東京在住の人もぜひ行ってみてほしい
こんにちは青木タカオです。少し前のハナシになりますが、今年もバイクの日=8月19日に全国各地でバイクにまつわるイベントがおこなわれ、東京・秋葉原では一般社団法人日本自動車工業会(自工会)と一般社団法人日本二輪車普及安全協会(日本二普協)による『8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY』が開催されました。
そのレポートは、ボクも何度も誌面に登場させていただいた『ジパングツーリング』の元編集長・田中淳磨さんによって詳しくされていますが、秋葉原に行ったらぜひお立ち寄りいただきたい場所を今回はご紹介させていただきます。
まずは江戸の総鎮守である神田明神(東京都千代田区)です。創建されたのは奈良時代、天平2年=730年で、1300年近い歴史を持つ由緒正しき神社。テレビ時代劇で有名な「銭形平次」の舞台としても知られてきましたが、『シュタインズ・ゲート』や『ラブライブ!』など人気アニメの舞台となっていることから「アニメの聖地」としても、近年では若者たちの間で有名になっているそうです。
東京出身で、下町にずっと住み続けるボクにとっては「天神さま」として馴染み深く、子どもの頃から家族で初詣に来たり、近くに行けば立ち寄って手を合わせたくなったりします。
大阪の「天神祭」、京都の「祇園祭」とともに日本三大祭りの1つにも数えられている「神田祭」は、通常ですと2年に1度、5月におこなわれますが、前回は新型コロナウイルス感染症の影響で中止。今年は4年ぶりに開催されました。
参拝後に一息つくのが楽しみ
そして、参拝をしたら必ずと言っていいほど立ち寄らなくては気が済まなくなるお店が、参道入口の鳥居すぐ横にある甘酒茶屋『天野屋』。江戸時代末期、1846年からある老舗です。
外観も中に入っても、都会のど真ん中に自分がいることを忘れさせてくれる趣きのあるムード。お店の前は旧中山道で、江戸時代の旅人も飲んだのが「飲む点滴」とも言われ、栄養補給や夏バテ防止に効果抜群、名物の「甘酒」です!
じゃーん!
とても美味しい「甘酒」は、温かいものと冷たいものが選べます。酷暑の日に訪れたので、冷たいのを頼んでグビグビグビっと、旨味を味わいつつも豪快に飲み干しました。身体に良いのでしょうね、スーッと入っていくのです。
隣接する敷地の地下6メートルに、創業当時からの土室(むろ)と呼ばれる地下の糀室があり、代々そこで米と麹(こうじ)、そして水だけでつくられています。
天野屋さんの糀室は、2009年に千代田区指定有形文化財(建造物)に指定されています。土室(むろ)を見学することはできませんが、店内からは中庭を眺めることが可能です。
糀をもとに手を加えて生成し、熟成を待つ。酒粕を使わない江戸時代と変わらない製法が守られ、「生きている自然の甘味」が現代に受け継がれています。ぜひ、ご賞味ください。
昭和レトロを感じる店内
ボクは店内に飾ってある昭和レトロなものたちにも魅了されてやみません。特に好きなのはコチラ。メグロ125ccレジナ号と650ccセニア号の新型ふたつのフライヤーです。
新幹線が東京から新大阪、さらに岡山まで延長した時の「0系」のイラストもたまりません! 東京-新大阪間をたったの4時間、“夢の超特急”と言われ東海道新幹線が開業したのは、東京オリンピック開催を間近に控えた1964年10月1日のこと。
新大阪から岡山まで延びたのは1972年(昭和47年)3月15日ですから、これはその当時に描かれたものでしょう。原本なのか複写であるかは不明ですが、新幹線が岡山までという絶妙な時代が、“鉄オタ”なボクの心に突き刺さるのです。ちなみに岡山より西、博多まで開通したのは1975年(昭和50年)3月10日のことでした。
店内をそんなふうに(心の中で)ニタニタしながら見つつ、「味噌おでん」や「おもち」もいただきます。味噌もまた地下にある天然の糀室でつくられ、これまた身体に優しく風味もバツグンなのです。
セットメニューにある「ミニおもち」は、磯辺餅とあべかわ餅の組み合わせが選べます。糀は味噌のほか、醤油やみりんなど調味料の材料になるもの。こうした糀屋は、江戸の人々の食を支えた存在だったのですね。
もっと早く、このレポートを公開するべきでした。夏季限定メニューである『氷甘酒』(550円)もまたとても人気があり、オススメです。ただし、これからの秋冬シーズンも『あんみつ』(770円)などの甘味メニューが揃っていますので、安心してください。
締めはおにぎり
スイーツ男子ではないのですが、糀をつかった『天野家』さんの発酵食品は別格なので、ついついフルコースを満喫してしまいました。
順番がメチャクチャですが、今度は神田明神の鳥居右側にある『おむすび専門店江戸むすび』に入ります。オープンしてまだ1年が経っていない新しいお店で、入るのは今回が初めてです。
オーダーを受けてから握る出来立ての「おむすび」が、とっても美味しい!
メニューを見て、いろいろと迷いましたが、今回は高菜などがたっぷりと入った「本日のおむすび」(320円)と味噌汁(100円)を注文しました。ボリュームもあって大満足。天野屋さんの江戸味噌を使った「ネギミソ」もここでいただけるそうで、次回はお腹を減らして2ついってみようと思います。
秋葉原駅周辺にあるバイク駐輪場を利用
肝心なことを報告しておきましょう。バイクを駐めておく場所は、まず神田明神のすぐ近くに『NPC24H 神田明神下駐輪場』があります。60分/100円とリーズナブルですが、時間貸は最大6台とスペースは限られていますので、もし満車の場合はバイクパーキングが充実している秋葉原駅周辺へ行くのがいいでしょう。
ボクは『秋葉原UDXバイク駐車場』(100円/30分、24時間最大料金1000円)をよく利用します。24時間営業で、収容台数124台(月極含む)と広いし、地下なので雨にも濡れません。
いつの間にできたのでしょうか、JR高架下にある『Parking in 秋葉原バイク』も低料金でバイクの駐車ができるではありませんか。すぐに出し入れできて便利です。
バイクは8:00〜22:00=1時間毎200円、22:00〜8:00=1時間毎100円で、当日24時まで最大1000円とのこと。コチラも線路の下なので、雨が降っても濡れません。
もし興味を持っていただけましたら、こうしたバイクパーキングを利用しつつ、散歩がてら神田明神やそのすぐ近くのグルメスポットへ、ぜひ足を運んでみてください。
今回も最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。