2026年10月19日、国土交通省により、バイク(軽二輪および小型二輪)を対象とした「希望ナンバー制」の申込受付が正式にスタートした。四輪車では広く普及している本制度が二輪車にも導入されたことで、二輪産業の活性化と利用環境の改善に向けて大きな弾みがつきそうだ。
極めて異例! 国土交通省が敷地内でバイク展示!

▲国土交通省の入居する合同庁舎の駐車場に国内4社のバイクが並んだ。これはかなり異例のことだ
当日は、国土交通省が入居する霞が関の中央合同庁舎第3号館・正面駐車場において、希望ナンバー制に対応した新様式のナンバープレートを装着したバイクの展示も行われた。
視察に訪れた朝日健太郎国土交通副大臣は、関係者や報道陣を前に以下のようにコメントした。
「希望ナンバー制の開始は、日本のバイク業界の記念すべき1日となります。バイク愛好家の皆さまからはずっと要望を頂いておりまして、国土交通省でもルールを変えて、本日からスタートさせていただくことになりました。ナンバープレートに好きな番号が選べるようになったため、バイク愛好家の皆さまには、ぜひ好きなナンバーをつけてツーリングに出かけるなど楽しんでいただきたい。本制度の開始が、国内二輪市場の活性化の一助になってくれることを我々も期待しております。」

▲バイクの希望ナンバー制スタートについてコメントする国土交通副大臣の朝日健太郎氏。朝日氏は自民党所属の参議院議員(東京都選挙区・当選2回)で、今年の9月に発足した第2次高市改造内閣において就任している
朝日副大臣自身も、自身の自動車で身長と同じ数字(199!)の希望ナンバーを選んでいることを明かし、展示された各社の最新バイク(ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ)に実際にまたがり、制度の開始と普及を強くアピールした。

▲レバー操作をしなくてもシフト操作ができるE-Clutch機構を搭載したホンダ「Rebel 250 S Edition E-Clutch」にまたがる朝日氏。199cmという高身長から「バイクが小さく見えちゃうかも…」と気遣う場面も

▲Y-AMT機構を搭載しクラッチレバーもシフトペダルもないマニュアル車、ヤマハ「TRACER9 GT+ Y-AMT」にまたがった朝日氏は「どうやって変速するんですか?」と興味津々な様子だった

▲他の車両と比べて「音が全然違う。かっこいい」とスーパースポーツモデルのカワサキ「Ninja ZX-25RR」にまたがる朝日氏。メディアからの「この機会にバイクの免許を取って希望ナンバーをつけませんか?」という質問には「わかりました。約束はできませんけど(笑)」

▲スズキ「V-Strom250」にまたがった朝日氏。製造国や販売される市場、昨今のグローバル市場における排気量区分など担当者に詳しく質問していた
政府を挙げた取り組みや、愛車を自分好みにカスタマイズできる選択肢の増加により、今後の二輪業界の活性化に大きな弾みをつけることが期待されている。
人気の番号は抽選! バイク希望ナンバー制の申込方法

▲手前は軽二輪自動車用、奥は小型二輪自動車用の新様式ナンバープレート
これまでバイクのナンバープレートの数字は自動交付のみとなっていたが、本制度の開始により、4桁のアラビア数字を自分で自由に選んで申し込むことができるようになった。
●対象車両
①小型二輪自動車(排気量250cc超)
②軽二輪自動車(排気量125cc超250cc以下)
※道路運送車両法に基づく排気量125cc以下の原動機付自転車は市町村の交付となるため希望ナンバー制の対象外。また、事業用やレンタルバイク(貸渡用)、被牽引車なども対象外となる。
●仕組みと抽選
人気の高い「1」「7」「8」「88」「333」「358」「555」「777」「888」「1111」「8888」の全国共通11種類をはじめ、地域別の抽選対象番号については、毎週1回コンピュータによる抽選が行われる。それ以外の番号は原則として先着順での交付となる。
●申込方法と料金
インターネット(専用の希望ナンバー制申し込みWebサイト)または窓口からの申し込みに対応しており、手数料として1枚あたり2,500円~3,000円(地域により異なる)が必要となる。
元ライダーの高市早苗首相もコメントを発信!
制度の開始にあたり、高市早苗首相は自身のSNSを更新し、「これまでは四輪車のみが対象でしたが、『バイクでも好きな番号を選びたい』というライダーの声にお応えするため、二輪車でもナンバープレートの4桁の数字を選ぶことができるようになりました」と発信した。
SNSのコメント欄からは、高市首相が「元ライダーの1人として私も嬉しい」と言及したことが、ライダー・バイク利用者の間で大きな共感を呼んでいることがわかる。バイクとクルマをこよなく愛する首相が誕生して以来、ライダーの利用環境改善において具体的な先行事例が生まれたことは二輪業界・市場にとってとても喜ばしいことだ。
制度実現の功労者たる自民党の赤池誠章(あかいけ まさあき)氏を始めとした二輪業界関係者による約5年にわたる働きかけが実り、最終的には政府を挙げた取り組みとなったバイクの希望ナンバー制。愛車を自分好みにカスタムできる選択肢が増えたことで、今後の二輪市場の活性化に大きな弾みをつけることが期待されている。

▲二輪業界団体とともに希望ナンバー制の実現に動いた自民党の赤池誠章氏(バイクの日イベント2026会場にて筆者撮影)
【関連記事】
●2026年8月24日掲載記事
バイクの希望ナンバーは10/19から受け付け開始! 抽選番号以外は先着順、さらに変更時の注意点は?
●2026年5月25日掲載記事
特別な数字を愛車に掲げる喜び。バイクの希望ナンバー制が2026年10月中旬から開始【小型・軽二輪クラス】
●2023年6月14日掲載記事
ついにバイクにも希望ナンバー制導入か!? 国交省がワーキンググループを立ち上げ

