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走行動画をなぜ録りたいのか
こんにちは。今回はいま思い悩んでいること。「バイクの走行動画をどうやって撮ればいいのか?」という、個人的に悪戦苦闘中の問題について書きたいと思います。
まず「なぜ、バイクの走行動画を録りたいと思ったのか……!?」ですが、じつはまったく知られておりませんが、チャンネル登録者数が2000人を少し超えたほどの取るに足らない自分のYou Tubeチャンネルがありまして、そこで公開してみたいと考えたのでした。
ボクの大好きなオートバイ。しかも、話題のニューモデルなどをメディア向け試乗会や海外での新車発表会などで、いち早く乗らせていただく機会をみなさんと共有したいなぁと、“ボンヤリ”考えたのでした。
専門誌&WEBニュースでの撮影が優先!
You Tubeで走行動画を公開したいと“ボンヤリ”考えたボク。
そう、これまでは “ボンヤリ”……。
これがボクのYou Tubeチャンネルが、しっかり成長していかない大きな原因となっているのです。
というのも、メディア向け試乗会などでバイクに乗るときは、専門誌に寄稿、あるいはWEBニュースでの配信という(お仕事としての)目的をまず果たさなければならず、現場ではプロのカメラマンさんが走行シーンを撮ってくれたり、バイクとの絡みシーンを撮影したりと、とても忙しなく動き回ります。
趣味としての自分個人のYou Tubeチャンネルのために動画を録るなんていう時間は、ほとんどありません。さて、どうしたものか……。専門誌やWEBニュースの仕事をしつつ、自分のYou Tubeチャンネルも更新するなんてことはできないのでしょうか。諦めたり、「やっぱりやりたい!!」と、自問自答を繰り返すのでした。
メーカーサイドにもらった映像でスタート
動画を撮る時間をどうやって捻出するかはさておき、ボンヤリと立ち上げた自分のYou Tubeチャンネル。いったいいつから始めたのだろうと、ボク自身も記憶が定かではないため調べてみます。すると4年前、2017年からだということが判ります。
初期の頃はただ単にバイクが写っているだけ……、あるいは撮ってもらった自分の走行シーン(動画)がただ流れているだけで、我ながら「なにコレ?」「こんなの誰も見たくないだろう」とツッコみたくなります。
これらは海外で開催されたジャーナリスト向け試乗会に参加したときのもので、メーカーサイドからご提供いただいたものがほとんどです。編集を前提とした、言うならば素材なんですが、「せっかく頂戴したのだから、少しでも多くの場所で公開したい」と考え、ムービーに関しては何の知識もないド素人のボクが、そうした素材たちを垂れ流しにしている状態です。
こうして“素材”をいただいては、ほぼ垂れ流しが続いたボクのYou Tubeですが、取材でいろいろなところへ出掛けているうちに、自分からもいろいろと撮影してみようと気が変わっていきます。1年くらい前からでしょうか、ようやく自分発信になっていくのでした。
海外ジャーナリストに刺激される
「You Tubeもやらなければ(やりたい)……」。そう強く感じたのは、ともにメディア向け試乗会に参加する海外のジャーナリストたちの影響を受けてでした。
彼らは絶えずビデオを回し、ウェアラブルカメラを付け、プレゼンテーションから試乗中、開発者へのインタビューに至るまで一部始終を記録し、さらに自分の言葉でレポートしながらバイクに乗っていました。
自分も動画でいろいろなものを撮影し、みんなに伝えたい!
それからは許される範囲内で、なるべく動画で撮影しました。もちろん優先すべきは専門誌やWEBニュースでの撮影(ボクの本業)ですから、その邪魔にならないようにです。たとえば、発表会の様子やインタビューなどは、動画で記録しておいた方が原稿を書く時にも役立ちますので、専門誌やWEBニュースへの寄稿にもプラスの効果をもたらしました。
そしていろいろと撮ってみては、編集もろくにできぬまま(しないまま)公開。すると、反響があったりなかったり、未熟ながらもけっこう楽しいものでした。そして試乗時も、撮影場所への移動の際にも、わずかながらムービーを撮る時間があることに気づきました。しかし、これから最大の難関に直面することになります。
「走行動画」を撮る方法がまったくわからないのです。
ウェアラブルカメラ購入へ
ネット上で、先輩ユーチューバーたちが走行動画の撮影方法を紹介しているので、まずは見よう見まねでウェアラブルカメラを購入して撮影してみます。安価な中華製に始まり、いろいろと買い替えて現在では「GoPRO8 BLACK」を使っています。
専門誌やWEBメディアでの撮影では、走行シーンのなかに余計なものが写っていると読者が気になりますので、ウェアラブルカメラを装着したままにはできません。撮影場所への移動中、あるいは試乗インプレッション用に時間をいただいた時が、GoPROの出番です。
時間は決して多くありませんが、自分のYou Tubeのために走行シーンを撮る時間をなんとか捻出し、何度かトライします。先輩ユーチューバーたちがオススメするヘルメットステーをまず試しますが、専門誌などの撮影で走行シーンを撮る時にカメラを外しても残るステーが異物感となり、スマートではありません。
試行錯誤を繰り返しますが、すぐに身体からカメラを脱着できるチェストマウントに現在は落ち着いています。これもアングルが低くて、満足はしていませんが……。
ニンジャZX-25Rでの大失敗……
ウェアラブルカメラを購入し、マウントの方法もいくつかわかって使い分けるようにできました。すると昨年の夏頃、ありがたいことに話題の“250cc4発”カワサキNinja ZX-25Rの試乗機会をいち早く頂戴することになります。
意気揚々と走行シーンを撮ってみますが、どうしても音がキレイに撮れません。走行するのだから当然です、マイクに風切り音が入って、とても聞き苦しいのです。
まだ誰も聴いたことがない四発サウンドをせっかく収録したのだからと、無謀にもそのまま公開すると「音がわるい」とコメント欄が大荒れに。当たり前ですよね……、視聴者が求めているのは“250cc4発”の音なのですから、みなさんエキゾーストノートをじっくり聴きたいわけです。もう、ボコボコに叱られるのでした。(反省……)
そこで音の重要性を痛感し、外部マイクを購入することに。しかし、GoPRO8にはマイクのコネクターを挿す場所がどこにもありません。どうやら、マイクを付けるためには「メディアモジュラー」(1万円くらいしました)なるものが必要とのことで、安価なマイクとともに購入したのでした。走行動画、そう容易く上手くは撮れないことがどんどんわかっていきます。
ついに“まぁまぁ”な感じに撮れた走行動画!
コードが1.5メートルとまぁまぁ長いので、風切り音が入らないようお尻のポケットにマイクを入れて走ってみます。すると、どうでしょう。ついに走行画像が“音”も含めて“まぁまぁ”な感じで撮れるではありませんか。
それが「レブル1100」の走行動画です。
まだまだみんなの聴きたい排気音がはっきりクリアに聴こえるわけではありませんので、もっともっと勉強が必要ですが、公開するとすぐにコメント欄に「走行音がリアルですね、ワクワクしてきました」という書き込みも! 「チャンネル投稿と高評価させてください」とあり、泣いて喜びました。(大げさでした。本当は泣いてはいません)
しかし、まだまだ合格点にはほど遠く、落第を免れた30点とか40点の感じです。レブル1100の270度位相クランク・パラレルツインならではのドコドコ感をもう少し視聴者に伝えたいので、今度はマイクをポケットから出してマフラー音を拾いやすいに位置へ移してみようとか、もっと高価なマイクを購入してみようとか、スキルアップできるよういろいろと検討中です。
こんなふうに竹馬で歩くようにヨチヨチ歩きですが、ようやくというか少しずつスタートしておりますボクのYou Tubeチャンネル「バイクライター青木タカオ【〜取材現場から】」。この連載コラムともども、どうか応援よろしくお願い致します。
もしよろしければですが「もっとこうした方がいいよ」というアドバイスやご意見、そして「チャンネル登録」してくださいましたら嬉しいかぎりです!! ではまたここでお会いしましょう。