ソロキャンプには不要という意見も少なからずあるタープだが、日除けや雨除けとしてのメリットは大きく、特に暑い時期には快適性がワンランク以上アップする。ワークマンなら4900円からさまざまなタープが揃っているので紹介しよう。 加えて本記事では一般的な設営手順も解説する。

●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 大屋雄一 ●外部リンク:ワークマン

タープは意外とコンパクト。これならバイクにも積める

設営してみるとそのサイズに圧倒されるタープだが、収納サイズはソロ用のテントとほとんど変わることはない。なお、強風時は設営をあきらめた方が無難だ。

左2つはテント、右2つがタープ。サイズ的にはコンパクトに折り畳めるソロ用テントと同じぐらいだ。

防融加工で穴開き軽減。ソロに最適なサイズだ〈ミシックペンタゴンタープFT〉

タープには形状ごとにスクエア(四角形)やヘキサゴン(六角形)などがあり、これは張り姿が美しいとされるペンタゴン(五角形)を採用している。最低耐水圧2000mmを誇るポリエステルタフタ生地には、高撥水&防汚加工のディアマジックダイレクトのほか、火の粉が触れても穴開きを遅延させるディアフレイムテクトが施されている。

【フィールドコア ミシックペンタゴンタープFT】●耐水圧:2000mm(最低値) ●サイズ:本体=縦375×横382cm(最大値) 設営時高さ=230cm(最大値) 収納時=φ12×53cm ●重量:3.1kg ●付属品:ロープ×8本(4m×4本/3m×4本) ペグ×8本 ●カラー:カーキ ●価格:9800円

【高さを下げたりアレンジは自由】ポールは前方が5本継/後方が4本継となっており、上は後方の1本を抜いて高さを下げた状態。日陰の面積を増やしたり、風に耐えやすくするといったアレンジも、タープを使ううえでぜひ覚えておきたいノウハウだ。

高撥水加工を採用しながら5000円以下〈ベーシック スクエアタープ〉

こちらはほぼ正方形とも言えるベーシックな形状のタープで、生地に高撥水&防汚加工のディアマジックダイレクトを施しながら価格は5000円を切っている。カラーはグリーン/迷彩/カフェオレの3種類で、キャンプ以外にもアウトドアでのリビングやダイニングスペースとして活躍。タープを試したい人にお勧めできる良作だ。

【ベーシック スクエアタープ】●耐水圧:2000mm(最低値) ●サイズ:本体=縦300×横347cm 設営時高さ=181cm 収納時=φ15×55cm ●重量:2.5kg ●付属品:ロープ×8本(4m×4本/3m×4本) ペグ×8本 ●カラー:迷彩 グリーン カフェオレ ●価格:4900円

カラーバリエーションは迷彩/グリーン/カフェオレの3色展開。

ポリコットン生地に高撥水加工をプラス〈TCミシックペンタゴンタープ〉

ミシックペンタゴンタープFTとほぼ同じ形状で、前後のポールの長さ(230/180cm)も共通。異なるのは使われている生地で、こちらはポリコットンとも呼ばれるTCリップ素材を採用しているのだ。綿混紡なので保水しやすく雨に弱いとされるが、ワークマンは独自の高撥水加工でこれを克服。しかもTC生地で7800円は破格だ。

【フィールドコア TCミシックペンタゴンタープ】●サイズ:本体=縦374×横381cm(最大値) 設営時高さ=230cm(最大値) 収納時=φ13×55cm ●重量:3.4kg ●付属品:ロープ×8本(4m×4本/3m×4本) ペグ×8本 ●カラー:ブラウン ●価格:7800円

火の粉に強く遮光性が高いものの、水濡れに弱いTC(ポリエステル65%/綿35%)生地に、高撥水/防汚加工のディアマジックダイレクトをプラス。これぞ最強のタッグだ。

一般的なタープの設営手順【風向きや日当たりなどを考慮しつつ、2人以上で行いたい】

タープにもテントと同様に自立式/非自立式があるが、後者が圧倒的に主流であり、ワークマンが販売する3種類もそれに属する。収納サイズがコンパクトかつ軽量であること、また日差しや風向きによって高さなどをアレンジしやすいのが特徴だ。ワークマンの取扱説明書では2人以上での設営を推奨しているが、コツさえつかめば1人でも立てられるのは確かだ。なお、キャンプ場によってはテント以外にタープを張ると別料金になるので事前に確認を。

[手順1]ポールを組み立てる

[手順2]タープを広げる

[手順3]ポールを固定する

[手順4]自在付きロープを張る

グルキャンなら4人用をシェアするという手段も

複数名によるグループキャンプなら、タープではなく大型テントを選ぶのも手だ。ワークマンでもっとも大きなこのワイドミシックドームテントAG、使用人数は4名とかなり広めであり、付属のポールでキャノピーを跳ね上げることも可能。さらに、フロントドアだけでなくバック側もメッシュ窓にできるので通気性が高く、防虫加工により蚊などが寄り付きにくいというメリットも。その点においてはタープよりも過ごしやすいと言えるだろう。

【フィールドコア ワイドミシックドームテントAG】●耐水圧:フライシート=約2000mm フロアシート=約3000mm ●サイズ:設営時本体=長さ271×幅272×高さ171cm ●重量:11.0kg ●付属品:ロープ×12本 ペグ×28本 キャノピーポール×2本 ●カラー:カーキ ホワイト ●価格:1万7800円

カラーバリエーションはカーキ/ホワイトの2色展開。

メインポール以外に前室用のフロントポール/キャノピー用のポールが付属し、ソロ用とは比べものにならないほど大きいのが特徴だ。室内高は171cm、中で立つことができるほど。

収納サイズは全長約66cm/重量11kgとそれなりに重いが、複数名で荷物を分担すればバイクで運ぶことは不可能ではない。なお、高撥水/防汚加工が施されているので、ホワイトでも汚れにくいというのはうれしい。

※本記事は“ヤングマシン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。

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