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XR BAJAにトリッカー純正ミラーをつけたい!
ウインドスクリーンにヘッドライトガード、ハンドルガードにリアキャリアと、納車時からいろいろとカスタムされていて、そのどれもがお気に入りなのだが、ひとつだけ、気に入らないパーツがある。
……あ、毎度お馴染み、僕のXR BAJAの話です。
それが、ミラーである。
一般的にトレールモデルのミラーといえば、樹脂製の丸型が定番。なのに、こいつには角型のメッキミラーがついているのだ。そう、正反対!
そもそもミラーなんて、きちんと後方確認ができさえすれば、デザインの好みなんて人それぞれだ。だから、このミラーをチョイスした前オーナーさんを非難するつもりはない。
……だけど、僕の好みではない! 僕はやっぱり、XR BAJAにはトレールモデルらしい樹脂製の丸型ミラーを装着したいのだ!!
そこでXR BAJA純正か、もしくは社外ミラーでも買おうかなと思っていたところ、ふと思い出した。
そうだ! ガレージに使っていない初期型トリッカー純正ミラーがある!
トリッカーオーナーでもない僕が、なぜトリッカー純正ミラーを持っているのか? トリッカーが好きすぎて、でも買うタイミングがなくて、ついついミラーだけを買ってしまった……なんてわけでは、もちろんない(笑)。
>隠れた名車(!?)ヤマハ トリッカーはいつか所有したいバイク!
じつは初期型トリッカーの純正ミラーは、SR400に最適なのだ。
シンプルなデザインで、ステーは適度に短く、装着した際に横に広がりすぎずスタイリッシュ。そして振動に強くて、ブレにくい。信号待ちでも走行中でも、ブレて後ろが見えないなんてことがない。
ということで、知る人ぞ知る「純正流用カスタムパーツ」なのである。
そんなミラーを、僕は1993年式のSR400に装着していた。ところが最近、これを他のものに替えたために、すっかりガレージの肥やしになっていたのだ。
ヤマハ車の右ミラーは逆ネジを採用
ただし、XR BAJAにトリッカー用ミラーをつけるには、ひとつ大きな問題がある。
そう、ヤマハ車特有の『逆ネジ』である。
逆ネジとは、その名の通り、締めたり緩めたりを通常とは逆回転でおこなうネジのこと。つまり、締めるときは左回転、緩めるときは右回転でネジをまわす。
ヤマハ車の右ミラーには、この逆ネジが採用されているのだ。
ちなみに逆ネジにする理由は、車体前方から衝撃があったときに緩みやすくなるので、ハンドルが取られにくくなったり、ミラーが折れるのを防ぐことができるから。
このままではXR BAJAにミラーを装着できない……しかし、世の逆ネジミラー所有者たちよ、決して諦めることはない!
逆ネジだって諦めるのはまだ早い!
そんなときに役に立つのが、タナックスから発売されている『NAPOLEPN 正ネジアダプター(SH-10)』だ。
これは正ネジの車両に逆ネジのミラーを取り付けるときに使用するアダプター。つまり、これさえあれば、逆ネジミラーがつけ放題というわけ! 今回、僕が購入したのはブラック(SH-10)だが、他にクロームメッキ(SHM-10)、さらに原付モデルなどの8mmネジに対応したSH-8とSHM-8もラインナップ。
ちなみに、ヤマハ車に正ネジのミラーがつけられる『逆ネジアダプター』もあり。こちらも10mmネジのブラック(H-10)とメッキ(HM-10)、8mmネジのブラック(H-8)とメッキ(HM-8)がある。
価格はいずれも770円とリーズナブル。左右の高さを合わせるために、左ミラー用として同様のアダプターが標準装備されているのも高ポイントだ。
これさえあれば、わざわざ新たにミラーを買う必要はない。なにより、XR BAJAにお気に入りのトリッカーミラーをつけられるというのが嬉しいではないか。
取付けは、ミラー本体とミラーホルダーの間に噛ませるだけ!
早速、購入したアダプターとミラーを取り付ける。
アダプターにワッシャーを装着し、ミラーホルダーに装着。ここはもちろん右回り(正ネジ)。メガネレンチ(14mm)を使って、しっかり締める。
2つあるアダプターのうち、ボディに切り欠きがある方が逆ネジ対応。右側に装着すること。
次にミラー本体を装着。当然、これは左回り(逆ネジ)。アダプターと同じく、逆ネジを表す切り欠きがある。使用するのは14mmのスパナ。
そして、左側のミラーも同様に作業すれば終了だ!
コンパクトでスッキリ! いかにもトレールモデル用という感じのスタイリングと素材感も、XR BAJAにピッタリ!(あくまでも僕個人の主観です・笑)
一見、ステーが短く見えるが、さすが純正ミラー。何の問題もなく、しっかり後方確認ができる。走行中に振動でブレるということもなかった。
デザインだけでなく、ミラー本来の性能も優秀なのだ。
BEFORE
メッキスクエアミラーはトレールモデルに馴染まないだけでなく、横幅が広く、なんだかいろいろアンバランス(僕の主観)。
AFTER
ミラーの横幅がハンドルの端よりも内側に収まって、スッキリしたフロントビューになっている。やっぱり僕は、こっちのほうが好きだな!
うん、前回の高効率バルブに引き続き、今回のカスタムも大成功だといえよう!
オマケ:ミラーの調整方法
ビギナーのなかには「ミラーの向きがうまく調整できない」という方がいるようなので、最後に調整方法を紹介したい。
まず知っておきたいのは、ミラーの先端は本体につながる『ネジ部』と『ナット』で構成されているということ。
つまり、車体のミラーホルダーに『ネジ部」を挿入し、大まかな位置を決めたら、仕上げにナットで固定するというわけだ。
以下より、具体的な手順を説明しよう。
まずはステーを持って、ミラーホルダー(ここではアダプター)にミラーを装着。一番奥まで手でまわす。
ここが一番大事なポイント!
一番奥まで回したら、シートにまたがり、ステーをゆっくり戻す。ミラーの写り方を確認しながら、適当な場所でストップ!
ステーの位置を固定したまま、スパナでナットを締める。
※撮影の都合上、写真では片手で作業しているが、本来は片手でステーをしっかり固定し、もう片方の手で締めること。
実際の乗車姿勢を取り、ミラーを動かして微調整をすれば、作業は完了。
いまいちミラーの位置が決まらないという人は、上記を参考に調整してはいかがだろうか?
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