バイクのインプレッション記事やバイク乗り同士の会話で出てくるバイク専門用語。よく使われる言葉だけど、イマイチよくわからないんだよね…。「そもそもそれって何がどう凄いの? なんでいいの?」…なんてことは今更聞けないし。そんなキーワードをわかりやすく解説していくこのコーナー。今回は、ツーリングモデルを中心に搭載される 電子制御装備『クルーズコントロール』だ。
そもそも『クルーズコントロール』とは?
そんな長距離ツーリング時の手首の負担を減らしてくれるのが、今回紹介する『クルーズコントロール』システムだ。
車両の仕組みとしては、フューエルインジェクションであり、電子制御スロットルを搭載していることが 『クルーズコントロール』の前提となる。
電子制御スロットルがバタフライバルブをコントロールして車速をキープ。設定速度より速度が低ければ、勝手にバタフライバルブが開いてエンジンの回転数を上げ、速度をアップする。設定速度に達するとバタフライバルブの開き具合をキープして巡航速度を保つ。
ちなみに上り坂などで、車速が落ちそうになると再びスロットルバルブを開けて車速を保持。逆に下り坂などで速度が出過ぎるとスロットルをオフにして速度が落ちるまで惰性運転する。その後、設定速度になると、再びバタフライバルブの空き具合をキープして巡航速度を保つというワケだ。
また『クルーズコントロール』での巡航走行中に、ブレーキを操作したり、スロットルを大きく戻したりすると機能を一時中断。通常運転中にスロットルを戻した時と同じようにエンジンブレーキが効き減速するようになっている。
『クルーズコントロール』のここがスゴイ!
①減速も増速もボタン一つ
『クルーズコントロール』搭載モデルには、大抵、増速/減速機能が付いており、スイッチボックスの「+」を押すと増速、「-」を押すと減速するようになっている。
増減速の幅は、国内モデルなら大抵1km/hごとだが、ハーレーダビッドソンなど海外モデルの中には1マイル/h(約1.6km/h)ごとのモデルもある。
②レジューム機能で速度復帰
またぜひ使いこなしたいのがレジューム機能だ。料金所の手前などで『クルーズコントロール』を一時中断しても設定速度の情報は保存されている。通過後再び巡航速度に戻したいような場合には、この「RES(レジューム)」ボタンを押す。すると 『クルーズコントロール』機能が再びONになり、しかも一時中断する前の設定速度まで自動加速してくれる。この速度復帰のためのレジューム機能を搭載していないモデルも稀にみかけるが、ちょっと『クルーズコントロール』の使い勝手がわるい。
『クルーズコントロール』搭載モデルの選び方
このように便利な『クルーズコントロール』だが、メーカーや車両によってちょっと違いがあったりするのも面白い。まず第一に“設定可能速度”。これは『クルーズコントロール』が使用できる条件といってもよく、モデルによって「ギヤが何速以上で、速度が○km/h~○km/hの時に『クルーズコントロール』機能が使えます」という項目が決まっている。
大抵、取扱説明書にその記述があるので、購入検討時にはメーカーの公式サイトにある取扱説明書を読んで確認しておくといいだろう。
また『クルーズコントロール』搭載モデルの中には、ギヤチェンジ対応のものとそうでないものがある。前者は『クルーズコントロール』設定中にギヤチェンジを行っても、機能が一時中断されることはないが、非対応のモデルだとギヤチェンジすると『クルーズコントロール』がブレーキをかけた時と同じように一時中断されてしまう。おそらく安全思想による設定の違いだと思われるが、ユーザー側からすると前者の方が圧倒的に使い勝手がいいぞ。
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エンジン系:水冷、DOHC、ハイオク、4バルブ、可変バルブ、ダウンドラフト吸気、ユニカム、デスモドロミック、過給システム、ラムエア、ターボ、スーパーチャージャー、アシストスリッパークラッチ、油冷エンジン、
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