週末はイベント三昧!

こんにちは青木タカオです。レッドバロンが主催する「2025年 第1回 Fan Funミーティング」3月15日(土)/岡崎中央総合公園(愛知県岡崎市)を皮切りに、「大阪モーターサイクルショー」3月21日(金)〜23日(日)/インテックス大阪(大阪府大阪市)、「東京モーターサイクルショー」3月28日(金)〜30日(日)/東京ビッグサイト(東京都江東区)と、週末はバイクイベントの取材が続きました。

毎年、バイクシーズンの幕開けを感じる季節で、二輪専門メディアだけでなく、一般大衆誌などからも、バイク関連の記事を依頼されることが増えるのが、このシーズンです。

昨今はWEBでの速報もありますので、日中は取材し、夜は記事を書いて発信することを繰り返す日々となり、とても忙しいのですが、基本的には“好きなこと”なので、毎年なんとか乗り切ってしまいます。

モーターサイクルショーではバイクや関連用品の新作を見たり、開発者などに話をうかがったり、興味津々なので取材は楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

大阪モーターサイクルショー2025 スズキブース。

▲大阪モーターサイクルショー2025 スズキブース。

賑わったホンダブース

大阪モーターサイクルショー2025にて本邦初公開されたホンダCB1000F コンセプト。

▲大阪モーターサイクルショー2025にて本邦初公開されたホンダCB1000F コンセプト。

「●●●●●について〜」と編集部からの依頼であったり、記事を担当する筆者として今シーズンの“推し”として挙げた注目モデルが、ホンダ「CB1000F コンセプト」です。

ホンダにとってCBブランドは重要で、そのフラッグシップである「CB1300SF/SB」の生産終了が近づきつつあります。

大阪モーターサイクルショー2025にて展示された初代CB1000スーパーフォア(1992年)。

▲大阪モーターサイクルショー2025にて展示された初代CB1000スーパーフォア(1992年)。

厳格化される排ガス規制への適合が難しいためで、「ファイナルエディション」がティザーサイトにて登場していることからも、1992年に発売された「CB1000スーパーフォア」から受け継がれる系譜に、いったん終止符が打たれることは間違いなさそうです。

丸目ヘッドライトで、北米仕様の「CB750F」や「CB900F」の純正色をモチーフにしたタンクグラフィックスなどを採用。シルバーのタンクに、ライトブルーとブルーのラインの組み合わせは、80年代のAMAスーパーバイクで、後にWGP(ロードレース世界選手権)でチャンピオンに輝くフレディ・スペンサーが駆った「CB750F改」のカラーで、抜群の人気を博します。

往年のCB-Fを匂わすスタイル

大阪&東京のモーターサイクルショー・ホンダブースでも、ネット記事でも注目が集まった「CB1000F コンセプト」。メーカー担当者も「CBのレガシーを強く感じさせるカラー」と話します。

報道陣を前にCB1000F コンセプトを紹介するホンダモーターサイクルジャパン室岡克博社長。大阪モーターサイクルショー2025にて。

▲報道陣を前にCB1000F コンセプトを紹介するホンダモーターサイクルジャパン室岡克博社長。大阪モーターサイクルショー2025にて。

プレスカンファレンス(記者発表会)に登壇したホンダモーターサイクルジャパンの室岡克博社長は、「ライダーが求めるファンライドに応える高揚感と懐の深さを幅広いシチュエーションで提供するとともに、“CBの物語”を想起させるスタイリングで、所有する誇りを感じられる存在であることを目指した」と、報道陣に説明しました。

CB1000Fコンセプトの水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジン。

▲CB1000Fコンセプトの水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジン。

スペックの詳細などは明かされていませんが、ベース車両は2025年1月23日に国内発売された「CB1000 HORNET/SP」で、スチール製フレームに搭載されるパワーユニットは、2017年型「CBR1000RR」の水冷DOHC4バルブ並列4気筒エンジンがベース。最高出力152PS/11,000rpm(SP=158PS/11,000rpm)と強力です。

大阪モーターサイクルショー2025にてアンベールされると、瞬く間に注目の的となったホンダCB1000F コンセプト。

▲大阪モーターサイクルショー2025にてアンベールされると、瞬く間に注目の的となったホンダCB1000F コンセプト。

先進性を感じるストリートファイタースタイルではなく、80年代のCB-F系の匂いを残しているのが、これほど多くの反響を呼んだ要因ではないでしょうか。

カスタムも展示!

さらに「CB1000F コンセプト」をベースとしたレーシングコンセプト「CB1000F コンセプト モリワキエンジニアリング」も展示されました。

大阪モーターサイクルショー2025で初公開されたCB1000F コンセプト モリワキエンジニアリング。

▲大阪モーターサイクルショー2025で初公開されたCB1000F コンセプト モリワキエンジニアリング。

詳しい説明はなかったものの、マフラーは日本刀がモチーフのモリワキ“BLADE”を採用。モリワキオリジナルのスイングアームやステアリングステムなどのほか、ナイトロンの前後サスペンションやOZのホイールが備わり、戦闘力をアップ。

フロントのゼッケンプレートには「IRON HORSE」と施され、HSR九州で開催されるホビーレース「鉄馬」への参戦も想像せずにはいられません。

BEAMS×GUCCIMAZEによるサイケなカスタム、CB1000F meets GUCCIMAZE。

▲BEAMS×GUCCIMAZEによるサイケなカスタム、CB1000F meets GUCCIMAZE。

また、セレクトショップ BEAMSのアートやカルチャーを推進するプロジェクト「BEAMS CULTUART(ビームス カルチャート)」が、グラフィックデザイナーの「GUCCIMAZE」(グッチメイズ)をクリエイティブディレクターに迎え監修をおこなったコンセプト「CB1000F meets GUCCIMAZE」も披露。

ホンダ開発陣にとって「CB1000F コンセプト」が意欲作であり、発売を見据えていることは、こうした展示内容からもわかります。

CB1000Fコンセプトにまたがるホンダモーターサイクルジャパン室岡克博社長。

▲CB1000Fコンセプトにまたがるホンダモーターサイクルジャパン室岡克博社長。

「CB1300SF/SB」の後継となる“新生CB”のフラッグシップであることを強く予感させるのでした。

話題満載の今シーズン

注目モデルが盛りだくさんだった大阪&東京モーターサイクルショー2025。

▲注目モデルが盛りだくさんだった大阪&東京モーターサイクルショー2025。

見どころ満載のモーターサイクルショーについては、以前ここで公開した「行くぞ岡崎でのFan Funミーティング! そして見どころタップリ大阪&東京サイクルショーへ!!」で触れていて、各メーカー期待を裏切ることなく実車を展示。各方面で報道され、注目を集めました。

髙木はるかさんによる【東京モーターサイクルショー2025】国内4メーカーの気になる車両を独自視点でレポート! でもレポートされていますので、こちらもお見逃しなく。

とまぁ、いろいろと他のモデルにも触れたかったのですが、長くなりましたので今回はここまで。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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