乾燥機はなかなかパワフルで乾きも早かった!!

ロングツーリングで重要な洗濯”に必要なランドリーコーナーには洗濯機&乾燥機が3機。乾燥機はなかなかパワフルで乾きも早かった!! 近隣には温泉施設もあるようだ。

バイクステーション帯広 いよいよ個室を拝見!!

いよいよバイクステーション帯広の個室へ。例年7月、8月はほぼ予約で埋まってしまうとのことだが、9月ならまだ空きがあるそうだぞ!

いよいよバイクステーション帯広の個室へ。例年7月、8月はほぼ予約で埋まってしまうとのことだが、9月ならまだ空きがあるそう。

 

談話室を通り過ぎて奥へ進むと個室が並んでいる。廊下はペンキ塗りで、ゴツいライディングシューズのまま歩けて雨天時でも気兼ねなく荷物が下ろせるのがいい。さすがはライダー専用の宿泊施設という感じで気が利いている。

リノリウムの床に2段ベットというシンプルな構成の個室。荷物が置きやすい床に、重いライディングウエアがかけやすい頑丈なハンガー、充電スペースとなるテーブルとコンセント……必要にして十分である。

ペンキ塗りの床に2段ベットというシンプルな構成の個室。荷物が置きやすい床に、重いライディングウエアがかけやすい頑丈なハンガー、充電スペースとなるテーブルとコンセント。…簡素ではあるが、バイク旅には必要にして十分。むしろ2,200円の宿泊費でここまでの部屋に泊まれることにビックリである。

テーブルにはなんと、レッドバロンオリジナルのロックシステム「BL-10」 が2つ置いてあり、自由に使えるようになっている。 

テーブルにはなんと、レッドバロンオリジナルのロックシステム「BL-10」 が2つ置いてあり、宿泊者が自由に使えるようになっている。

バイクステーション帯広の館内はWi-Fiが飛んでいる。また帯広は北海道の中でも気温が高いため、エアコンも完備している。

バイクステーション帯広の館内はWi-Fiも飛んでいる。また帯広は北海道の中でも夏は気温が高いため、エアコンも全室完備。これならぐっすり眠れそう!!

部屋は2名での利用も可能で、その場合の料金はレッドバロン会員なら1名あたり1870円とさらにリーズナブルになる! ちなみにビジターも2名利用だと3300円。

部屋は2名での利用も可能で、その場合の料金はレッドバロン会員なら1名あたり1,870円とさらにリーズナブルになる! ちなみにビジターも2名利用だと3,300円でこちらも十分安い。

 

泊まればバイクもろともリフレッシュできちゃうのがレッドバロンのバイクステーション!!

レッドバロン帯広の敷地内にあるバイクステーション帯広には、当然ながらサービス工場が併設。

レッドバロン帯広の敷地内にあるバイクステーション帯広には、当然ながら店舗やサービス工場が併設。

 

宿泊料金が安い!……のもストロングポイントだが、やはりバイクステーション帯広の最大のポイントは、“宿泊施設とレッドバロンの店舗がドッキングしている”というところにある。というのも北海道を何日もかけて走るロングツーリングではとにかく走行距離が伸びる。今回の僕の旅も北海道往復も自走したため全行程で3300kmにまで到達。そうなると気になるのは、オイルやチェーン、タイヤの状態である。

できることなら3000kmごとに換えておきたいエンジンオイル、チェーンも3000kmも走ればオイルはもちろんだが調整もしたくなるもの。僕もかつてロングツーリングで北海道を走ったときには、伸びたチェーンが起こすバシャバシャいう音に耐えかねて最寄りのレッドバロンにバイクを持ち込んで、オイル交換とチェーン調整などをしてもらったことがあるが、そうなると「バイクを持ち込み」、「整備してもらい」、「その場で待つか、後で引き取りに行く」という工程が必要になり、それだけで1日……とはいわないものの半日は足止めを食うことになる。

多少の足止めを食らったとしても旅先で愛車のメンテナンスが行えるのだから、それだけでも嬉しいことではあるのだが、せっかくの北海道ツーリングである。できれば全ての時間は走ることに費やしたいところ。

そこで登場するのがレッドバロンのバイクステーションである。宿泊予約と共にメンテナンスの予約を入れておけば、チェックイン時にバイクを預けたら、そこからメンテナンスがスタート。ちょっと早めにチェックインすれば、次の日はオイル交換やチェーン調整&注油も行われた愛車で気持ち良く走り出せるというわけ。

チェックインしたら、そのままレッドバロン帯広のサービス工場にバイクを預けてメンテナンス開始!!

チェックインしたら、そのままレッドバロン帯広のサービス工場にバイクを預けてメンテナンス。 “ライダーが明日の出発のために身体を休めている間にバイクのコンディションがベストに仕上がる”というのがバイクステーションの最大の強みなのだ。

 

また距離を走るロングツーリングでは、故障や立ちゴケといったトラブルも起きやすいもの。ロードサービスなどを使ってなんとかレッドバロン帯広までたどり着けば、パーツの到着や修理の完了を待ちながらバイクステーション帯広で泊まることもできるというわけである。

ただこれだけ北海道ツーリングに便利なバイクステーション帯広だから、営業期間の7~9月のうち、例年7月、8月はほぼ予約で埋まってしまうとのこと。……なのだがレッドバロン帯広の吉村店長によれば、「バイクステーション帯広はキャンセルによる空室も出ることがあるので、何かあった場合にはとにかくまずはレッドバロン帯広(0155-41-5651)に連絡してみてください。当日の連絡でも泊まれることがけっこうあったりしますので!!」とのこと。やっぱりロングツーリング、それも遠方の北海道ツーリングをするつもりならバイクはレッドバロンで買って“レッドバロン会員”になっておくと、何かと利点が多いのだ。

バイクステーション帯広に泊まったら是非とも食べたいインデアンカレー

最後にレッドバロン帯広の吉村店長に「帯広名物の豚丼屋さんのオススメを教えてください!」とお願いしたら、「豚丼のお店は昼営業しかしてないところが多く、バイクステーション帯広にチェックイン後に行くとしたら、夜9時まで営業しているカレーショップ・インデアンがおすすめですよ!」とのこと。

十勝平野には帯広中心にインデアンカレーの店舗が11店舗&釧路に2店舗。吉村店長に紹介いただいたのは複合ショッピングセンター「ぴあざフクハラ」内にあってバイクも停めやすい「インデアン 西18条店」だ。アルコールの提供はおこなっていないのでバイクで行くのがオススメ。ちなみにバイクステーション帯広から2.5kmほどでバイクなら6分。

十勝平野には帯広中心にインデアンカレーの店舗が11店舗&釧路に2店舗。吉村店長に紹介いただいたのは複合ショッピングセンター「ぴあざフクハラ」内にあってバイクも停めやすい「インデアン 西18条店」だ。アルコールの提供は行っていないのでバイクで行くのがオススメ。ちなみにバイクステーション帯広から2.5kmほどでバイクなら約6分。

 

なんでも近年は帯広豚丼よりもインデアンカレーの方が盛り上がっているそうで、地元の方は夕飯用に鍋を持って買いに来たり、わざわざ札幌からインデアンカレーを食べに来る方もいるのだとか。

これがウワサのインデアンカレー(店内:638円)。なんともフツーな見た目だがそれがいい! ちなみにエッグは「インデアン 西18条店」だけのオリジナルトッピングだとか。

これがウワサのインデアンカレー(店内:638円)。なんともフツーな見た目なのだがソコがいい! ちなみに頼み損ねたが、トッピングにある“エッグ”は「インデアン 西18条店」だけのオリジナルトッピングらしい。

 

店内にあった説明書きによれば「牛肉をふんだんに使い、数十種類のスパイスで熟成させたカレーです。まろやかな味わいでお子様から大人の方まで美味しく召し上がれる十勝定番のカレーです。」とのことだが、まさにそのとおり。

非常に食べやすく、口に入れるとなんともまろやかなカレーの風味が広がるのだが、これがなんだか懐かしい。実家の1.5日目のカレーを思い出すというか、家庭的な味わいというか、辛すぎず、甘すぎず変に尖ってないフツーなところがいいのだ。カレーショップ・インデアンは帯広市民の間ではすっかり定着しているそうだが、なるほどこれなら毎日食べられる。

テーブルに置かれいた「ホットオイル」にも挑戦。いわゆる唐辛子オイルだが、こちらもなんだか口当たりはまろやかで、後から辛味が舌先に押し寄せてくるタイプの辛さだった。

テーブルに置かれいた「ホットオイル」にも挑戦。いわゆる唐辛子オイルだが、こちらもなんだか口当たりはまろやかで、後から辛味が舌先に押し寄せてくるタイプの辛さだった。

 

バイクステーション帯広
営業期間:7月~9月/火曜日定休(月曜日はチェックアウトのみ)
サービス工場受付時間:10:00~19:00
チェックイン/アウト:15:00~20:00/~10:00
予約方法:レットバロン各店にて利用の3ヶ月前から3日前まで受付(バイクステーション帯広は6月1日から受付開始)
宿泊料金:個室利用:2,200円(一般:4,400円)/同室利用:1,870円(一般:3,300円)
住所:〒080-0041 北海道帯広市西11条北1丁目18
定休日:火曜日(祝日は営業)

次の日は『FanFunミーティング in JA夕張市銘産センター』に向けて6時出発。バイクステーション帯広のおかげで、体もバイクも洗濯物もリフレッシュ!! ちょうど他のライダーと一緒に出発が一緒になった。それでは良い旅を!!

バイクステーション帯広のおかげで、身体もバイクも、ついでに溜まった洗濯物までリフレッシュ!! 翌日の朝は『FanFunミーティング in JA夕張市銘産センター』に向けて早朝6時に出発、他のライダーと出立が一緒になった。それでは良い旅を!!

 

 

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