仕事が終わればプチツーリング
潮風が心地よく、ノンビリとした時間が流れている。東京から近いのに、どこか遠くまで走ってきたみたいで、旅情ムードがあふれています。神奈川県横浜市金沢区の柴漁港です。
港に揚がった旬の魚が味わえる食堂があり、江戸前アナゴの天丼などをいただくことができたのですが、訪れてみたらお店がやっていません。スマートフォンで調べてみると、2022年3月に閉店したとのこと。ボクが来たのは、3年以上も前のことだったのかと、ショックを受けました。
こんにちは青木タカオです。レッドバロン葛飾にて購入したホンダ『CRF250L<S>』にて、わずかな時間ながらプチツーリングを楽しんできました。
バイクライター/編集者という仕事柄、取材や打ち合わせなど、どこへいく時もオートバイに乗って出かけることが多いボク。移動の時間は“仕事”であるのと同時に、大好きなバイクに乗っているのだから、それはやっぱり“楽しみ”だったりもします。
特に用事=仕事を済ませた帰路は、休日が決まっていない(休みの日という概念もない)ボクにとっては、少しだけノンビリとした気分になれる時間であり、リラックスのできる貴重なひとときなのです。
日中におこなうロケや取材が終了し、その日のうちに速報ニュースを書いて公開することも、WEBが普及してからは少なくありませんが、ごく稀に予定より早く撮影が終わって、夕方から夜にかけて呑気にしていいことが許されることがあります。
そんな時、ボクはあてもなく走り回り、どこかをウロウロしてしまうのでした。これまでも、そんな「徘徊ツーリング」とでも言いましょうか、仕事帰りのプチツーリングの模様をココ「ForR」(https://for-r.jp/author/aoki-takao/)で公開してきました。
そんな時に欠かせないのが、地元の人たちに愛される食堂、町中華、ラーメン屋さんなど「ローカルフード」あるいは「ツーリング飯」とも呼べるのでしょうか、そういった食べ物ネタです。
今回は横浜方面での仕事でしたので、久しぶりに柴漁港にある「小柴のどんぶりや」へ行こうと思ったのでした。
外からは分からぬ名店揃いの組合会館
残念でしたが、気を取り直して向かったのが、横浜市金沢区幸浦2丁目にある協同組合横浜マーチャンダイジングセンター(MDC)という卸売業の組合会館の建物。
外から見たら気付きにくいのですが、じつは飲食店が3軒ほど入っていて、誰でも利用することができます。MDCの建物1階。ファンが多く、最近テレビでも紹介された名店揃いなのです!
まずは『キャラバンコーヒー』。昭和のムード漂う喫茶店って、いいですよね。
日替わりランチ(900円)にして、セットでついてくるコーヒーでノンビリしようかと思いましたが、それはまた今度にしました。
その正面には『はがくれ麺丼亭』があり、曜日ごとに内容の異なる日替わりランチ(720円)は蕎麦とご飯ものの組み合わせでこれまた魅力的。
食券を買って入ろうかと思いましたが、大人気で満席です。
そして、やはり店内満員の人気店が『中華みなみ』。ラッキーなことに出てくるグループがいて、席が空いていたので入店します。
昨年(2024年)11月で退店した飲食店の後継店舗として、今年4月30日にオープンしたばかり。以前も中華屋さんだったはずで、常連客にとっては、喫茶店、蕎麦屋さん、町中華の3強はたいへんありがたいところでしょう。毎日来てもOKです。※日曜日定休
のれんをくぐったら、とても愛想の良いおねーさんに歓迎されます。自動券売機で「B定食」(1000円)をオーダー。配膳もセルフサービスで、出来上がったら食券の番号が呼ばれます。
うま味カレー丼+半ラーメン付き。お腹が空いているので、美味しくてカッ込みます。
組合会館の中ということもあるのでしょう。『キャラバンコーヒー』と『はがくれ麺丼亭』の営業時間はお昼だけですが、『中華みなみ』は夜も20:00までやっています。濃いめの味付け、お酒とも合いそうです。
まるでテーマパーク! 文明堂直売所
近くには『文明堂食品工業直売所』(神奈川県横浜市金沢区福浦1-2-3)があります。
工場ならではの出来立ての美味しさを、地元のお客様に味わってほしいと、人気の窯出しカステラや手作り限定品を提供しています。
お店の入口には、記念撮影のために「顔はめパネル」が置いてあります。ボクは1人ということもあって自重しますが、友人や恋人ときたらぜひやってみてください。
敷地内にある自動販売機でジュースを購入すると、「カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂〜」の懐かしいCMソングが流れます。
楽しいったら、ありゃしない。まるでテーマパークです。
『ハニーカステラ』と『カステラ巻きハニー』をボクは家で待つ家族のために買いました。工業直売所ならではの、とてもお得な二等品。OUTLET(アウトレット)のパッケージに入っています。
伊藤博文別邸に夢中になる
少し足をのばすと、野島公園があります。ここは横浜市の最南部にある平潟湾の入口に浮かぶ「野島」という島。海抜57mの野島山からは、房総半島や富士山を望むことができますから、展望台にのぼるのもおすすめですが、海岸では潮干狩りを楽しむ人がいっぱいでした。
アサリを採るんだろうなぁーと思っていたら、どうやら違うようです。
バケツの中を見せてもらうと、マテ貝がいっぱい! 細長く薄茶色い二枚貝で、全長は10〜20cmほど。
平日の昼下がりでしたが、たいへん賑わっていました。水道設備などが完備されていて、人気スポットになっているようです。
八景島シーパラダイスをすぐ目の前にしたこのエリアは、江戸後期に活躍した浮世絵師、歌川広重によって描かれた金沢八景の中の野島夕照で、昔から有名な地域でした。
※野島夕照:野島の漁師村に夕焼けが映えている様子を描いた錦絵。
伊藤博文金沢別邸(横浜市指定有形文化財)があり、無料で見学することができました。
イギリスに留学した長州ファイブ(長州五傑)の写真が飾ってあります。上段左から遠藤謹助、野村弥吉(井上勝)、伊藤、下段左から志道聞多(井上馨)、山尾庸三の有名な写真です。
こちらは岩倉使節団、左から木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通。これまた有名な写真です。
憲法草案。もちろんコピーですが、建物だけでなく展示内容も充実しております。
かなり見応えのある伊藤博文金沢別邸。見て回っていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
野島を横須賀側から橋を渡って出ると、プロ野球「横浜DeNAベイスターズ」の練習場である「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」がありました。
ボクは2軍(ファーム)の試合も観戦しに行くほどのプロ野球好きなので、チェックせずにはいられません。昨年はソフトバンクホークスのファーム本拠地であるタマホームスタジアム筑後(福岡県筑後市)にて試合を観戦しました。
と長くなりましたので、今回はここまで。仕事後に満喫したプチツーリングでした。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。