空き缶でコップ

空き缶はなんでもOK! 最初は350㎖缶よりも、小さい缶コーヒー方がコツをつかみやすい。

キャンプ場でコップを忘れたことに気づいた!…そんな時

キャンプをしていると、仲間のサイトでご馳走になったり、現場で意気投合したライダーが宴会に加わったりすることがある。

そんな場合、大抵最初に飲むのはビールだろうけど、そのうち「実はね、こんなの持ってきたんだよ!」なんて日本酒やワインが出てきたり、ウイスキーや焼酎のお湯割りが出てきたりすることはよくあることだ。

そんな場合、「ちょっとコップがないので、テントから取ってきますね!」なんて感じで席を立つのはなんだか野暮ったい。かといって他人のマグカップやシェラカップをお借りするのも、このご時世気が引ける。

そんな時にできるようになっておくと便利なのが、今回紹介する”空き缶で作る即席コップ作成術”。しかも、難しい技術や特殊な道具は全く必要ない。目の前のテーブルの上にあるであろう、使い捨てライターと空き缶があればその場でコップが作れてしまうというお手軽な小技だから、知っておいて損はない。ただ作り方は、動画の方が圧倒的にわかりやすいので、まずはそちらを見て欲しいぞ! このテクニックはキャンパーならぜひ知っておきたい。

災害時にも便利な空き缶コップの作り方は動画でチェック!

この空き缶コップの作り方を知ったのは、以前住んでいた沖縄でのことだ。というのも僕は当時、工事現場の作業員として働いていた。ちょっと日差しが強くて仕事がキツかったりすると、現場の親分がオリオンビールと泡盛の一升瓶(沖縄の焼酎)を仕事終わりに担いできて、「おつかれ! 今日は暑かったから、いっぱい飲もうや!」なんてことが、毎日ではないものの往々にしてあった(笑)。仕事場である工事現場で酒盛りするなんて…、と真面目な工事業者さんからは怒られてしまうかもしれないが、沖縄らしいそんなおおらかな雰囲気がとても好きだった。

そんな場面で使われるのがこの空き缶コップである。というのもまずは缶ビールを飲んで、2、3杯目からは泡盛の水割りに移るのがいつもの流れ。というのも工事現場には、もともと脱水症状、熱中症予防のために20ℓはあろうかというジャグ水筒が置かれ、常に氷水で満たされていた。あとは人数分のコップさえあれば、島酒(地酒の泡盛)を酌み交わしての宴会が、いつでも始められるって寸法なのだ。

というわけで一杯目のビールを飲み干すと、そこかしこで使い捨てライターが活躍しはじめる。ビールを飲み干してその場で作る空き缶コップは、紙コップを使わないのでゴミも少なく、洗い物も出ないという、現場の飲みにおいて非常に合理的なアイテムだったのだ。

空き缶でコップ

空き缶コップを作るのに必要なものは、空き缶と使い捨てライターのみ。誰でも数回やればコツが掴めるハズだ。…あ、使い捨てライターにはちょっとだけ傷がつくので注意。

 

キャンプの宴会でも、会場には必ず空き缶や使い捨てライターは転がっているもの。この使い捨てライターを使った空き缶コップ作りをマスターしておけば、いつでもどこでも宴会に楽しく加われること間違いなし。“これでもうマグカップは必要ないや!”とはならないだろうが、キャンプだけでなくもしもの災害時にも、空き缶と使い捨てライターさえあればコップ状の容器が簡単に作れることを知っておけば、なにかと役立つことも多いだろう。

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