ホームセンターで買える材料で製作可能
昨年秋、人生ではじめてコマ図ラリーに参加した。福島県南会津で開催された「Door of Adventure」というイベントなのだが、あれ以来、すっかりコマ図ラリーが大好きになってしまった。
>林道ツーリングがすっかり楽しくて……『Door of Adventure』参加を決意!
今後も定期的に参加したいなぁ~、と思っているのだが、ひとつ問題がある。僕はマップホルダーを持っていない。
前回はN-Systemさんのレンタル品を借りたのだが、今後定期的に参加するのなら自分のマップホルダーが欲しい。買おうか……いや、そういえば周りの参加者を見ると弁当箱やタッパを加工した自作ホルダーの人が多かった。
というわけで、僕もマップホルダー作りに挑戦!
作り方は「マップホルダー 自作」で検索するとたくさん出てくるので、参考にさせていただいた。
購入したのは以下の通り。
・食品保存容器(幅15cm以上)
・寸切りボルト(M6)×4本
・M6ナット×16個
・M6ワッシャー×4枚
・M6ノブ(ハンドル)×4個
・8mmハトメ×4組
・M4ボルト×4本
・M4ナット×4個
・M4ワッシャー×8枚
・熱収縮チューブ
他に、ハトメパンチやネジロック、ドリルなどは、持っていなければ購入しなければならない。
これらの材料はすべてホームセンターで揃えられた。しかし、M6ノブは近所の小さめの店舗では売っていなかった。なので、もし挑戦される場合は、なるべく大きなホームセンターへ行くことをおすすめします。
マップホルダー本体にはお弁当箱や食器保存容器(いわゆるタッパ)などがあるが、必須条件は「蓋が透明である」こと。そしてコマ図はA5を縦にしてセットするので、「幅が15cm以上ある」こと。この2点をクリアするタッパを購入した。
そしてもうひとつ。雨でコマ図が濡れるとどうしようもなくなるので、防水であればベターだ。
さあ、製作スタートだ! まずは型紙を使って、穴の位置を決める。しかし、このタッパはカーブが大きくてサイズを計りにくい……。しかも、もうちょっと際の方に穴を開けたいのだが、カーブがあるので、意外とケース中央寄りにしか開けられなさそう。
思わぬ誤算だが、とりあえず進めよう。
寸切りボルトは4本。つまり穴はケースの左右4箇所ずつ、計8箇所開ける。
ドリルの付きを良くするために、印をつけた場所にキリを刺す。
ドリルで穴開け。8mmのハトメが入るよう、8mmの穴を開ける。なかなかの大きさである。
穴が空いたらハトメをセット。なくても良いのだが、寸切りボルトをスムーズに回すためにも装着した方が良い。
スムーズに回る=コマ図をスムーズに巻き取れるということである。
ハトメの装着完了。これだけ見るとうまくいっているようだが、ケースの反対側の穴を見ると、けっこう平行がズレているような……ま、いっか!
とにかく、ここまで来たら作業を進めていくしかない(苦笑)。
自慢ではないが、僕は一度もプラモデルを作ったことがないし、中学校の「技術」の評価はだいたい「2」か「3」。こういう製作物は最も苦手なのだ。
苦手なのになぜチャレンジしたか……うーん、魔が差したとか言えない(笑)。
車体に装着するためのマウントは、サインハウスのマウントシステムをチョイス。バイク用ナビをマウントできる「zumoセット」を流用することにした。
ケース裏側に4mmの穴を開け、マウントをボルトとナット(M4)で固定する。車体の振動が直接伝わる箇所なので、緩み防止のためにスプリングワッシャーやネジロックを使うのが良い。
寸切りボルトを適度な長さに切る。
電動工具がなければ、金鋸で地道に切るしかないが、さすがに4本もあると大変。僕は某「秘密のガレージ」で切断してもらった。
さて、このボルトにコマ図を巻き付けるのだが、そのままだと紙が切れる恐れがある。そこで熱収縮チューブでコーティングを施す。
切断し、熱収縮チューブを巻いた寸切りボルト。長いボルトと短いボルトがある。長い方にノブを取り付けて、ハンドルとして回す。そして短い方はコマ図をより広く見せるためのステーとしての役割を果たす……うーん、文章ではうまく説明できないので、下の写真を見てもらおう(ライターにあるまじき言いようですが・笑)。
じゃーん! というわけで、完成である。
奥側の寸切りボルトにセロテープなどでコマ図をセットして、ノブをクルクル回す。すると、コマ図は手前のボルトを通って巻きつけられるというわけ。そのため、手前2本のボルトの幅は広ければ広いほど一度により多くのコマ図を見られて良いのだが、先述のとおり、ケースの角のカーブが大きくて、思うように幅が取れなかった。誤算ではあるが、まぁ、コマ図が見られないわけではないのでヨシとしよう。
平行がズレていた左右の穴も、6mmボルトに対してハトメは8mmと余裕があるので、問題なく寸切りボルトを通すことができた。
蓋を閉める。うん、しっかりコマ図も読めそうだ。
ノブがついている2本のボルトには輪ゴムを通して同期させる。これで一方を回すともう片方も回り、引っ張りと押し出しが同時におこなわれるので、よりスムーズにコマ図を巻くことができるのだ。
サインハウスのマウントシステムを装着してみる。問題なくハンドルに付けられそうだ!
そして早速、千葉県・マザー牧場で開催された「Door of Adventure 春」に、できたばかりのマップホルダーをひっさげて参加してきました〜!
その模様は近日中に公開予定……乞うご期待!!
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