国内外から熱視線を浴びるカスタムショー

こんにちは、青木タカオです。みなさんはカスタムショーに行ったことってありますでしょうか?その名のとおり、カスタム車が展示されるショーイベントで、全国各地で開催されています。

なかでも国内最大級と言われているのが、1990年代から始まった『YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW(ヨコハマ ホットロッドカスタムショー)』です。

主催するのは、カリフォルニア発のホットロッドカスタムブランド『MOONEYES(ムーンアイズ)』。毎年12月上旬に開催される、日本のカスタムカルチャーを象徴するイベントとして知られています。

パシフィコ横浜にて、2025年12月7日(日)に行われたヨコハマ ホットロッドカスタムショーは、じつに33回目。長い歴史を積み重ねてきた伝統あるイベントです。

1日限りの開催ながら、入場者数は2万4000人にも達し、展示車両はクルマ220台、モーターサイクル500台にも及びます。

日本のカスタムシーンの最前線を目の当たりにできる場として、国内の熱きファンたちはもちろん、海外からも熱い視線を集めています。

栄えあるナンバー1カスタムバイク

ベストバイクに輝いたバイクガレージココロのパンヘッドチョッパー。

▲ベストバイクに輝いたバイクガレージココロのパンヘッドチョッパー。

コンテスト形式で、カスタムバイクのナンバー1に輝いたのが、BIKE GARAGE KOKORO(バイクガレージココロ)のチョッパーでした。

ハーレーダビッドソン1961年製のパンヘッドエンジンが心臓部。前後シリンダーにそれぞれキャブレターがセットされ、ハンドシフト&フットクラッチで操ります。

フロントまわりを見れば一目瞭然ですが、前輪ブレーキは装備されていません。スプリンガーフォークを支えるネックから伸びるダウンチューブが、緩やかな弧を描きます。

美しいリジッドフレームにハーレーダビッドソンのパンヘッドエンジンを搭載。

▲美しいリジッドフレームにハーレーダビッドソンのパンヘッドエンジンを搭載。

プライマリーベルトからチェーン駆動のファイナルドライブまで、クラシカルな機構をスッキリと見せているのも見事。リヤアクスルへ向かって真っ直ぐに伸びるフレームワークの美しさには、思わず見惚れてしまいます。

リヤショックは備わっておらず、シート下から真下へ伸びたフレームが大きく湾曲して、シリンダーとトランスミッションの間を抜けていく。その艶やかなラインもまた、見どころでしょう。

スーパーカブの新境地を見た!

グースネックフレームでロー&ロングのフォルムを強調したスーパーカブ。

▲グースネックフレームでロー&ロングのフォルムを強調したスーパーカブ。

アンダーボーンフレームをグースネック化し、フロントフォークを大胆に寝かせたホンダ・スーパーカブ(1980年)も、来場者の注目を集めていました。

フロント19/リヤ18インチの大径ホイールを履き、セミアップのストレートマフラーやブロックパターンのタイヤからは、スクランブラーのムードが色濃く漂います。

エッグ型のガソリンタンクや白いサドルシート、レトロなディープフェンダーなど、ディテールの完成度も目を見張るもの。よく見ると、スイングアームにはハーレーのソフテイルが用いられており、その大胆な発想に思わず驚かされます。

イラストレーター・すらくす氏による作品も併せて展示され、ボクと同じように足を止めて見入る来場者の姿が目立ちました。

エンジン2基がけの衝撃作、その名はダブルダブル!

ヤマハX650スペシャルの並列2気筒エンジンを前後に2基搭載した「ダブルダブル」は注目の的。

▲ヤマハX650スペシャルの並列2気筒エンジンを前後に2基搭載した「ダブルダブル」は注目の的。

なんと、ROCKET MOTORCYCLE(ロケットモーターサイクル)は、ヤマハXS650スペシャル(1980年)のバーチカルツインエンジンを前後に2基連結! その名も『ダブルダブル』です。

その構造はどうなっているのか。エンジン左側を覗き込むと、合点がいきました。クランクシャフトからの駆動をドライブチェーンで接続しているのです。

前後エンジンのクランクからの駆動力をチェーンを介して接続。驚きのモンスターエンジンだ。

▲前後エンジンのクランクからの駆動力をチェーンを介して接続。驚きのモンスターエンジンだ。

後ろ側のエンジンにトランスミッションがあり、SOHC2バルブ並列2気筒653cc×2の強烈なパワーをドラッグレース用の超ワイドタイヤを履く後輪へ伝えます。

腰を抜かす、超弩級カスタムです。これってよくよく考えると、スズキが1985年に発売した2ストロークマシン『RG500ガンマ』や『RG400ガンマ』に採用されたスクエア4という発想に通じるものがあるのではないでしょうか。

シンプルな吸排気系をはじめ、セパレートハンドルや薄型の燃料タンク、シートカウルなどの装備からは、驚異的な直線番長であることが想像でき、想像はふくらむばかりです。

ヨコハマ ホットロッドカスタムショーで見た印象的なカスタムは、まだまだたくさんありますが、今回はここまで。続きは次回以降にいたしましょう。どうぞ、お楽しみに!!

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