高速道路走行の味方、クルーズコントロールとは?

長時間バイクに乗っていると体力の衰えを感じる日々… 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。あきらめてはいけません。バイクに搭載される電子制御やらの先端技術、その中には体力や操作感覚の衰えを補ってくれるものも多いんです。

中でも、今回紹介する「クルーズコントロール」は高速道路を100km以上も走るような人には本当にありがたい装備です。簡単に言うと、スロットルを操作しなくても任意に設定した速度で巡航してくれる。そんな機能です。その昔はオートクルーズとも呼ばれていましたよね。

ここでは略してクルコンと呼びますが、このクルコン、昨今の電子制御技術と相まって、とても使いやすく安全性の高いものに進化しています。国内メーカーでも大型かつ高級なバイクからクルコンの搭載が進んでいます。

細かな設定方法はメーカーや車種によって変わりますが、速度を一手に保つという考え方は同じです。なので、大まかな操作は以下になります。

①クルコンのON/OFF
②車速の設定(固定)と復帰(レジューム)
③車速の調整
④車速設定の解除

BMW採用クルコンの操作方法

今回は、BMWのスポーツツアラー「R1250RS(2022年式)」を題材に上記操作方法を紹介します!

①クルコンのON/OFF

スイッチを左右にスライドさせることで、クルコンのON/OFFとなります。この段階ではクルコンは機能していません。

②車速の設定(固定)と復帰(レジューム)

スイッチ左横にあるレバーを前方(進行方向)に押した瞬間の速度が設定(固定)されます。メーターパネル上では設定速度が緑色の数字で表示されます。この巡航状態でも、スロットルを開けて加速できますし、スロットルを戻せば設定した速度に自動的に復帰して、また巡航走行を始めます。

クルコンで巡航しながら、遅いクルマに追い付いたらスロットルを開けて追越しを行い、また、走行車線に復帰したら自動で巡航に戻る。そんな使い方が便利です。

なお、BMWの場合は、クルコンは30km/h以上で設定できます。

③車速の調整

スイッチを前方に短く押すたびに、設定車速が1km/hアップします。反対に、スイッチを手前に短く押すたびに、設定車速が1km/hダウンします。

また、スイッチを長押しすると無段階で車速が加減速します。設定速度を一気に10km/h以上もアップ・ダウンしたい時に便利ですが、加減には慣れが必要です。

なお、車速を設定(固定)すると、その速度で走るようにエンジン回転数などが自動的に調整されます。例えば、上り坂にさしかかった場合は自動的にエンジン回転数を上げて巡航速度が落ちないようにします。

④車速設定の解除

設定した車速は複数の方法で解除できます。
①クラッチレバーを握る
②ブレーキレバーを握る、またはブレーキペダルを踏む
③シフトダウンする(ギヤシフトアシストPro機構 ※BMWのクイックシフター)

なお、シフトダウンを利用した場合、ASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)/DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)の介入時にも安全上の理由からクルコンは自動的に作動解除されます。※クルコン用インジケーターが消灯する

【動画】 BMW R1250RS クルーズコントロール

主な操作はムービーにまとめましたので、ご覧ください。

 

 

 

 


とにかく、一度使ったらやめられないのがクルーズコントロールです。高速道路の巡航が圧倒的にラクになって、疲労度が全く変わってきます。ロングツーリングをされる方には必須の装備と言えるでしょう。ぜひ一度、体感してみてください!


 

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