中古車購入の不安を解消してくれる、レッドバロンの『パーツ保証』をご存じですか?

「憧れの絶版車が欲しい」といった思いから、中古車を購入する人はたくさんいます。
しかしメーカーの純正部品は、車両の生産終了から約7年で在庫義務がなくなってしまいます。
年式が古いバイクには故障や不調といったトラブルがつきもの。せっかく手に入れたバイクもパーツがなければ修理ができません。

そこでレッドバロンでは、独自に純正パーツをストックしてバイクの修理に取り組んでいます。
レッドバロンでバイクを購入すれば、絶版車であっても最長3年間の修理に対応する。それが『パーツ保証』なのです!

──しかし、ひとつ不思議なことがあります。
レッドバロンはどのようにして “メーカー供給が終了したパーツ” をストックしているのでしょうか?

今回の記事ではその疑問に答えるべく、レッドバロン 本社工場に取材をして参りました!

レッドバロンの本社工場にやってきた!


私(高木はるか)がやってきたのは、愛知県岡崎市にあるレッドバロン本社工場。今日はメディア向けの説明会ということで、ForRの記者として工場を見学させてもらうことになりました。
ちなみにレッドバロン会員であれば、記者でなくとも工場を見学することができますよ。要予約なので、気になる方はお近くのレッドバロン店舗にてお尋ねください!


──さて、本社工場の玄関へ入って最初に出迎えてくれたのは、ビモータの2ストレーサーレプリカ・500Vドゥエ。

レッドバロンが正規代理店として輸入した車両なのですが、流通数が少ないためとても貴重な2台です。
発売当時(1997年)はインジェクションに不良があり、レッドバロンがキャブレターを取り付けたという逸話があるのだそうです。

ストックパーツの数に圧倒される!

工場の中で待ち受けていたのは、体育館のように広い倉庫の中に整然と並んだたくさんの棚。

天井にまで届きそうなほど高い棚の中には、数えきれないほどのパーツが収納されています。これがレッドバロンの『パーツ保証』を支える純正パーツのストックなのです。
見えているだけでもすごい数ですが、写真に写らない場所や2階にも棚が並んでいます。その数を合計すると、なんと3700車種以上、76万点以上もあるんですって!

これらは新品ではなく、車両から取り外したリサイクルパーツ。すぐに出荷できるよう点検・加修・クリーニングを経て、車種ごとに整理されています。

棚の一番下段には車両本体が1台置かれ、下から順番に重いパーツが収納されています。
パーツだけでなく車両本体までを置く理由は、動作チェックや完成見本として使うためなのだそうです。

パーツのストック数は膨大ですが、無駄はありません。出荷数がすべてデータ管理され、需要に合わせた数をストックするシステムになっているのです。

私が見ていたホーネットは、エンジンだけで12基も在庫がありました。人気車種であることがよくわかりますね!

前述した通り、これらのパーツはすべてレッドバロンが独自に点検・加修・クリーニングしたリサイクルパーツです。
どうやってこんなに大量に仕入れているのでしょう?

パーツの入手元はバイク本体だった!

たくさんのバイクが並んでいるエリアを発見しました。メーカーや車種を問わず並んでいる姿は、修理の順番待ちのように見えますが…

レッドバロン社員「ここにあるのは店舗から送られてきた車両たちです。ただし修理されるのではなく、すべてパーツを取るために解体される予定です」

先ほど見た膨大なパーツストックの入手元は、バイク本体だったのです!
なかには明らかに事故の痕跡が見える車両もありますが、多くは修理さえすればまだまだ走れるように見えます。

素人目線では「直さないなんてもったいない!」と思ってしまうところですが、パーツストックのための車両のほとんどはフレームや機能部品にダメージを負っていて、修理をするには膨大なお金がかかってしまうのだそう。
商品にはできない車両をパーツストック用とすることで、レッドバロン会員の愛車を修理できるのですね。

もちろん、パーツストック用の車両はすべて、エンジンやパーツの良否判定を受けたうえで解体されます。
まずはエンジンチェック室にて、エンジンや構造部品の良否判定を行います。


エンジンチェック室の隣には、店舗でもおなじみのコンピュータ総合診断機 ACIDM(アシダム)があります。
エンジン出力、ブレーキ性能、ホイールアライメントやスピードメーターチェックなどができ、車両状態のチェックには欠かせません。

レッドバロンでは個々の車両の機能や性能を数値で確認できる環境が整っているからこそ、修理すべきか解体すべきかの判断がつけられるのですね。

手作業ですべての車両を分解します!

良否判定が済んだ車両は解体ラインへ運ばれ、メーカーの新車組み立てと逆の工程で解体されていきます。なんとここでは、年間3000台ものバイクが解体されています!

社員の方が手慣れた様子でスピーディーに、しかし丁寧にひとつずつのパーツを取り外していく様子が見られました。

解体の工程でも、レッドバロンならではの特徴があります。
解体のスピードを上げるための一番のポイントは、エンジンです。
エンジンはパーツの中でも最重量。物によっては2人以上の力が必要だったり、無理をして腰を痛めてしまったりする場合もあるのです。

そこでレッドバロンが独自開発したのが、こちらの『ラクラクハンド』。

エンジンをクランプしたら、アラ不思議!簡単にエンジンをフレームから降ろせるという優れものなのです。
本社工場では日々作業環境の改善がおこなわれており、現在は年間解体台数3000台のところ、1万台まで増やすことを目指しているんですって!

似たような機材としては、こちらの『ムーンリフト』も画期的です。

私も体験させていただいたところ、エンジンをまるで月面にいるかのように(それも片手で!)軽々と持ち上げ、移動させることができました。
使い方も手軽で簡単。作業効率アップの強い味方であることがわかりました。

…ちょっと話がそれてしまったので、解体に戻りましょう。
工場内には見学者向けに、YAMAHA VMAXの解体したパーツが展示されていました。


2段の陳列棚 2台分に並んだパーツの中には、フェンダーやキャブレターといったよく再利用されるパーツはもちろん、スプリングやケーブルといった消耗部品まであります。
特に絶版車の純正部品は貴重です。明らかに修理不可能なもの以外は、すべてのパーツを再利用をするのだそうです。


分解されたパーツは次工程で磨き・検品された後に管理用のQRコードが貼られ、倉庫に在庫されていきます。

社内の機器でQRコードを読み取れば車種やパーツ名はもちろん、状態や修理の履歴、取り外した元の車両までがわかるようになっているのです!
ひとつひとつの作業は人の手で丁寧に、そして部品や性能の管理はデータで正確に。人とコンピュータのよいところを組み合わせた作業工程になっていることを感じました。

パーツ修理の続きは中編で!

今回の工場見学レポートはここまで!
純正パーツが供給されなくなった絶版車であっても、レッドバロンには豊富なパーツストックがあることがわかりました。

次回の記事では、解体されたパーツが新品に近い状態まで修理&クリーニングされる様子をお届けします!
「レッドバロンってなにがすごいの?」と疑問を持っている方にこそ読んでもらいたい内容なので、どうぞお楽しみに!!

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