XR BAJAにトリッカー純正ミラーをつけたい!

ウインドスクリーンにヘッドライトガード、ハンドルガードにリアキャリアと、納車時からいろいろとカスタムされていて、そのどれもがお気に入りなのだが、ひとつだけ、気に入らないパーツがある。

……あ、毎度お馴染み、僕のXR BAJAの話です。

それが、ミラーである。

 

納車時のXR BAJA。あくまでも主観だが、メッキスクエアミラーが車体と合っていない。それに幅の広さも気になる。


一般的にトレールモデルのミラーといえば、樹脂製の丸型が定番。なのに、こいつには角型のメッキミラーがついているのだ。そう、正反対!

そもそもミラーなんて、きちんと後方確認ができさえすれば、デザインの好みなんて人それぞれだ。だから、このミラーをチョイスした前オーナーさんを非難するつもりはない。

……だけど、僕の好みではない! 僕はやっぱり、XR BAJAにはトレールモデルらしい樹脂製の丸型ミラーを装着したいのだ!!

そこでXR BAJA純正か、もしくは社外ミラーでも買おうかなと思っていたところ、ふと思い出した。

 

2004~2006年の初期型トリッカーに装着されていたYAMAHA純正ミラー。


そうだ! ガレージに使っていない初期型トリッカー純正ミラーがある!

トリッカーオーナーでもない僕が、なぜトリッカー純正ミラーを持っているのか? トリッカーが好きすぎて、でも買うタイミングがなくて、ついついミラーだけを買ってしまった……なんてわけでは、もちろんない(笑)。
>隠れた名車(!?)ヤマハ トリッカーはいつか所有したいバイク!

じつは初期型トリッカーの純正ミラーは、SR400に最適なのだ。

シンプルなデザインで、ステーは適度に短く、装着した際に横に広がりすぎずスタイリッシュ。そして振動に強くて、ブレにくい。信号待ちでも走行中でも、ブレて後ろが見えないなんてことがない。

ということで、知る人ぞ知る「純正流用カスタムパーツ」なのである。

そんなミラーを、僕は1993年式のSR400に装着していた。ところが最近、これを他のものに替えたために、すっかりガレージの肥やしになっていたのだ。

 

ヤマハ車の右ミラーは逆ネジを採用

ただし、XR BAJAにトリッカー用ミラーをつけるには、ひとつ大きな問題がある。

そう、ヤマハ車特有の『逆ネジ』である。

逆ネジとは、その名の通り、締めたり緩めたりを通常とは逆回転でおこなうネジのこと。つまり、締めるときは左回転、緩めるときは右回転でネジをまわす。

ヤマハ車の右ミラーには、この逆ネジが採用されているのだ。

ちなみに逆ネジにする理由は、車体前方から衝撃があったときに緩みやすくなるので、ハンドルが取られにくくなったり、ミラーが折れるのを防ぐことができるから。

SR400純正ミラー。一見しただけでは通常ネジか逆ネジかはわからない。しかし、よく見るとミラーの根本に切り欠きがあり、逆ネジの印となっている。

 

このままではXR BAJAにミラーを装着できない……しかし、世の逆ネジミラー所有者たちよ、決して諦めることはない! 

 

逆ネジだって諦めるのはまだ早い!


そんなときに役に立つのが、タナックスから発売されている『NAPOLEPN 正ネジアダプター(SH-10)』だ。

 

TANAX
NAPOLEON 正ネジアダプター SH-10
770円


これは正ネジの車両に逆ネジのミラーを取り付けるときに使用するアダプター。つまり、これさえあれば、逆ネジミラーがつけ放題というわけ! 今回、僕が購入したのはブラック(SH-10)だが、他にクロームメッキ(SHM-10)、さらに原付モデルなどの8mmネジに対応したSH-8とSHM-8もラインナップ。

ちなみに、ヤマハ車に正ネジのミラーがつけられる『逆ネジアダプター』もあり。こちらも10mmネジのブラック(H-10)とメッキ(HM-10)、8mmネジのブラック(H-8)とメッキ(HM-8)がある。

価格はいずれも770円とリーズナブル。左右の高さを合わせるために、左ミラー用として同様のアダプターが標準装備されているのも高ポイントだ。

これさえあれば、わざわざ新たにミラーを買う必要はない。なにより、XR BAJAにお気に入りのトリッカーミラーをつけられるというのが嬉しいではないか。

 

取付けは、ミラー本体とミラーホルダーの間に噛ませるだけ!

早速、購入したアダプターとミラーを取り付ける。


アダプターにワッシャーを装着し、ミラーホルダーに装着。ここはもちろん右回り(正ネジ)。メガネレンチ(14mm)を使って、しっかり締める。

2つあるアダプターのうち、ボディに切り欠きがある方が逆ネジ対応。右側に装着すること。


次にミラー本体を装着。当然、これは左回り(逆ネジ)。アダプターと同じく、逆ネジを表す切り欠きがある。使用するのは14mmのスパナ。

そして、左側のミラーも同様に作業すれば終了だ!


コンパクトでスッキリ! いかにもトレールモデル用という感じのスタイリングと素材感も、XR BAJAにピッタリ!(あくまでも僕個人の主観です・笑)


一見、ステーが短く見えるが、さすが純正ミラー。何の問題もなく、しっかり後方確認ができる。走行中に振動でブレるということもなかった。

デザインだけでなく、ミラー本来の性能も優秀なのだ。

BEFORE

メッキスクエアミラーはトレールモデルに馴染まないだけでなく、横幅が広く、なんだかいろいろアンバランス(僕の主観)。

 

AFTER

ミラーの横幅がハンドルの端よりも内側に収まって、スッキリしたフロントビューになっている。やっぱり僕は、こっちのほうが好きだな!

うん、前回の高効率バルブに引き続き、今回のカスタムも大成功だといえよう!

 

オマケ:ミラーの調整方法

ビギナーのなかには「ミラーの向きがうまく調整できない」という方がいるようなので、最後に調整方法を紹介したい。


まず知っておきたいのは、ミラーの先端は本体につながる『ネジ部』と『ナット』で構成されているということ。

つまり、車体のミラーホルダーに『ネジ部」を挿入し、大まかな位置を決めたら、仕上げにナットで固定するというわけだ。

以下より、具体的な手順を説明しよう。


まずはステーを持って、ミラーホルダー(ここではアダプター)にミラーを装着。一番奥まで手でまわす。


ここが一番大事なポイント!

一番奥まで回したら、シートにまたがり、ステーをゆっくり戻す。ミラーの写り方を確認しながら、適当な場所でストップ!


ステーの位置を固定したまま、スパナでナットを締める。
※撮影の都合上、写真では片手で作業しているが、本来は片手でステーをしっかり固定し、もう片方の手で締めること。


実際の乗車姿勢を取り、ミラーを動かして微調整をすれば、作業は完了。

いまいちミラーの位置が決まらないという人は、上記を参考に調整してはいかがだろうか?


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