寒い季節にキャンプをするなら、体が温まる料理は欠かせません。ということで過去3回、山形の芋煮、岩手の芋の子汁、韓国風の辛ラーメン鍋などのレシピをご紹介してきましたが、今回は兵庫県の「明石焼」です。これをキャンプツーリング時のお手軽レシピにアレンジして作ってみました。

明石焼とは

 兵庫県明石市の「明石焼」は、小麦粉とじん粉(小麦でんぷん)、卵とだし汁を混ぜた生地にたこを入れて焼き、つけ汁につけて食べる郷土料理。地元では古くから「玉子焼」と呼ばれてきましたが、市の職員が昭和63年ごろ、明石のPRになるようにと「明石焼」と名づけたところ、各地にその名称が広まっていったのだとか。
 大阪のたこ焼きのルーツともいわれている明石焼。市内には明石焼を出すお店が約70店もあるそうですから、ツーリングの途中で立ち寄れるようなら、専門店の暖簾をぜひくぐってみてください。

なんちゃって明石焼の材料

明石焼

 本物の明石焼をキャンプ場でイチから作るのは難しいので、今回は冷凍たこ焼を使います。これを電子レンジでチン! ではなくて、スキレットやフライパンに入れてコロコロ転がしながら焼いていくのです。
 つけ汁は、ヒガシマルの粉末つゆの素「うどんスープ」が関西味でおいしいので、これをお湯に溶かして使います。

焼いた冷凍たこ焼はうまい

明石焼

 まずは熱したスキレットで、冷凍たこ焼を焼いていきます。油があるなら、少し引きましょう。筆者の場合はキャンプから帰宅した日と出かける前日、スキレットに油を薄く塗っておくようにしていますので、そのまま焼いてしまいますが。
 こげつかないように、箸でコロコロ転がしてください。
 凍っていたたこ焼が解け、表面がこんがりしてきたら、できあがり。表面カリカリ、中身ふっくら、そのまま食べてもおいしいですが、それは寒くない季節にどうぞ。今回は急いでつけ汁を作ります。バーナーがふたつあるなら、同時に作っておいてくださいね。

ヒガシマルでつけ汁を

明石焼

 次はヒガシマルのうどんスープ1袋を、熱湯に溶かします。お湯の量は250~300ml。この分量の場合、シエラカップだとギリギリなので、それより大きいクッカーを使うといいでしょう。画像は容量500mlのロッキーカップです。

アツアツのつけ汁につけていただく

明石焼

 つけ汁ができたら、たこ焼をつけていただきます。つけ汁が沸くまでのあいだ、たこ焼は蓄熱性の高いスキレットに入れたままだったので、それほど冷めてません。また少々冷めてしまったとしても、アツアツのつけ汁がカバーしてくれるので大丈夫。
 本当の明石焼は中身がタコだけで、たこ焼のように紅ショウガや揚げ玉は入っていませんが、これはこれでおいしい! だしの香りも鼻腔をくすぐり、たまりません。
 というわけで、なんちゃって明石焼。キャンプはもちろん、ご自宅でもどうぞ。

【関連記事】
【冬のキャンプめし】「うまい」「簡単」「温まる」私のレシピ3選
【冬のキャンプめし】「うまい」「簡単」「温まる」芋の子汁レシピ
【冬のキャンプめし】「うまい」「簡単」「温まる」辛ラーメン鍋

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事